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医療保険を検討する際に、押さえておきたい「高額療養費」

      2016/07/28




死亡保障や医療保障を検討するときに、社会保険の知識は切っても切れない関係にある

社会保険は国民の最低限の生活を実現するために国が、国民が①疾病・ケガ、老齢、失業、死亡など日常生活を脅かす事態が発生した場合の救済を目的とした制度です。

個人の努力では対応できない経済的なリスクに対して、国や集団の力で連帯して支え合うというセーフティネットの機能があり、私たちが経済的に困窮した際に必要な生活保障をおこなうのが社会保障制度の役割です。
小難しい言い回しになってしましましたが、要するに病気や傷病の際は国から必要最低限の保障をうけることができるので、その上乗せで民間の医療保険を用意すればよい。ということです。

 

医療保険を検討するときに考慮したい、「高額療養費制度」と、「傷病手当金」

健康保険制度について

まず健康保険で一番なじみがあるのが療養給付(家族療養費)ではないでしょうか?

療養給付というとピンとこないので、以下のようなことが健康保険の療養の給付といいます。

小学校就学前はかかった医療費のうち2割が自己負担

小学校就学~70歳未満はかかった医療費のうち3割が自己負担

70歳以上は(一定の所得者を除いて)かかった医療費のうち2割は自己負担(一定以上の所得者は3割

これが健康保険の対象者(被保険者)が利用する場合は療養の給付、その扶養家族が利用する場合は家族療養費といういい方になるわけです。

3割負担でも負担が大きいことがある

もし足の骨折で約3週間入院をして、手術もおこない、手術代が100万円かかったとします。

仮に100万円の医療費に対して3割自己負担だとしたら、30万円が自己負担。

3割負担ってとてもありがたい制度ですが、やっぱり大きな金額の時は当然自己負担も多くなるから、これを含めて医療保険を備えておかないとね、、それを検討する際に高額療養費は考慮する必要があります。

計算式と具体例を見てもらった方が分かりやすいと思うので、以下の通りです。

一番一般的な標準報酬月額の例で説明します。

 

自己負担限度額を計算例

※このブログの最後に述べる計算式「区分ア~区分オ」のうちの「区分ウ」を用いて計算してみます。

区分ウは

80,100円+(かかった医療費-267,000円)×1%=自己負担限度額になります。 

100万円の医療費がかかって、健康保険(3割負担)でも30万の負担が発生する場合。

80,100円+(1,000,000-267,000)×1%=87,430円

通常の健康保険では自己負担が30万円もすると思いきや87,430円で済んでしまうのです。



高額療養費制度は27年1月~制度が若干制度が変わっています

高額療養費の計算式は標準報酬月額によって5段階に分かれています。

それぞれの計算式と100万円の医療費がかかった場合の自己負担額を見ていきましょう。

 

高額療養費は収入によって自己負担の最高限度が変わる

その人の毎月の報酬がいくらかによって、受けられる高額療養費の金額も違います。毎月高額な給料をもらっている人には、医療費の負担軽減が少なくなり、低所得の方には医療費の負担が軽減されるような仕組みになっています。

また以下にでてくる標準報酬月額は毎月の税込の給料の支給額だと思ってください。たとえば毎月社会保険料や所得税等が差し引かれる前の給料明細の額面金額が28万なら、以下の分類の③区分ウに該当するという意味です。

①区分ア(標準報酬月額 83万円以上)

252,600円+(医療費-842,000)×1%

医療費100万円の場合の自己負担額 254,810円

②区分イ(標準報酬月額 53万~79万円)

167,400円+(医療費-558,000)×1%

医療費100万円の場合の自己負担額  171,720円

③区分ウ(標準報酬月額 28万~50万円)

80,100円+(医療費-267、000)×1%

医療費100万円の場合の自己負担額 87,430円

④区分エ(標準報酬月額  26万円以下)

医療費100万円の場合の自己負担額 57,600円(計算式はありません)

⑤区分オ(被保険者が市区町村民税の非課税者)

医療費100万円の場合の自己負担額 35,400円(計算式はありません)

 

これだけの健康保険からの給付が受けられるということを知っていたら、医療保険での準備額も変わってきませんか?






 - FP 独学 ファイナンシャルプランナー

by Kenji.Kaneko