投資信託は投資初心者に最適です

投資信託は投資初心者に最適です

投資信託は投資初心者に最適です

私は子どもながらに言葉の意味は全く分からなかったのですが、「投資信託」=年寄りの話題というイメージがありました。

実際に自分が資産運用に興味を持ち始めたのは30代後半位ですからね。

若い人はどうしても大きく儲けようとする話がよってきてしまいます。

ブログやIT界隈では情報が不足して、合理的な選択ができない人を「情報弱者」と呼んでいます。略して「情弱(じょうじゃく)」なんて言ったりします。

実際に詐欺にあったり、自分たちからすればそれ意味ないよ・・という選択をするのはだいたい情報不足から発生するものです。

若い人はどうしても投資についての知識が不足しているので、これだけの投資でこんなに増えるんですよ!ということを鵜呑みにしてしまいがちです。

ちょっと資産運用を始めたいと思うんだけど・・というといきなりFXやビットコインを勧められるというのはよくある話です。

これは私から言わせれば、スキーを始めたばかりの人が急こう配の斜面の頂上に連れていかれて「さあ、この斜面を滑り降りてください」と言われているようなものです。

そこに至るまでにはある程度、失敗してもダメージの少ない運用商品を選択したり、ダメージがあっても痛みの少ない金額で運用したりという経験が必要です。

これらの経験を経て、だんだんリスクの高い商品に手をつけていくのが最初は物足りないかも知れませんが一番最終的に損をせずに投資を継続していく方法です。

まだスキーにたとえますが、スキーを始めたらまずはハの字で滑って、緩やかな斜面からだんだん急な斜面に挑戦して、、コブのある斜面に挑戦する。

物事には段階があります。

投資信託は投資の入口となる商品

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投資信託は投資をいざ始めようと思った人が、まず手をつけるのに最適な運用商品です。

なぜなら分散投資の効果が働いている商品だからです。

投資の格言で、一つのカゴに沢山のたまごを盛るなという格言があります。

これは一つのカゴに沢山のたまごを盛っていたら、万が一落とした時にたまごは全滅してしまいます。

これを運用にたとえてください。

手元に100万円あったとします。この100万円を1つの商品にドカンと投資をしました。

そうするとこの商品が翌月120万やそれ以上になればいいかも知れませんが、投資とは増えることもあれば減ることもあります。

ということは100万の元本が80万やそれ以下になってしまうこともあり得るわけです。

ここで分散投資ということが重用になってきます。

投資信託は分散投資が勝手に働いている

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分散投資とは、単純に「投資」を「分散」するということです。

前述の悪い事例では一つの商品にドカンと投資をした事例ですが、

商品を分散させればそのリスクを軽減することができます。

リスクを少なく投資をするには、分散をさせる必要があるのですが

その方法は以下の2つです。

  • 商品の分散
  • 時間の分散

時間の分散については別の記事で紹介をしています。

商品の分散とは

実際に事例を見てもらった方がすぐに理解していただけると思います。

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出典:金融庁HPhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html

こちらのグラフは要するに商品A,B,Cそれぞれ値動きをしていますね。良い時もあれば悪い時もあります。

A,B,C商品それぞれ1万円でスタートして10年後振り返ってみれば元本は増えていますが、途中元本割れしている時期もあります。

10年後増えるとわかっていればよいのですが、例えばB商品の2年目なんかは6800円になってしまっています。

10000円が6800円になっているのでショックなのでこんな商品いらない!!と解約してしまったりします。この時期を受け入れるというのはなかなか難しいものです。

ところがA商品を見てください。B商品が減っている時はA商品は増えています。

A商品とB商品は値動きの特徴が異なっているからです。投資商品には特徴の異なる沢山の商品があります。

例えばこんな事例です。円高になると株価が上がる業種と、円高になると株価が下がる業種。これらを両方もっておけば大けがしないということです。

商品の値動きの特徴がことなる商品を保有しておけばいいのです。

そして上記で事例としているA,B,Cの商品を10000円で均等に購入した場合資産がどのように増えていったかというと、10年後10000円が15,919円になっています。

A、B,C商品自体はそれぞれ増えたり減ったりしているのですが、そのそれぞれの商品の増減を相殺しあって着実に増え続けているのがお分かりいただけると思います。

もちろん3商品トータルで着実に増えない時期も現実にはありますが、一つの商品で運用をするよりも、

値動きの特徴の異なる投資商品を組み合わせてもっておいた方が運用をした方がはるかに勝率が高くなることがお分かりいただけると思います。

前述した

「一つのカゴに沢山のたまごを盛るな」

という格言は一つのカゴに沢山のたまごを盛るのではなく、

いくつかのカゴに分けて盛ってください。

そうすれば一つ落としてものこりのカゴが大丈夫なので大きな損失にはならないという意味なのです。

これを投資商品に置き換えれば、一つの商品で運用するのではなく、沢山の投資商品に分けて運用してください。そうすれば一つの商品が失敗しても大きな損失にはなりませんよ。ということになります。

ただ、値動きの特徴が異なる商品を選べって言われても一つ一つ投資信託の商品の勉強なんてしていられないよ・・

それが普通です。

そこで、

この商品の分散をプロが行っているのが投資信託。

なのです。

投資信託は幕の内弁当

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実際に投資を始めたいと思っても、実際にどこの会社の株式を購入したりすればいいのかわかりませんよね。

それなのに・・1つの商品にドカンと投資してはダメなんですよ・・

なんて・・

じゃあどうしたらいいの?ということになってしまいますよね。

この投資信託を1つ選んでおけば、その悩みは解消です。

先ほど申し上げましたが、投資信託はプロが商品選定をして沢山の投資商品で分散投資をして出た利益を支払ってくれた金額に応じて私達に還元してくれる仕組みになっています。

ということで私達が商品を選ばなくても、「投資信託」という一つの商品に沢山の投資商品が詰まっている、投資商品の幕の内弁当的な存在なのです。

どんな銘柄を購入しているのか?ですとか、どんな分野や業種の投資商品を購入しているのかもきちんと書かれていますし、購入してくれた人に変更した場合等も情報発信しています。

投資信託にも実は種類があって、

  • 国内株式中心で運用している国内投資信託
  • 海外株式中心で運用している海外(国外)投資信託
  • 国内債券中心で運用している国内債券投資信託
  • 海外債券中心で運用している海外(国外)債券投資信託
  • その他REITなど・・

が代表的なものになります。

基本的には株式と債券は値動きの特徴が異なるので、株式投資信託と債券投資信託を両方持っておけば、分散中の分散になります。

さらに途中で言葉だけ説明しましたが、時間の分散も利用すれば、分散の分散の分散で、投資のリスクは大きく減少します。

投資も食事もバランスが大切

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食事は肉が好きだからといって肉ばかり食べていると栄養が偏ります。

沢山の肉や野菜を摂取することで健全な身体が出来上がるのは、みんな知っていることです。

投資も全く同じです。

沢山の投資商品を分けて持っておいた方が、リスクが抑えられるという点で食事のバランスと投資のおすすめの運用方針という点では通じるところがあります。

ただ豚肉と牛肉と鶏肉を食べればいいというわけではないということは資産運用も同じです。肉を食べたら野菜、果物などバランスよく取り入れたほうがいいのも同じです。

投資信託からスタートして、運用のリスクや分散投資ということを理解した時に初めて単品の株式→FXというリスクの高い商品で収益を上げていっていただけたらと思います。

金子賢司

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー金子 賢司

これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー公式HP