分散投資|商品の分散の考え方
- 2019.07.06
- ファイナンシャルプランナー(FP) 資産運用
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分散投資|商品の分散の考え方
資産運用は分散投資をすれば比較的安全に運用できるというお話をしました。
ただ、やみくもに分散投資をすればいいというわけでもないので、
どのように資産の分散をしていったらいいのかということについて
あくまでも原則ということで、お話をしていきます。
資産運用で例えば株式でやってみたいと思ったとします。
とある専門家が、自分の得意な業界でやっていくと業界の動向とか普通の人よりも詳しいからうまくいく可能性が高いよと言っていました。
それは確かにその通りです。
私はずっと食品流通の会社にいたので、食品メーカーや小売スーパーの動向に詳しいです。ということで、どこのメーカーが強いのか?誰も知らないけれどひそかに地場で実力のある小売スーパーも知っています。
そして、何気ない情報番組などでちょろっとスーパーが取り上げられただけで、おっあそこのスーパー今こんなにすごいんだ。みたいなアンテナも反応するわけです。
つい先日長野のツルヤというスーパーが、ツルヤの独自のブランドの品ぞろえが多様で、県外からもブランド目当てで買いに来る人がいる。という特集をやっていました。
私は直接担当をしたことはないのですが、長野のツルヤというスーパーはやっぱり業界では知っている人は多いです。
食品業界を離れて10年以上たちますが、やっぱりまだいろんな施策をやってツルヤさんは強いなぁと思いました。
というような情報が自分が今いる業界や経験したことのある業界で、投資は戦うのが入り口としては良い方法です。これは間違いではありません。
問題なのは同じような業種ばかり選んでいると、同じ出来事が起こった場合総崩れになってしまいます。
たとえば、埼玉にヤオコーという優良企業があって、マルイチ産商という地場で有名な食品卸売もあります。
食品小売りが自分が得意だからと、これらの株ばかり持っていました。
そこに例えばですが、アマゾンが小売店を埼玉、長野に進出した。なんていう出来事がもし起こったら、おそらくですが株価は大幅下落する可能性が高いです。
一つの出来事で、全部共倒れしてしまうのであれば持っている意味がありませんよね。
食品業界の株式コレクターだったり、株主優待が主な目標ならよいですが。
商品の分散の秘訣は値動きの特徴が異なる資産を持つ
ではどうすればよいのかというとアマゾンが参入することでプラスになる業種を持っておけばいいということになります。
どのの企業の株がよいかというと事例を出したはいいけど思い浮かばないのですが、私なら、アメリカのNASDAQの指数そのものに投資をするかな?と思います。
なぜならこのNASDAQ市場はほとんどがアマゾン、グーグル、アップル、フェイスブックの4社がけん引しており、
この4社が何か良い材料・・新サービスや新しい取り組み、社会貢献等を発表するとこのNASDAQという指数が上昇する傾向があります。
あくまでも例えのお話ですが、仮に地場のスーパーとアマゾンが小売店を出店し競合するようなことがあればそのような持ち方をすると思います。
ということで今回の事例では、地場のスーパーに詳しい人はそちらの株式を持っておいていいのですが、仮にアマゾンのような業種が小売店として出店してきたら、そちらも併せて持っておくと商品の分散になります。
あまりにも規模が違いすぎるので、もはやそうなったら地場小売店の株は手放してしまうかもしれませんが・・考え方だけ参考にしてください。
繰り返しますが、全く同じ事柄で同じ動きをする資産を持っていてもあまり意味がありません。
原則は基本4資産をバランスよく持つこと
株式と債券
分散投資の基本は基本4資産をバランスよく持つことです。
株式や債券を総称して資産と言ったりします。
あなたはお金の運用でどんな資産を活用していますか?
えーー私は株式を主に運用をしています。
みたいな使い方で資産という言葉を用います。
基本的な特徴としては
株式は投資家が会社にお金を出資して、企業が儲かった分を出資してくれた人に一部お返しをします。
債券は会社なり国なり自治体にお金を貸して、一定期間後にお金を返済する。債券を購入することで、利息を得ることができるというのが債券の特徴です。
細かい説明はここでは省きますが、株式と債券は値動きの性質が異なります。
株式よりも債券の方が値動きの幅が小さいので、リスクが小さい資産と言えます。
簡単に言えば、債券の方が株式で運用するよりも安全です。その代りリターンが低いです(低い傾向があります)
そこで、実は株式と債券はこんな関係があります。
株式と債券は反対の値動きをする。
これが大変重要です。
なぜかというと、今株式で資産運用をしている人が、ちょっとニュース等で
株式市場には厳しい環境が続きますね。
のような流れになると、投資の流れは債券に行き、債券価格が値上がりします。
逆に株式相場が好調になっていると、株式の方が前述もしましたがリターンが大きいので、
債券を持っている人が持っていても儲からない債券よりも株式での運用をしたくなるので、投資の流れは株式に流れます。
他にもいろいろ複雑な要素がありますが、基本は株式と債券はこのような理屈で反対の値動きをします。
ということで、分散投資として株式と債券は合わせて持っておく必要があります。
海外と国内商品
円高ドル安、円安ドル高というように、通貨については円とドルは必ず相反する動きをします、このように国内と海外の商品も原則的には異なる値動きをします。
今のアメリカと日本の現状を見てみると、アメリカは急上昇を続けています。しかし、あまり根拠がない値動きで、いつバブルが崩壊するかわからないといっている専門家がいます。
それに対して日本は、アメリカ市場が好調だと翌日は日経平均株価も上昇という傾向があり、じゃあ異なる値動きにならないじゃないという話になってしまいます。
しかし、アメリカの指数は上昇を続けているのですが、日経平均株価は上下しながらもあまり大きな値動きもなく、アベノミクスが始まってからはずっと横ばいくらいで推移しています。
取り立て、大きな材料で一時的に下がったり上がったりしますがほぼ横ばいなので、そう考えるとアメリカの指数に全額投資をするのではなく、一部、日経平均株価に投資をするということで、仮にアメリカ相場に何かがあっても大怪我せずに済みます。
要するに
国内株式、海外株式、国内債券、海外債券
これら基本四資産をバランスよく持っていてくださいね。
ということです。
投資信託を活用しましょう
理屈はわかりましたが、株式っていったって国内にもものすごい企業数がありますし、海外に至ってはどんな会社があるかもわからない。アップルとアマゾンくらいしかわからないという人もいると思います。
このような人は、投資信託というものを活用してください。
投資信託という商品はすでに分散投資が自動的に行われている商品です。
詳しくは次回紹介しますが、要するに、自分で単品の企業でどこの株がいい?
ということで購入しなくても、プロにお任せができてしまう商品があります。
資産運用の入り口は投資信託が一番無難と私は考えます。
この記事の著者
金子賢司(かねこけんじ)CFP資格所有者
これまでに1000件以上の家計の相談や住宅ローン、生命保険の相談に携わる。UHBなどテレビのコメンテーターや確定拠出年金、イデコのセミナー等年間50回程度のセミナーを行っています。 LINE@dli3529l Twitter @NICE4611 金子賢司 公式HP
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