火災保険で車庫や門・塀は対象になりますか?
- 2019.10.23
- 火災保険
火災保険で車庫や門・塀は対象になりますか?
2019年10月の台風19号の被害で、被害を受けた方がテレビで塀の損害が保険でおりなかったという報道がされていました。
自分の知人から塀は建物じゃないから出なかったの??
と聞かれたのですが、今どきの火災保険では、同じ敷地内にある塀・門は建物の火災保険の中に含まれているのが一般的です。
本人の火災保険の内容はもちろん知る由もありませんので、
推測の話でおそらくの話ではありますが、
あれは塀は火災保険の対象にならない。のではなく・・
水災と認められる損害に至らなかったことで支払われなかったと思われます。
水災は一定規模の損害がないと支払対象にならない保険会社が多いです。
火災保険一般論の話にはなりますが、「建物」の火災保険に入っていれば、門は補償に含まれます。
具体的に建物の火災保険といっても、正確には
建物および建物付属物が「建物」の火災保険※の対象になっています
※建物と家財の火災保険は別物で、家財の火災保険しか加入していない場合は建物も建物付属物も火災保険の対象にはなりません。
気になる人は今加入している保険会社なり代理店にお問い合わせして確認をしてみてください。
建物付属物とは何か?
建物付属物には以下のようなものが含まれます。
- 基礎工事
- 門・塀・垣
- 畳・建具・造作
- 倉庫・ガレージ(車庫)
昔ながらの火災保険はこれらの建物付き付属物を含むかどうかを選択できたのですが、トラブルが多かったのでしょう。
今はこれらの建物付き付属物は基本的には建物の火災保険に含まれています。
今も含む・含まないの選択はできますが、既に含むに○がついていたりするのでこれらの部分が保険に未加入のことはちょっと考えにくいです。
ただ繰り返しますが、気になる人は念のため確認してくださいね。
火災保険金額は車庫、門・塀なども含めて検討しましょう
火災保険は車庫や門・塀といった建物付属物も含めて保険金額を設定しましょう。
建物が3000万で、極端な話、門や塀などにやたらこだわって300万円位かけたとします。
建物の火災保険だけでいいわーーということで3000万円しか火災保険金をかけていなかったら・・
仮に大規模な火災で建物は全焼し、こだわりの門や塀も焦げたり損傷してしまったら・・
支払われる保険金は3000万円です。なぜなら火災保険金3000万しか加入していないからです。
まあ、2700万の建物を建て直して、また300万かければいいのですけどね。
知ってほしいのは建物の火災保険の保険金額にはこれらの建物付属物も含めて考えなければいけないということなのでした。
この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー金子 賢司
これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー、公式HP
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