積立の火災保険はメリットなし

積立の火災保険はメリットなし

積立の火災保険はメリットなし

最近の私の業務の中で一番苦労が多い業務。それは積立の火災保険の満期手続きです。今となってはこの積立の火災保険は絶対にやめておいた方がいい商品です。

最近は火災保険はほとんど掛け捨てなのですが、昔は保険が金融商品として元本よりも増やせる商品として機能していたころは積立の火災保険がとても売れていました。

そりゃそうですよね。5年や10年加入していれば払ってきたお金よりも5年後、10年後満期を迎えれば、満期返戻金としてずっと払い続けてきた金額よりも多くのお金が受け取れる。しかも火災保険の要件に該当すれば、保険金が受け取れる。

長い目で見れば元本割れすることもないし、きちんと火災保険としても機能してくれる。。入らない方が損ですよね。

ところが徐々に金利が下がり、挙句の果てにマイナス金利が導入となり積立の商品は保険会社にとっても、顧客にたいしても全くメリットのない商品になり始めました。

加入する年数によっては、積立をしているのに10年積み立てても元本割れするのです。これでは積み立ての保険の意味が全くありません。

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ここ数年で積立の火災保険をはじめ、積立の傷害保険というものもあるのですが、いずれにしても積立タイプの損害保険はもはやメリットがありません。

生命保険に関しては、終身保険学資保険がありますが加入年齢によってはいまだにメリットがある保険会社もあります。個人年金も同様です。

外貨建ての保険についてはリスクはあるものの、依然有効な運用方法と私は考えています。

しかし火災保険と傷害保険の積立タイプは全くメリットがありません。

5年間保険料を年間10万円払い続けて、

40万円を5年後に受け取れるという内容だったとします。

単純に考えて元本割れしています。

5年間で50万はらって、5年後に受け取れるのは40万ですから、単純にこの積立の火災保険に加入をすれば、5年後に10万円損をするという考え方になります。

これが今の損害保険の積立タイプの商品の実体です。

まずこのそもそも利益が無いという1点で積立タイプに加入するのをためらう人も多いと思います。

そしてさらに積立の火災保険は手続きが非常に煩雑です。

積立の火災保険の満期手続きは複雑すぎる

もっとこの積立商品が嫌われる原因は、手続きの煩雑さです。

満期金を受け取るための必要書類

①満期案内の手紙

②保険証書

③保険会社によって(身分証)

これらをそろえておくのが一般的です。

しかしこれは契約者がまだ生存しているケースです。

一般的にこの積立商品は以前の銀行金利が高金利だったころに作られている商品で、年々積立のメリットは減っています。

かつてはこの積立の保険はメリットがあったのです。ということでこの積立の保険についての手続きのやり取りをするのはもっぱらお年寄りということになります。

すると積立火災保険は5年や10年と長期にわたる契約が多いので、その間に契約者がお亡くなりになっていることがあります。

そうなるとお亡くなりになった契約者の代わりに満期の手続きをする必要があるのですが、満期でお金が戻ってくるタイプの保険という性質上、この代わりに手続きをする人にはたくさんの書類を保険会社は要求してきます。

契約者がお亡くなりになっている場合の必要書類

①保険証書

②捺印

③戸籍謄本

④除籍謄本

⑤代わりに契約する人の実印とその実印の印鑑証明

⑥法制相続人の代表者の実印とその実印の印鑑証明

※必要書類は保険会社によって異なりますので、確認をお願いします。

というように手続きや書類が非常に煩雑です。

この満期手続きをいったん経験すると、もうその顧客は積立は面倒だからやらないという人が増えるようです。

積立の満期手続きをしてお客様はそろってこう言います。

「もう積立はこりごり」「もう掛け捨てでいい」

積立商品はマイナス金利の影響でますます保険会社にとっては儲からない商品なので、保険会社自身も積立の保険はあまりおしてきません。ということでこの積立の手続きの簡素化の方向性に向かうことはあまり期待できません。

今の日銀の政策からしても、金利が上がるとは考えにくいので、積立商品がこれから魅力的になる可能性はゼロです。

元本割れしても、数年に一回満期を迎えて、戻ってきた方が気持ち的にうれしい。という方もいるのですが、私から言わせれば全く無駄な行為です。

火災保険や傷害保険で元本割れする金額と、掛け捨てで支払う保険料は大体イコールになります。

5年間の積立の火災保険で払った保険料が50万円。5年後満期でもどってくるお金が40万。10万円の元本割れ。

同じ火災保険を掛け捨てで設計すると、5年間で10万円くらいで済みます。

積立で元本割れする金額10万円。掛け捨ての保険料10万円。まったく一緒ではありませんがほぼイコールになるように保険はできています。

考え方は人それぞれですが、毎月の支出が少ない掛け捨ての方が私は懸命だと思います。

繰り返しますが、あくまでも火災保険(傷害保険も同じ傾向です)についてのお話でした。