火災保険に入らないのはアリか?
- 2019.09.25
- 火災保険
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火災保険に入らないのはアリか?
自然災害なんてめったにないから火災保険なんて入らなくていいんじゃないのという発想の方もいらっしゃいます。
火災保険への加入を検討するタイミングは以下の通りです。
- 新しく家を購入した(新築中古)
- 長期の火災保険が満期を迎えた
- 新しく賃貸アパートなどでで住み始めた
このタイミングで火災保険に入るかどうかを通常考えます。
いずれのケースにおいても、火災保険に加入しないという選択肢はあり得ないと思ってください。
家を新しく購入したケース
そもそも新しく家を購入する際は住宅ローンを利用しますが、火災保険に加入をしないと金融機関がお金を貸してくれないので、そのために渋々火災保険に加入をするという人も多いかも知れません。
金融機関の火災保険ではなく、住宅金融公庫が扱っているフラット35(金融機関を窓口として利用することはできます。)は火災保険への加入は任意です。
しかし任意だからといって火災保険に加入せず、その状態で自宅が火事で全焼。または大きな損失が発生しました。
修理代は自腹、さらにローンの支払いは続きます。
ましてや全焼してしまったような場合は、住む家はなく住宅ローンだけ返済する状態が続きます。
火災だけでなく最近は台風や洪水でも致命的な損害になることがあります。
そう考えれば、新しく家を購入したケースでは新築、中古問わず火災保険の加入は必要です。
地震保険は火災保険とは別物なので、別個でまた加入する必要があります。
長期の火災保険が満期を迎えた
昔は火災保険は30年という超長期で設計することができたのですが、
今は10年が最長です。
ただ、まだ30年満期の火災保険に加入中の人はたくさんいますので、都度満期を迎えれば、引き続き継続するかどうかを考えるタイミングが訪れます。
実は長い期間加入をしていると、加入していることを忘れている人もいます。保険会社から案内は行くのですが、案内の内容は見ないで放置されているケースはかなり多いのです。
また、火災保険の証券を住宅ローンを利用している金融機関で保管されていることもあるため、加入をしていることを知らない(厳密には忘れている)ことは決して珍しいケースではありません。
このタイミングは実は火災保険なんて入らなくていんじゃないか?と思いがちなタイミングです。
長期の火災保険が満期を迎えて改めて火災保険に加入する必要はあるんでしょうか?
結論は加入しないとダメです。
長い期間住み続けていると、建物にいろいろな損害が出てきます。
基本、火災保険はサビやカビ、変色等の老朽化による損害は支払の対象外になるのですが、何せ建物が古くなると水漏れによる損害が多くなります。
建物が全壊するまでの損害に至ることはまずあり得ませんが、頻度が多く経済的な負担が多くなります。
また、自分は火事なんて起こさないよと思っていても、近隣からもらい火で自宅が燃えてしまうことがあります。
そんなの近隣の起こした人に請求すればいいじゃない。と思うかも知れませんが、民法の特別法で「失火責任法」という法律で、「火事」で近隣の建物に燃え移った場合(延焼ではなく類焼(るいしょう)といいます)は、近隣のひとは弁償しなくてもいいことになっています。
近隣の相手が、火災保険の類焼損害補償特約に加入していれば保険でもらい火自分の家が損害を受けても、加害者の保険で直せます。
そんなバカな法律と思うかもしれませんが、自分の建物は自分で守ってくださいねというのが原則です。その代り火災以外の理由で近隣に損害を与えた場合は損害賠償請求できます。損害賠償請求をしても相手に弁償する経済的な余裕がなければ難しいケースもあります。自分は大丈夫と思っていても、近隣からもらい事故が発生することもありますので、安心はできません。
新しく賃貸アパートで住み始めた
この場合もかなり火災保険の加入を軽んじられるケースです。
結論これも必ず加入が必要です。
このタイプの火災保険は、主契約の家財の火災保険が重要なのではなく、借家人賠償責任保険特約、個人賠償責任保険特約というこの2つの特約が重要なのです。
賠償責任は自分では対して損害が無いだろうと思っても、相手がいろいろといちゃもんをつけてきて、請求額が高額になることがあります。
私は洗濯機からのちょっとした水漏れで、下の階に水が漏れてしまい400万円の請求が来たことがあります。最終的には120万で住んだのですが、それでも120万ですよ!!
賠償責任は高額になりますので、しっかり賃貸アパート専用の保険で備えておきたいところです。
火災保険はあらゆるケースで加入は必要です
結局は、どんなケースであっても火災保険の加入は必要です。
長い期間家に住んでいれば、災害や建物に損傷を受けることは1回や2回必ずあります。
火災保険は火災の時しか補償されないと思っているのであればとんでもない知識不足です。火災保険は火事だけではなく、風、表、雪、水漏れなど沢山のケースを補償範囲としています。
火災保険はめったに起こるわけではないから大丈夫という発想は、その時は保険料を払わずにお得と思っているかもしれませんが、年数がたてば破損個所なども徐々に増え始め、あとあと後悔しますよ。
基本、火災保険に入らないという選択肢はあり得ません。
自分の財産だとおもって自分でしっかりと守りましょう。
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