マイナス金利についてわかりやすく書きました②生命保険はどうなる??
- 2016.02.01
- FP 独学 ファイナンシャルプランナー
マイナス金利により生命保険の保険料が変わる?
以前こちらのブログ↓↓で解説させてもらった、マイナス金利によって考えられること。
その後、私たちの生命保険の利率はどうなるの??という問い合わせがあり、それについて今回は取り上げてみました。
結論から言うとすぐに利率が悪くなったり、値上がりをすることはないと考えられますが、利率が悪くなったり値上がりをする可能性は将来的には十分にあると言えるでしょう。
前回のブログでも述べましたが、預金準備率を超える金額を民間金融機関が日銀に預けた場合の、預金に関してマイナスになるのですから、これまで少なからず余分に日銀に預けて金利分の収益をもらっていた分が今後はマイナスになり民間金融機関の収益は圧迫されます。
この民間金融機関に、保険会社は含まれておらず
対象となるのは
預金準備制度の対象となっている金融機関は、
銀行、信用金庫(預金残高 1,600億円超の信用金庫のみ)、農林中央金庫です。
じゃあ保険会社の商品の貯蓄型の商品の金利が悪化することはないでしょ!!
といいたいところですが、保険会社はみなさんから預かった保険料で万が一の支払いためにそなえている他に、そのお金を運用して利益を得ています。様々な金融商品にそのお金は健全に投資をして、しかるべき金融商品の構成比で運用されています。
したがって、銀行の収益が圧迫されると全体的な金融商品の利回りもさがり、保険会社が運用益を出せなくなり貯蓄型賞品の利率を見直したり、販売停止になったり、予定利率が変更となり保険料が割高になったりという弊害が考えられます。
現に一部の証券会社ではマイナス金利発表直後に販売停止となった商品もあります。
外貨建て保険についても、巡り巡って金利は悪化する可能性は十分あります。
簡単にこんな時代だからドル建ての保険になんて信用してはだめですよ。
マイナス金利になると生命保険の保険料に影響を及ぼす仕組みについての解説です↓↓
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