賃貸の火災保険を安くする方法
- 2019.09.17
- 火災保険
賃貸の火災保険を安くする方法
賃貸物件に入居するときはマンション、アパートどちらでも火災保険の加入は必須です。
まず前提として知っておかなければいけないのは、賃貸で済む部屋はマンションにしても、アパートにしても、戸建にしても、自分の持ち物ではないということです。
ということは、万が一水を出しっぱなしにしてしまいました。部屋の床をびしょびしょにしてしまった。板のフローリングがシミだらけに・・・。こんな時は誰の責任なんでしょうか?
もちろん住んでいる人の責任です。
では、その住んでいる人がもし経済的に大変で修理代金を負担できなかったら・・
大家さんからしてみれば、ちょっとちゃんと直してくれるの??共用部分まで水が達していて建物が劣化したらどうしてくれるの?はやく直してよ。
でもあなたはお金がなくて、そんな簡単に修理代の負担をできません。
こんなトラブルに巻き込まれたくないので大家さんは入居者に、入居時は火災保険に入らないと出ていってもらいますよ。という人がいるのです。
賃貸アパートの火災保険の目安はいくらくらいの補償を付けたいかで変わってきますので一概に何とも言えません。
ただ、一般的には木造で2年分で15000~30000円、鉄筋や鉄骨で10000円~20000円位です。
ただ、住み続けていれば2年に1回この金額がかかってきます。
バカにならない金額です。
この内容というのは実はパッケージ商品なので、どうしてももっと安くしたいというときは安くすることができます。
賃貸の火災保険をもっと安くするには
賃貸の火災保険を安くするには、この保険の仕組みを理解する必要があります。
この火災保険は実は3つの補償で成り立っています。
詳しく知りたい人は以下のリンクを参考にしてください。
①自分の家財が災害などで損害を受けた時の補償
②建物に損害を与えた時の弁償
③他の入居者に迷惑をかけた時の弁償
この中身を見てみると、①の自分の家財の補償についてはどうでしょうか?いざというときは確かに役に立つ保険なのですが、自分の家財なんて大して気にしないという人は、①は割愛してもいい部分です。
大家さんが入ってほしいのは②と③の補償だけなんです。
②は借家人賠償(しゃっかにんばいしょう)責任保険といいます。これは実は単体で加入することができないので、火災保険の特約でつけなくてはなりません。
③も日常生活賠償、個人賠償責任保険ともいわれますが、これも単体で加入することができません。
②、③を大家さんが加入してほしいばっかりに、①の火災保険に加入をしないといけないという仕組みになっています。
ということは、自分の家具家電製品(家財)は事故にあった時に補償しなくてもいいので①自分の家財の保険は極限まで下げて、②と③だけでいいという商品を設計することができます。
先ほど紹介した木造15000~30000円、鉄筋、鉄骨10000~20000円というのは上記3つの補償をパッケージにした商品なんです。
ただ、この保険は不動産屋や大家さん自身が扱っているケースが多いので、面倒くさいので嫌がられることもあります。それでも不動産屋さんや大家さんがそれに応じないというのは本当はアウトです。
ちなみに不動産屋さんや大家さんがウチが紹介する保険に入らないとダメ!というのも実はアウトです。
過度に火災保険のことで不動産屋や大家ともめるのもちょっと問題アリですが、入居の火災保険は自分で加入します。
と伝えて、自分で加入をすることは本当は可能なので共済や自分でインターネット保険でオペレーターに聞きながら設計をしてみるのが良いです。
最寄りの保険の営業や保険会社に問い合わせをすれば、近隣の代理店の営業を紹介してくれますが、大手保険会社を絡ませると保険料が高いのでオススメしません。
後は加入する前に大家さんにこの内容でいいかどうかも確認。
大家さん自体が火災保険に詳しくないケースがありますので、そのような場合は②借家人賠償責任保険を2000万~3000万かけておけば十分です。(最終判断は自己責任でお願いします。)
③の日常生活賠償責任も他の入居者とのトラブルが嫌なので、大家さんは加入をしないと嫌がります。こちらも1億くらいの保険金はつけておきましょう。保険金1億といっても年間の保険料は3000円~4000円位です。
またこの日常生活賠償(または個人生活賠償)責任保険は、いろんな保険に特約でくっついていることがあります。自動車保険や、傷害保険、ゴルファー保険にもついていることがあります。
最近は生保レディもこの日常生活賠償(個人生活賠償)責任保険は販売できるみたいですね。
どこかの保険の特約ですでに加入済みかも知れないので、身の周りの保険を確認してみてください。
分割払いも可能
定期的に2万、3万がでていくというのがイヤという場合は実はこの保険、月払いにすることが可能です。
これもますます不動産屋さんや大家さんに嫌がられますが、実際は可能です。大家さんや不動産屋さんともめない程度に交渉してみましょう。
こうすると補償内容にもよりますが月に1000円もしないで加入することも可能です。
いずれにしても、この賃貸の火災保険は入らないのは一番よくないです。
支払が大変なら、こんな方法がありますので、不動産屋さんや大家さんにちょっと相談したり、割高ですが、面倒なら保険屋さんを紹介してもらったりで加入は必ずするようにしましょう。
生活保護でお金がないという人もいるのですが、生活保護なら保護費で火災保険料が出る自治体もあります。
火災保険の更新も怠ってはいけません。いつの間にか無保険になっていて、大家さんから火災保険に加入しているか確認されたときに、何度いわれても加入していないと本当に追い出されてしまうこともあります。
更新日が過ぎていても、今まで加入していた保険会社に再度問い合わせたり不動産屋や大家さんに聞けば、更新方法を教えてくれます。更新を忘れた対応はいくらでもありますので大丈夫です。加入をしてくれるなら、おそらくこれらの業者もみんな優しく対応してくれます。
- 前の記事
通電火災は火災保険の対象になるか? 2019.09.16
- 次の記事
雨漏り(すが漏れ)が火災保険で支払われないケース 2019.09.18