通電火災は火災保険の対象になるか?

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通電火災は火災保険の対象になるか?
台風などで送電網が寸断されたり、私は2018年に北海道胆振東部地震を経験し、大規模な停電が発生しました。
私が経験したよりもはるかに長い停電を経験しているのでその不便さは計り知れないと思われます。本当に電気が通ったときはうれしいですよね。
通電火災とは
さてところがこの電気が復旧した時に発生する事故があります。
通電火災とは停電が復旧した際に、破損した電気配線や電気器具などから火がでることによって発生する火災のことです。
私もうっかり椅子でiphoneの充電器のコードをつぶしてしまい、若干配線が損傷しているコードを使っているため本当に気を付けないとな・・と思いました。
要はこのような場所から、停電→電気が復旧時に発火する事故が発生することがあります。
これは突然ではなく、ゆっくり発火することもあるようです。
復旧したからと言って安心するのはまだ早く、しばらくは発火するところがないかどうかチェックが必要です。あとは電気のブレーカーは緊急時には落としておいて、復旧をしてもすぐにブレーカーは上げずに、そのような断線したり、破損しているコードやコンセントが無いかをチェックするのが防止対策になります。
しかし実際に火災が発生した場合はどうなるんでしょうか?
通電火災が火災保険の対象になるかどうかは元の原因によります

通電火災による発火が火災保険の対象になるかどうかは、その通電火災が起こる前の停電が起こった原因にさかのぼります。
台風によって電柱などが倒れ、送電網が破壊され大規模な停電が起こりました。
復旧した際に通電火災が発生した際は火災保険になるのでしょうか?
台風の場合は、停電になった原因が台風なので「台風が原因による火災」なので、最終的には火災保険での支払いになります。
もう一つこのようなケースはどうでしょうか?
地震によりブラックアウト(大規模な停電)が起こりました。地震によって停電が発生し、その復旧時に通電火災が発生した。
このケースは地震が原因による火災なので、通常の火災保険では支払われません。
この場合は地震保険に加入をしていないと、支払いの対象にならないのです。
種明かしをすると、不幸なことではありますが火災に発展してしまえば原因が火災なので、火災保険で支払われます。
しかし、地震だけは地震による火災は通常の火災保険では支払われないので対象外になるということでした。
家財と建物も異なってきます

通電火災が支払いの対象になるかどうかは地震が原因かそれ以外かがポイントというのはわかりました。
では仮に地震ではない損害で通電火災が発生しました。あなたは「建物」の火災保険に入っていたとします。
台風による通電火災で発火が起こり、壁が半分焼けてしまいました。これは当然支払いの対象になります。
では、台風が原因による通電火災でテレビが発火しました。これはどうなると思いますか?
前提条件に密かに「 」を入れておいたのですが、火災保険をかけているのは建物だけです。ということはテレビのような家財は補償の対象外になります。
家具や家電製品は「建物」ではなく、「家財」の火災保険に加入をしていないと支払いにはなりません。
通電火災により、壁とテレビが発火した時は「建物」と「家財」の火災保険両方に加入をしないと支払いにはなりません。
発火しなかったらどうなるの?

これは実際にあったケースではないのですが、火災には至らずにショートして外観上は発火していないのですが使用不能になったような場合はどうなるのでしょうか?
この場合は火災にはなりません。いま加入している火災保険が「電気的・機械的事故(EM(イーエム)特約)」が付いているかまたは、基本補償に含まれているかがポイントです。
EMは(electricとmachinery)の略です。
火災保険の支払要件を把握しておくことは非常に重要です。火災保険の補償範囲をしっかりと把握しておきましょう。
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