昔ながらの火災保険は見直した方がよい理由

昔ながらの火災保険は見直した方がよい理由

昔ながらの火災保険は見直した方がよい理由

火災保険と地震保険はしっかり設計しておきたい

保険は日々進化しています。かなり昔は保険の不払い問題などがあり、一時期は細かいこの時は払える、払えないというわかりにくいのやめようよ。

という流れがあったのですが、

ここ最近はまたリスクの実態に合わせて、適正な保険料を提供するという流れがあったり、ちょっと差別化するために意外な時に給付になる保険や、他社とは違う視点で攻めて来たりとまた細かくなってきています。

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がん保険で言えば、放射線治療の治療が充実している会社と抗がん剤治療に特化している会社がバラバラだったりとそんな感じです。できればどちらも充実させてほしいのですが・・というのが消費者の立場ですがあまり日本の保険会社に高い希望も持っても仕方ないです。

今ある商品の中から自分で決断するしかありません。

生命保険や医療保険や自動車保険など様々な保険種目はありますが、私が客なら本当に入っていてよかったなあと思うシーンが多いのが火災保険なんです。

そして、給付が一生に一度あるかないかという地震保険も私は北海道で地震を体験して本当によかったなあと思いました。

ただ、どの保険もそうなのですが保険は進化しています。いろいろ今まで支払えなかった事例なども含めて、改善してきています。私は保険会社に関連する「人間」は全く信用できませんが、保険の「商品自体」は大変信頼できる商品に変貌を遂げていることはお伝えをしておきたいと思います。

中でも火災保険は昔よりも新しいものに入っておいた方が良いです。

こういう火災保険に加入をしていたら見直した方がいいというポイントについてお話をしていきます。

火災保険は長期間で加入しているものもあるため、満期より前に解約をすると不利益が生じる可能性があるので注意をしてください。

火災保険見直しのポイント

まず火災保険の大前提として、

今は火事しか支払われないわけではありません。風災、雪害等さまざまな自然災害が支払要件に対応しています。詳しくはこちらで。

その火災保険の前提を踏まえて注意点を見てきます。

最終的な自己判断は本人の自己責任でお願いいたします。

①火災保険は「新価基準になっていますか?」

新価基準の対象語として「時価基準」という言葉があります。

時価基準で火災保険を設計したケース

時価基準で保険金3000万の火災保険を当初かけてあります。

ところが建物の価値はだんだん劣化し、例えば10年後に建物の価値が2000万すなわち時価2000万になったとします。

そのような中、火災で家が全焼しました。このような場合は保険金額は時価基準ではいくら受取れると思いますか?

時価基準では2000万です。3000万の保険金の火災保険に入っているにも関わらずです。

まずこれが時価基準のひとつの落とし穴です。

新価基準なら火災で焼けた家と同等の物を今現在購入するとしたらいくらか?とく基準で支払ます。時価基準では2000万までしか支払われません。これでは家が全焼したのに原状復帰が困難です。

建物の時価が10年たって3分の2になってしまったので、保険金額も

3分の2にされてしまうのです。

新価基準では保険金額までは支払われますので原状復帰が可能です。

一部保険の落とし穴

では同様の時価基準の保険で今度は全焼ではなく600万の損害を受けました。これは600万払うのかというとそうではありません。

この損害額600万に対してもきっちりと3分の2になって支払われます。

ということは支払われる保険金は400万にされてしまいます。

なんでやねん!と思うかも知れませんが、時価基準の保険はそういうものなのです。

今どき時価基準の保険はなかなかないのですが、昔から加入している方は見直さずにそのまま時価基準になっている可能性が高いのでチェックが必要ですよ。

②水災保障は充実しているか?

昔の火災保険は建物の損害については、床上浸水による損害額が再調達価格の30%以上の損害を受けた場合や床上や地盤面から45センチを超えて浸水しないと対象にならない等の制限がありました。

水災とは河川の氾濫や土砂崩れなど大きな自然災害を差します。

給排水設備からの水漏れなどは水災ではなく、「給排水設備の水漏れ」という要件で一般的には」破汚損となった部分の修理代」をお支払します。※給排水管そのものは保険の対象にはなりません。

新しい保険には制約が一般的にはありません。受けた損害額に応じて保険金の範囲内でお支払します。

③建物と家財の保険が別々ということは理解しているか?

建物と家財(家具や家電製品など)の火災保険は別々です。

建物の保険に3000万加入をしていました。家財の保険には未加入です。

仮にこの家が火事がおきて全焼したとします。

幸いこの方は新価基準の火災保険に加入をしており、3000万円の保険金を受け取ることができました。

よかった、、これで家を建て直せる。ところがふと気が付きました・・

あれ?テレビとか家電製品も全部燃えてしまったけど・・このケースではその部分の火災保険は加入していないので支払われません。

家具や家電製品などをこのようなケースでも補償するためには、家財の火災保険にも加入をしておく必要があります。

建物と家財の火災保険両方加入して初めて万全と言えるのです。

自分の家の持ち物はいくらもないからという自己判断で、家財の火災保険は甘く見られがちで、下手したら加入をしていないケースもあります。

見渡すと意外と家財も大きな金額になります。しっかりと家財の火災保険も充実させておくことをお勧めします。

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④地震保険には加入をしているか?

最近は各地で大規模な地震が発生しています。

地震保険はパンフレットだけ見ると、ほとんど支払われるケースが無いのではないか?と思ってしまいますが、実態はかなり事故調査が必ず現地にきて、私達の気がつかなかった損害等を発見できるケースが多いです。

自己判断をせずにちゃんと見てもらうと意外と地震保険は受取ることができます。

地震保険も建物と家財の地震保険があります。

建物と家財の火災保険、建物と家財の地震保険。

全部加入すれば毎月の保険料は高いと感じる方も多いかも知れません。

特に家財の火災保険に関しては喜ばれましたね。以下は私の部屋の出なかった事例ではありますが、査定基準だけ参考にしてください。

しかし私は実際に沢山の給付を経験して、火災保険は本当に喜ばれています。

あまり日の当らない商品ですが、わからなければしっかりとわかる人に相談をして、考えられるリスクをカバーできる火災保険に加入をすればこんなにいい保険はないと思います。

ただ地震保険は建物が全損になったときや大規模な損害が発生した時は、保障は限定的で心もとないものになります。

地震保険の保険金額は火災保険の半分までしか設定できないからです。

建物の火災保険に3000万かけていた場合、地震保険の上限は1500万円。

かりに地震で倒壊してしまったらもらえる保険金は1500万円になりますので注意が必要です。

少し保険料は張りますが、火災保険と地震保険を同額にする方法もありますので参考にしてください。