地震保険の調査がうちにやってきた!!我が家は地震保険の給付はされたのか?
- 2018.09.23
- 火災保険
北海道胆振東部地震の後、たくさんの保険請求があり対応してちょっとほっとしたところ
ようやく自分の家の損害についての請求をしました。
しかし、、特に損害という損害はなく、食器の破損とキッチンが振動によりずれたり、トイレの壁に亀裂が入ったりという損害でした。
こんな感じです。
地震保険の対象には残念ながらこの損害ではなりませんでした
この損害は地震保険の対象にはなりませんでした。
というか調査員はこの損害は見にも来ませんでした。そもそも地震保険は起こった損害に対して支払うものではないからです。
地震保険は主要構造部の損害で判断をする
地震保険は建物の主要構造部(基礎、柱、壁、屋根)が全体の面積の何割損害を受けたかで判断をします。
そして支払うパターンも損害の程度により、保険金額の100%、60%、30%、5%という4つのパターンしかありません。
したがって、今回のキッチンやトイレの壁は建物の外側の壁でもなく、基礎でも、柱でも屋根でもないため支払いの対象にはなりません。ハナから対象にならないので、地震保険の調査員は見もしませんでした。
その代り、ずっと家の外側を入念に見ていろいろなところをチェックしていました。
その結果、自分たちでは気が付かなかった壁のヒビや基礎も損傷があることを発見してくれました。
その結果、建物の総面積の約13%が損害を受けているという認定でした。
一部損という認定になり、保険金額の5%が支払われることになりました。
うちの火災保険の補償内容は
建物の火災保険1500万、建物の地震保険750万なので、
750万円の5%で37万5千円の支払いでした。
さてここまでは建物の地震保険の部分です。
家財の地震保険はどうなったか?
実は若干ですが、食器類も損害を受けていました。
家財の地震保険の算定額は特殊です。
私も地震保険の事故を受け付けているときによくあったのですが、
地震の損害で割れた花瓶本当に高かったのよ!高級だったのよ・・
と主張される方が多かったのですが、
地震保険の算定では家財の値段はあまり考慮されません。
家財の地震保険は家財全体の●●%の損害があれば100%・・という分類になっていますが、そのご家庭の全部の家財がいったいいくらあるのかなんて計算することは不可能です。
家財の計算方法は国によって基準が決められています。
家財をまず以下の5つに分類します。
①食器陶器類(1個あたり1%、最大5%)
②電気製品(1個あたり2.5%、最大20%)
③家具類(1個あたり4%、最大20%)
④身の回り品その他(眼鏡、カメラ、スノーボード、ピアノ等)(1個あたり2.5%最大、25%)
⑤衣類、寝具(1個あたり15%、最大30%)
食器が1個、電気製品が2個壊れていたら
1%+2.5%×2=6%
家財全体の6%なので、家財の支払い要件の一番下のライン一部損は10~30%なので、該当しません。
では食器が数えきれないくらいぐちゃぐちゃで、電気製品が2個なら、
食器類は最大5%、そして電気製品2.5%×2=5%なので
合計すると10%
家財の一部損の金額は支払われます。
このケースは家財の地震保険の5%になります。
我が家は食器しか壊れておらず、たくさん破損していましたが食器類の最大5%までしか認定されず
家財については地震保険は支払われませんでした。
どうでしょうか?建物や家財の算定方法は思ったより違っていたのではないでしょうか?
なんともないと思っても、主要構造部に損傷がある可能性がありますので、遠慮せずに
保険会社の査定に見に来てもらうのがいいでしょう。
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