賃貸アパートやマンション住まいに地震保険は必要か?

賃貸アパートやマンション住まいに地震保険は必要か?

大きな地震が各地で発生するたびに、地震保険の加入ニーズは高まります。

戸建てにお住まいで済んでいる建物が地震で損壊したら・・

そう考えると地震保険に加入したいと思うのは当然だと思います。

一戸建ての家に住んでいるのなら、地震で損害を受けたら大変ですが賃貸アパートやマンションは

自分のモノではありませんよね。住んでいる建物が倒壊したり損害があったとしてもそこに入居している

方はあまり関係ありません。

ということは賃貸アパートやマンションに住んでいる人は、地震保険に入らなくてもいいということ?

と言いたいところですが、

必ずしもそうではありません。

例えば賃貸アパートに住んでいて、大地震に巻き込まれてしまったとします。

家具が倒れたり、食器が大量に破損してしまいました。この場合地震保険に入っていなかったら

保険金はもらえるでしょうか?

このケースでは保険金はもらえません。

家財に地震保険を付けておく必要があるのです。

賃貸アパートやマンションに地震保険は必要か‽

さて、大地震などの際に賃貸にお住まいの方の家具や家電製品や食器等が破損した時は、家財の地震保険が必要なことはわかりました。

一般的に賃貸に入居するときに火災保険に加入してくださいねー

といって加入する火災保険には

地震保険はついていないケースがほとんどです。

地震保険ではそれ単体で加入することはできず、今入っている火災保険の

特約でつけなければ入れません。

地震保険に加入するためには、まずこちらから要望しない限りないと言えるでしょう。

したがって、賃貸アパートやマンションにお住まいの方の地震保険の加入については

皆さんの意思が必要になってきます。

さらにもっと言えば地震保険に加入したいという意思以前の問題で、

家財の地震保険があるということを知っていることが大切です。

insurance-contract

地震保険はなぜ賃貸の入居者に対してはオススメしてくれないのか?

賃貸物件に入居するときは値段の大小はあれど、お金がかかります。

ただでさえ、引っ越し代金や家具や家電を購入したりとお金がかかるのに、加えて火災保険の加入で2年分一括払いで2万円くらいの保険料がかかったとします。

それに地震保険の特約を加えるとさらに保険料は値上がりしてしまいます。

なかなか入居者の保険を実際に使うのは私は経験上1年間で15件に1件くらいの割合と思っています。

6~7%なので、中には入居者の火災保険って何のために入るの!

私使ったことないんだけど。といって火災保険の加入を渋る方や拒否する方もいます。

実はこの火災保険は

「借家人賠償保険(しゃっかにんばいしょうほけん)」

という特約が付いており、

大家さんはこれに加入をしてもらわないと、非常に困ることが発生するのです。

入居者のせいで部屋を破損させたり、壁を焦がしたり、水漏れで床がフニャフニャになったとします。

これを大家さんの手配した業者で修理をしたのですが、この修理費用は大家さんが負担するべきものでしょうか?

大家さんは当然、このかかった修理費用を入居者に請求します。

たとえば修理代が30万かかったとして、この時に入居者が

「30万なんて払えるわけないじゃない!」

となった場合大家さんは訴訟を起こしたりして回収しなければなりません。

非常に面倒ですよね。

そこでさっき述べた

「借家人賠償責任保険」

があればそこから大家さんに支払うことができます。

大家さんとしては、ぶっちゃけこの借家人賠償保険さえ入っていてくれれば、

皆さんが火災保険に入っていなくても、地震で皆さんの家財や食器が損害を受けても、

それは大家さんの持ち物ではないので関係ないのです。

とにかく借家人賠償責任保険に入っていれば、

大家さんは文句は言いません。

この借家人賠償責任保険も

火災保険の特約でしか加入をすることができません。

入居時の火災保険料で渋られるのであれば、わざわざ地震保険を付けたプランは提案してくれません。

だって大家さんは火災保険と、借家人賠償責任保険に入ってくれればそれでいいのですから・・

繰り返します。

賃貸アパートやマンションにお住まいの方は地震保険は自分の意志で

地震保険の加入の意志を表明しないとまず加入しているケースはありません。

家財の地震保険の保険料は?

以下は保険金1000万円当たりの金額です。

詳しい説明はコチラをご覧ください。

earth-quake-rate

価格表だけ以下に掲載します。

イ構造は物件の作りが鉄筋コンクリートや鉄骨造り、ロ構造は木造です。(かなりざっくりですが・・)

例えば北海道で鉄筋コンクリートにお住まいの方は家財1000万円の保険料は年間一括払いで8100円になります。(平成31年1月以降は7800円)。

では仮に家財の地震保険の金額を100万円に設定すれば単純に年間約810円になります。

200万円なら年間約1620円になります。

この保険料を踏まえて・・

入居者向けの保険に地震保険は必要か?

保険料を払ったはいいけど、いざというときほんとに保険金出るの?

ということもあるかもしれません。

実は地震保険は建物もそうなのですが、受けた損害に対して保険金を限度に支払うという

支払い方ではないのです。

これを見ると、小さな損害では払わないってことでしょ!?

と見えてしまいます。

しかし実際の地震保険の給付を経験すると、一度発生すると大規模で事故の査定が集中するため

査定はアバウトに行われています。ただし、必ず何かしらの基準はありますので、なんでもかんでも

保険金が出るというように混同しないようにお願いします。

とはいえ、かなり小さな規模の家財の破損でも保険の給付が行われていたという感じでした。

人によって考え方は様々ですが、私はこの保険料で大地震の時に家財の給付が受けられるのであれば、

当然に加入をしておくことをお勧めしたいです。

入居するときは火災保険の担当に、地震保険ってないんですか?

この一言を伝えて、保険料を含めてしっかり地震保険についても考えるのがよいでしょう。

まずは入居者の保険にも地震保険があるということを知ってください。

気の利いたセールスは一般的なパッケージプランに地震保険もつけたプランもつけて

提案してくる場合もあります。