2017年1月からの地震保険が改定、地震保険の計算方法について
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2017年1月から、民間の地震保険が一斉に改定となります
これに関連するコラムを2016年10月15日の北海道新聞、生活欄に掲載させていただきました。まだお手元に新聞が残っている方はぜひご覧になってください。
さて、今回の地震保険の改定、その大枠としては何と言っても地震保険料の見直しでしょう。地震保険はまだまだ保険会社にとってはリスクに見合った保険料をもらえていないという認識があり、今後3段階に分けて19%の値上げが必要とされています。
今回の値上げは2014年10月に15.5%も値上げしてもう19%も値上げをしてしまっては誰も地震保険に加入せず、加入を推進しなければならないのにその値上げによって誰も加入できないとなれば本末転倒となってしまうので、まずは5.1%2016年1月に全国平均で値上げをするということになりました。
しかし、あくまでも全国平均です。地震のリスクを今回今一度見直し逆にリスクが少ない地域は下がった地域もあります。北海道もその下がった地域のひとつといえます。
どれくらい下がるかというと、このような一覧表で掲載されるのは1年分の保険料をまとめて払った場合の保険料を掲載していますので、5年分まとめて、月払いなどにする場合はちょっと変わります。
地震保険については家財の地震保険も建物の地震保険も構造が同じなら同じ値段
少し難しいかもしれませんが、以下のような計算方法になります。
まずは家財の火災保険についても昨日の同様の表を使用します。
家財1000万円の保険金であればイ構造8400円(年間)、ロ構造16500円で、建物も同様です。
イ構造は耐震構造がある建物など、ロ構造はもっぱら木造建物ですが本当に地震保険を検討している際は保険会社から求められる書類を提出し、自分の所有している家がイ構造かロ構造かをきちんと把握しておきましょう。
地震保険の計算例
たとえばロ構造で家財1000万円、建物1000万円の地震保険に加入をして、
1年分まとめて払った場合は16500×2=33000円が1年分の建物と家財の地震保険料になります。
ロ構造家財500万円、建物1000万円の地震保険に加入をして
1年分まとめて払った場合は家財は16500×0.5=8250円(16500円は地震保険金1000万あたりの保険料のため)
建物の地震保険料16500円+8250円=24750円になります。
地震保険を分割払いした場合
たとえば、保険金額1000万円の建物(ロ)構造の建物であれば、1年分をまとめて一括払いであれば前述の通り(16500円)になります。
しかし12カ月で分割した場合は1.05の割増料率が採用されます。
具体的に計算すると、
16500円×1.05=17325円
17325円/12カ月=1443.75円
1円単位四捨五入で1440円で月の保険料は1440円という計算になります。
地震保険は一括払いすれば割安?
では3年分を一括した場合はどうなるかというと、
16500×2.75=45375
45375の十円以下が四捨五入されて45400円になります。
3年分一括で払った場合は
16500×3年分=49500円ではないということです。
5年分であれば
16500×5年分=82500円ではなく
16500×4.45=73425
十円以下四捨五入で
73400円が5年分一括で払った場合の地震保険料になります。
地震大国、日本に住む限りはきちんと備えもしておきたいところです。
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