火災保険|ペットにまつわるトラブル事例

火災保険|ペットにまつわるトラブル事例

火災保険|ペットにまつわるトラブル事例

今は一人世帯でペットを買う人も多く、ペットにまつわる火災保険についての疑問も受けることがあります。そこで今回はペットを取り巻く火災保険の取り扱いについて解説していきます。

ペットは法律上はモノ扱い

cat

けしからんというひともいるかも知れませんが、ペットは法律上は物扱いです。よくある悲惨な事例としては、北海道の山道などを走っていると野生のシカに遭遇します。

このシカと不幸にして車が衝突した場合、シカもタダでは済みませんが、自動車もスピードによっては全損になることがあります。車同士の事故とほぼ変わりません。

車同士の事故ならば、相手にも非がある可能性もあるので修理代が全額自己負担になることはありません。

しかし相手がシカの場合は物とみなすので、車がガードレールにぶつかったのと同じ扱いです。シカが亡くなった場合の損害賠償もありませんが、自分の車の修理代は自分で負担するしかありません。または自動車保険の車両保険の一番範囲の広い「一般条件」に加入して、保険を使って修理代を補う必要があります。

ペットが火事で亡くなった場合は?

じゃあ火災でペット自体が亡くなった場合は??物扱いだから家財の保険で対応できるの?と思うかも知れませんが、ペット(動物)や植物は補償の対象にはなりません。

一部保険会社で特約で、建物内で、火災での事故に限りペットについても保険金を支払うケースもあります。

ただ、一般的にはペットはモノですが、お亡くなりになった場合は、保険の対象にはなりません。

ペットが与えた損害は火災保険は対象外

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ネコが柱でガリガリと爪をといでいる。これはネコを責めても習慣なので仕方ありません。しかしこれによって柱に傷がついたり、家財に傷がついた場合はどうなるのでしょうか?

火災保険のお支払できないケースとして、外観上のひっかき傷程度の損害で使用不能に至らないものや、家電製品などの機能に重大な影響を及ぼさない程度のものは補償の対象外になります。

柱やカベ等も同様の扱いになります。

ペットが原因で火災が発生した

こんなケースもあります。

かわいいネコちゃんがカリカリと電気のコードにじゃれたりかみついたりしているうちに、断線しそこから火災が発生したような場合。コンセントに尿をしてしまいそこから発火したような場合は、火災として扱われます。

ケースバイケースなので、都度保険会社に確認が必要です。

たとえば、犬のけージの中にコンセントがあり、尿をかけてしまう可能性は十分ある場合は、重過失として保険金が支払われないこともあります。

損害保険の大前提は

不測・・・予想もできない

かつ

突発的・・急激に起こる

この両方の要件が少なくとも必要です。

ある程度予想ができることについては、火災保険についても認められないということは十分認識しておく必要があります。

ペットがかみついてケガをさせた

cat

では友達が遊びにきていて、飼い猫が予想以上に興奮し洋服が破れるくらいまでひっかいたりかみついたりしてしまった。そして洋服もボロボロにされた。これは実際に私が体験しました。

このケースは保険の対象になるのでしょうか?

この場合は火災保険の対象にはならず、個人賠償責任保険(保険会社によっては日常生活賠償責任保険)という特約で支払うことができます。ただしこのケースも微妙なので保険会社に都度確認は必要ですが、治療費もボロボロにされた洋服代も支払となる可能性は高いです。

この賠償責任保険は自動車保険や火災保険の特約についていることがあります。ゴルファー保険や傷害保険等にもついていることがありますので、確認してみましょう。

個人的にはこの特約は必ず加入しておいた方がいいと思っています。保険金額1億円でも月に200円~300円程度なので、ぜひ検討してください。

個人賠償責任保険で注意しておきたいのは、アカの他人でないと保険金支払いの対象になりません。

一緒に住んでいる自分の子どもがネコにケガをさせられたような場合は、賠償責任ではありませんのでこの保険では対象外です。

配偶者の場合も同様です。

どの範囲をアカの他人とみなすかという点もこの個人賠償責任保険は非常に重要ですが、基本子どもと配偶者は対象外だと思ってください。

自転車に乗っていて、自分の配偶者や子どもにケガをさせた場合の治療費なども賠償責任保険では対応できません。

ペットにまつわるトラブルは保険の支払はケースバイケースが多い

cat

ペットを取り巻くトラブルは火災保険については、責任の所在が複雑なので一概に判断はできません。今回はいくつか事例を挙げさせていただきました。少しでも参考になればと思います。

火災保険は賠償責任保険とあわせて加入をすることがお勧めです。補償内容を削るのではなく、補償内容はフルサポートで一番保険料が安いところに加入をすることがおすすめです。