火災保険の支払いが今までより渋くなるみたいです
火災保険の支払いが今までより渋くなるみたいです
今後は家庭の火災保険の支払いが渋くなる可能性が高いです。
なぜなら火災保険は明らかに保険会社が採算が合わない商品だからです。
それは薄々私も感じてはいたのですが、やっぱりそうなったか・・というところです。
火災保険はここ最近2回値上げしています。
なぜかというと、皆さんが払っている毎月の保険料よりも、払っている保険金の方が大きいからです。大きいというか採算が合っていないということです。
これが状態化すれば、保険会社にとっては火災保険の契約を増やせば増やすほど赤字が拡大していくことになります。
そこで今年に入って保険会社は火災保険料を値上げしました、
ちょっとうがった見方をすると日本の消費税の増税に合わせて、この時期にしたのかなと思えてしまいます、
なぜならこんなことがあり得ます。
火災保険は建物が火事で焼けたり、水漏れで自分の持ち物が水没してしまった。
こんな時も、保障範囲に水漏れや家事、盗難など、これらの項目が今自分が加入している火災保険で、該当する事故があればお支払いをします。
保険金をもらうためには、まず事故の証拠となる写真を撮ります。
そして、修理したら修理業者にお願いをして、見積をもらいます。
見積をもらってすぐに、事故による破損を直してはいけませんよ。この見積で保険会社が払ってくれるかどうかはわかりませんからね。
保険会社の保険金出る、出ないは問題ではなく、とにかく直したい!という方はすぐに修理に着手するべきですが・・
この修理をするときの見積もりが、増税後は8%の消費税から10%になりますので、支払う保険金も同じ修理をしても2%割高になってきます。
ということは、火災保険の支払い保険金も単純計算で増えて行くからです。
従って、便乗値上げというわけではなく、修理業者の請求が消費税増税で単純に値上がりするのでここはやむなしということです。
保険会社自体の査定も厳しくなる
これは実際にそうですが、火災保険の損傷かどうか微妙なケースは交渉次第や取引関係で何とかなってしまうことがあります。いや、ありました。ともう言った方がいいかもしれません。
ただ、きちんと事故は事故でお支払します。細かく聞かれはするものの、
支払いを渋るというスタンスではありません。
保険会社も変わりつつあります!の真意
とある保険会社の社員が宣言していました。
以下は国内の代表的な3社のうち1社の方の発言です。
弊社のパソコンもエクセル2002だったのですが、全部入れ替えました。
まだついていくのが大変です!
エクセルが古すぎて、皆さんにご迷惑をおかけすることも多かったのですが、これからは大丈夫です!
えっ!?別にエクセルの新しい、古いで業務の効率化を推しはかれるわけではないのですがなんぼなんでも2002は古すぎでしょ。
今世界ではフィンテックやAIなどをフル活用している時代に、これをよしとしている保険会社って一体。。
そして、もう一言こんなことを。
「私たち保険会社も変わりつつあります」
保険会社は今大変厳しい状況にあります。競争も激しく、インターネットの保険との競争も厳しくなってきています。
ほうほう!ようやく保険会社も業務効率化にメスを入れるようになって、お客様の保険料を少しでも安くしようと思ってくれるのか??
と思いきや・・
「保険金の支払いは自動車保険、火災保険ともに増大しています。」
「事故の発生についての対応をもう少し積極的に行っていきたいと思っています。」「事故を起こさないためにはどうするか、そこを改善することを保険会社は急務としています。」
ん・・・!?なんだか雲行きの怪しい発言・・
「保険会社としては、火災保険の事故を起こした人の対応を、皆さん(代理店)と一緒に考えていきたいと思います。」
火災保険の事故率が高いお客様には、自分の身の周りのリスクを検討する機会を持っていただくために引き受けリスクを下げる努力をしてもらうように私たちとしては促していきたいと考えております。
決して発生した事故に対して支払わないということではありません。
何を言っているのかというと、簡単に言えば以下のような表現が続きます。
ただし、
事故を起こした人は、反省してください。
払っている保険料に対して、保険金の支払いが多い人は保険会社は厳しく対処します。以下のように条件を厳しくして、事故を起こしたことを反省して、事故を減らす努力をしてくださいね。
具体的には、
①保険料を個別に値上げ
②または免責金額の引き上げ
免責とは自己負担をお願いするということです。
今までは30万円の損害があったら、30万円火災保険金をうけとれていたのですが、免責5万なら、25万円というように、金額が減らされるということです。
③そもそも保険会社がそのような契約はお断り
最悪なのはそもそも保険会社が保険に加入させてくれない。という措置もあるようです。
ただ、この場合は今までの保険会社から変更すれば対応できます。
インターネットの保険などは実は事故が多いお客様に対しては、保険に加入できないということが今もよくある話です。
・・・保険会社も変わりつつあります!の真意は
保険会社が業務を効率化し、より顧客に寄り添う会社に変わります!
ではなく・・
私たち(保険会社)の利益を守るために、保険の支払いはより細かく査定し、事故が多い人は、反省してください。
というスタンスに変わりました。
確かに、既に火災保険の査定も厳しく、チェックされる内容や聞かれる項目も細かくなってきたなあという実感があります。
そして、保険金をはらったあと、1年で事故を2回起こしたら次の更新の時は免責10万円を付けてください。
と保険会社から指示が出るようになり、どんなに交渉をしてもここは譲れないという対応に変わりました。
この条件を受け入れないと、更新ができないというように既になっています。
残念ながら、これは各大手損保会社全部が同じ方向に動いています。
どこがユルい、どこが厳しいという話はないようです。
結果過去の保険会社に逆戻りしている
これって、昔の保険会社に逆戻りした感があります。
どういうことかというと、保険会社は保険に加入してもいざというときに払ってくれない。
これがあるので、保険はずっとイメージが悪かったのです。
繰り返しますが、
決して保険の支払いを渋るという動きではありません。
ただイメージとして保険会社不払い問題なんていうのが再燃しなければいいなと思っている次第です。
今私が保険会社の社員や損害調査の担当とお話している際の、感触でしかないのですが、既にそのような現状になっているのを感じます。
今後の防衛策
防衛策としては、自分の物件は老朽化などで事故が起こりやすそうな物件は事前メンテナンス(修繕)をして大事故に至らせない努力が必要です。
そのうえで万が一のことが起こったときは火災保険でカバーという動きをしていることが、保険会社社員なり、損害調査に伝われば1年後は従来の条件に戻したり、今回は保険内容に制限をつけることはしないという交渉の余地があります。
保険会社自体も、生命保険や自動車保険など全体的に事前予防に力を入れています。私たち個人も事前予防という考え方を共有していけば決して保険会社もオニではありませんので、効果は発揮してくれます。
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