保険の名義は確実に変更しておきましょう、名義変更を怠ったトラブル事例
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積立の保険に関するトラブル
積立保険は火災保険や傷害保険などが代表的です。
時代に伴って出てきた問題かもしれませんが、これまで元気だった保険の契約者が介護状態になり数年後に保険会社から満期の案内が・・中身を開いてみたら積立保険の満期の案内。基本的には契約者本人の署名、捺印、身分証明証(免許証、健康保険証など)、金額によっては毎ナンバーが必要になります。
しかし、冒頭言いましたが契約者はもう介護状態で自分では処理できない状態です。どのように処理をしたらよいのでしょうか?
代理で手続きをするためには、保険会社の了承が必要だったりきちんとあなたが手続きができる親族なのかということを証明する必要もあります。保険会社によって提出書類などは異なるため、確認する必要がありますが煩雑な書類や処理が必要になります。
積立の保険は現在のところはあまりメリットがありません。将来的にお金が帰ってくるという点では魅力的な部分もありますが、掛け捨てで掛け捨てる金額と、積立で帰ってくる金額と積立で支払った金額を差し引いた金額はほぼ同じ金額です。
高齢者の積立保険は減らしていくことが賢明と思います。
契約者を変えるという方法もありますが、積立保険の契約者変更は金額によっては贈与税が発生する場合があります。贈与税が発生する金額になるケースはまれではありますが、要注意です。
火災保険についてのトラブル
火災保険も高齢者の方が毎年なし崩し的に継続している契約があります。内容のひどい火災保険というのは私の経験上あまり見たことはありませんが、こちらも契約者変更がされておらずそのまま契約者が要介護状態や亡くなっているケースがあります。火災保険で万が一建物や家財が損害を受けたケースなどは契約者地震の手続きが必要になります。
原則契約者変更は契約者本人の署名や、変更後の契約者の署名が必要なので、すでにこれまでの契約者がいなくなっている場合や意思能力がない場合はかなりの労力が必要になります。これも保険会社によって手続きが異なるので確認が必要です。
損害を受けて一刻も早く保険金で修理をしたいのに、なかなか手続きが煩雑で給付が受けられない!ということが考えられますので、保険証券の名義変更は速やかに行っていくことが必要です。
保険証券の名義を変更すると何か自分に責任が発生するから・・といっていやがる人もいます。しかし実際に事故が起こったときに苦労するのはそう言っているみなさん自身です。いざというときに速やかにお金が受け取れるのが保険の本来の機能です。
身の回りの保険を今一度整理してきちんといざというときに速やかに処理できる状態にしておきましょう。
後見人なども費用は掛かりますが、積立の保険やその他の保険についても活用するのも一つの手段です。
どちらも実際にトラブルとなったケースでしたので、今回はお話をさせていただきました。
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