資産運用を安全に行う方法|ドルコスト平均法をわかりやすく説明します
- 2019.07.08
- ファイナンシャルプランナー(FP) 資産運用
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資産運用を安全に行う方法|ドルコスト平均法をわかりやすく説明します
ドルコスト平均法の仕組みは単純です
資産運用をリスクを抑える方法はとにかく「分散」がポイントです。
分散には2つあり、以前商品の分散についてお話をさせていただきました。
もう一つは「時間の分散」です。
ドルコスト平均法と言われます。言葉だけ聞くと、うわ・・難しそう。
と思うかもしれません。
具体的な仕組みは後回しにするとして、
ドルコスト平均法とは毎月一定額を投資する。
ただそれだけです。
ドルコスト平均法、、すなわち時間の分散をすることを一言で説明するならこれで足ります。
要するに毎月投資信託などの金融商品に1万円なり、5千円なりを積み立てる行為。
これがドルコスト平均法であり、時間分散を実施していることになるのです。
100万円まとめてAという金融商品に運用するよりは、毎月1万円をAという商品で運用したほうが安全です。
さらに毎月1万円をA,B,C,D・・・など商品を分散すれば、さらにさらにリスクを抑えられる。
投資をする時期を1度100万であとは投資をしない・・のではなく、毎月1万など購入時期を分けて支払うので時間の分散と言います。
試算運用に慣れている人は、こうして商品も時間も資産運用を分散して分散して、自分の資産運用のリスクを抑えているんです。
実はこの分散という感覚は日常生活にも生かされることがあるのですが、それはまた別の機会にお話をします。
ドルコスト平均法がなぜリスクを抑える効果があるのか?
ドルコスト平均法=時間の分散
要するに毎月定期的に定額購入することで、なぜリスクを抑えることができるのでしょうか?
以下はとある投資信託を毎月購入した事例です。
基準価格とは株式でいう株価のことです。
基準価格1000円で購入したものが1500円に値上がりすれば売ったときに500円儲かってうれしいですし、500円になったら1000円で買ったのに価値が下がって悲しい。ということになります。
以下は基準価格が1口当たり以下のように値動きする投資信託の事例です。
3月に10000円
4月に15000円
5月に5000円
6月に10000円
3月に1口買えば、10000円、4月に1口買うには15000円かかります。ということです。
【100万円で一度に購入した場合】
3月は1口1万なので100万円で100口購入することができました。
現在持っている投資信託の口数は100口です。
それが4月に1口15000円に値上がりしているので、
4月に100口全部売れば150万になり、
税金は考えずにいくと50万儲かりました。
しかし、もっと上がるかも・・とまっていたら、
5月には1口5000円になってしまいました。
ということは100口全部この時期に売ってしまうと50万ということで
最初100万円で購入しているので50万の損失です。
極端な事例ですが、やっぱり投資って怖いですね・・
【毎月1口購入した場合】
上記と同じ表です。
この投資信託を毎月1口購入するとします。
3月は基準価格1口購入なので10000円かかりました。
4月も基準価格1口購入するのですが、15000円になっています。高くなってる!!けど15000円で買いました。
でも3月に購入した1万円の物が15000円になっているのでちょっと嬉しい。
いくら儲かったかを計算すると説明が複雑になるので、割愛します。
3月に10000円
4月に15000円
5月に5000円
6月に10000円
払うので、
4か月間で40000円払って投資信託を4口購入しています。
【毎月10000円ずつ購入した場合】
また同じ表を使います。
この購入の仕方がドルコスト平均法です。
こんどは混同しやすいですが、毎月1口ではなく今回のテーマであるドルコスト平均法を実施するため、毎月10000円ずつ購入します。
3月は基準価格10000円なので、1口購入できました。
4月は基準価格15000円になりました。でも毎月1万円ずつ購入するので0.66口購入できました。
ただ、3月に購入した1口1万が1.5万に値上がりしているので、4月は1口変えずに0.66口しか変えなかったのですが、喜び半分、悲しさ半分。。
5月!ここはポイントです。基準価格5000円に下がりました。
基準価格が下がって3月、4月に購入したものが大損害・・
でも毎月10000円ずつ購入するので5月は2口購入できました。
基準価格が下がってくれたおかげで、安く買えたんです!!
6月は10000円に戻ったので1口購入できました。
で、、だから何なのよ・・ということなのですが
毎月「1口」ずつ購入した場合と、毎月「1万円」ずつ購入した場合、何がちがうんでしょうか?
毎月1口ずつ購入すると4か月で4万円をはらって4口購入できています。
毎月1万円ずつ購入すると4か月で4万円はらって、4.66口購入できたことになります。
なぜこのような差が出てくるのかというと、基準価格が上下するからです。
前述しましたが、ポイントは5月です。
3月、4月に購入した投資信託が5月に値下がりするのはショックなのですが、
そのおかげで5月は2口購入できました。安くなったときにたくさん買えて、それらが上昇してきたら大きなプラスになりますよね。
このように資産運用は価格が上下動します。そしてその上下動はある程度の予測はできるのですが、トランプ大統領がツィッターでつぶやいたとか、どこかの国がミサイルを発射した。
こんなことで大きく相場は動いてしまいます。
どんなに頑張っても今後の値上がり、値下がりを完全に予測するのは無理なのです。
なのでそこはあまりこだわらず
値下がり局面でも下落はするものの、その代り口数がたくさん買えるメリットも発生というドルコスト平均法(時間の分散)を利用しましょう。
そうすることで上下動を基準価格は上下動を繰り返しながら資産が上向きに増えてくるようになります。
金融庁が推進している、積立投資、長期投資というのは実はこのドルコスト平均法を利用してくださいね。ということを表しています。
毎月1万円とか5千円とか、3万円とかを資産運用に費やして貯めながらふやしていくのでドルコスト平均法を利用することが積立投資という言葉の意味するところです。
正直、商品の分散とドルコスト平均法(時間の分散)を利用すれば、結構なリスクのある商品もあまり恐れずに運用できるようになります。
商品の分散と時間の分散(ドルコスト平均法)で安心して老後資金を用意していただきたいと思います。
いつも通りですが、投資商品の最終判断はご自身で行っていただきますようお願いいたします。
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