ライフプランの例を作ってみました
- 2018.03.08
- ファイナンシャルプランナー(FP)
ライフプランという言葉がなぜお金の話をするときに出てくるのか?
自分もそうですが、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するときによく「ライフプラン相談」という言葉が出てきます。
日本語にしてしまえば「人生設計相談」ということです。
生命保険や資産運用のみの相談もいいのですが、どんな商品を選んでよいか本当に知りたいときはライフプランを真剣に考えないと見えてこないのです。
めっちゃ簡単にですが、ライフプランがなぜ必要なのか?簡単にしたの事例で見ていきましょう。
Contents
ライフプランをめっちゃ簡単に作ってみましょう
前提条件
年収400万円で20歳から60歳まで勤め上げました。
一生涯の収入は400万×40年=1億6千万円です。
1億6千万・・そのお金すべてあなたのものではありません。
あのーー・・すいませんけど1億6千万円の20%くらいいただけませんかね??
何を図々しいこと言ってるんだ!!誰だそんなこと言うのは??
・・・あの私「日本国」というものです。
・・・そう税金、社会保険のことです。
1億6千万円まるまるあなたのものにはならないのです。
仮に税金、社会保険料20%としましょう。
すると手取りは1億2800万円の手取りです。
これを可処分所得といいます。
さあ、気を取り直して1億2800円の手取りでライフプランを作っていきましょう。
ライフイベントごとに金額を入れていきましょう
人生で大きなお金のかかる出来事をライフイベントといいます。
かなりざっくりと人生でよく起こりうるライフイベントを6つ挙げて、以下のようなマスを作ってみました。まずは現役世代の生活費を入れていきます。
生活費
毎月10万円×12か月×40年間(20歳から60歳)=4800万円
↓↓
生涯の手取り1億2800万円から生活費を4800万円ひきます。
1億2800万-4800万円=8000万円
人生の残りで使えるお金はあと8000万円です。
趣味、旅行、車など・・
20歳から60歳の間に150万の車を10年ごとにのりかえるとすると車代だけで600万、趣味、旅行、車で人生で1000万くらいの消費になると仮定します。するとこのようになります。↓↓
生涯の手取り賃金1億2800万円-4800万-1000万=7000万
残りの人生で使えるお金はあと7000万円です。
住宅費を入力
戸建てにしてもマンションにしても一括で購入できる人はほとんどいないのでローンを組むことになります。ローンを組むと利息も付くため意外と大きな金額になります。ローンを含めて3000万円の費用がかかったとします。
残りは7000万ー住宅費3000万=4000万です。
教育費と保険
もう流れはわかったと思いますので一遍に行きます。
教育費はお子様一人当たり大学まで行かせるとすると約1000万かかるといわれています。お子様2名と仮定して2000万。保険は自動車保険、生命保険も併せて毎月20000円の保険料で30年加入としました。保険料は約700万
教育費と保険で2700万です。
生涯の手取り4000万-教育費2000万-保険料700万=残り1300万です。
今1300万円あなたの手元にあります。
1300万円をもってセカンドライフスタート!!
さあ、60で定年退職してこれから退職後のセカンドライフが始まります。
しかし皆さんいろんなテレビや雑誌でご存知かと思いますが、老後夫婦2名で必要最低限の生活をするためにはいくらかかるかというと低めに見積もって毎月22万円といわれています。
毎月22万円×12か月=264万円(年間)
60歳から85歳まで生きたとすると
264万円×25年(60~85歳)=6600万円です。
ある程度公的年金で補うことができますが、あくまでも必要最低限の生活をするためのお話です。
病気になるかもしれませんし、配偶者が介護になったり、リフォームが必要になったりするかもしれません。
で・・今あなたの手元にいくら残ってるんでしたっけ??
そうたったの1300万円です。
もしあらかじめこうなることが分かっていたら
もし最初からある程度の生涯賃金などが分かっていたらどうでしょう。車や趣味を少し抑えることもできたかも知れません。生命保険を少し軽くして貯蓄しようという決断をもっと早くしていたかもしれません。
購入する住宅費用をもう少し抑えたり、奥さんがパートにでて少し賃金を増やしたり、運用で少し増やす運用をしていかないとダメなんだと気づいていたはずです。
極論今の仕事を一生続けていってはだめだ!という結論になるかもしれません。
無計画のしわ寄せはセカンドライフでやってくる
働いているうちは特に問題を感じないのは、定期的な収入があり、ボーナスなどで補うことができるからです。
収入があるから大丈夫、趣味や車にお金を使っているとそのしわ寄せはセカンドライフにやってくるのです。
個人事業主や社長など自身の給与をコントロールできる立場なら良いですが、社員である限りは給与の著しい上昇は見込めません。
ライフプランを作るというのは、ある程度決まった生涯賃金をどのようにライフイベントに割り振るってセカンドライフ(老後資金)にお金を残すかを考えることです。
ライフプランを立てずに生命保険を作っても、そもそも破綻している家計をベースに生命保険を作っても無駄な保険料を支払っているだけです。
ライフプランを立てずに運用をしても、目標額を決めずに運用をしても、過剰な金額を毎月運用していては今の生活の楽しみをなくすことになりますし、本来運用した方がよい金額があるのに、浪費などに使ってしまえば当然セカンドライフにしわ寄せがやってきてしまいます。
生命保険の金額をいくらにしたらいいのか?運用で最終的にいくら必要なのかを正確に知りたいという方はぜひライフプランをまず作ることをお勧めします。
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