人前で話すのが苦手な人は、文章を書いてみましょう
- 2019.08.26
- ファイナンシャルプランナー(FP) ブログ
人前で話すのが苦手な人は、文章を書いてみましょう
私は人前で話しをするのが苦手なので、文章で表現をしたい。
こういう話をする人がいますが、基本、人前で話しをすることが上手な人は文章も上手です。
文章が得意で、話すのが苦手なのは単純な経験不足です。英文法はめっちゃ得意だけれど、外人と話しができないのと同じ現象です。慣れれば瞬発力もついてきますので、思い切って経験することであっという間に上達します。
ファイナンシャルプランナーとしてセミナーを開催している人もいるのですが、ごくたまに何を言っているのかわからない人、わかりにくい人、専門用語ばかりの人がいます。
なので決して、自分は得意じゃないからといって落ち込む必要はありません。
プロとして、堂々としゃべっていても何言ってるのかわからない、わかりにくい、専門用語連発はいるんです。
原因は完全に物事の理解が不足しているからです。
ブログは自分の知識の確認の場でもある
このブログを書くのに思い至った記事が、前日の記事で併給調整というタイトルの記事でした。別にこの言葉をこのブログで知る必要もないので、興味のある人だけリンクをご覧ください。
私は普段ファイナンシャルプランナーを独学で取得する人向けの、ワンポイントみたいなことの情報提供を私はしているのですが、
実はこのブログ作成が自分の一番の知識向上や再確認の場だったりもします。
例えば、
イデコという国が用意している資産運用の制度があるのですが、
イデコって何がいいんですか?
と普通に聞かれたときに
①所得控除、②運用益非課税、③受取時のメリットがあるんですよ。すごいですよね!
と私たちが言っても同業でない限りは全く理解できないはずです。
同業がセミナーにくると緊張するという人がいます。
確かに、いろいろケチをつけたり説明不足だと文句を言ってくる人もいますが専門用語をつかっても、大丈夫な人たちです。むしろ専門用語をつかっても、同業の人なら、知らないことが恥ずかしいという意識が働きそこについてはあまり突っ込んできません。
よっぽどややこしい人間でない限りは、同業の人はむしろあまり恐れる必要もないんです。上記のイデコの説明なら、前述の①所得控除、②運用益非課税、③受取時のメリットというだけで理解してくれるからむしろ楽です。
このイデコという制度のメリットの所得控除をいかにわかりやすく伝えるか?
これを言葉で説明をするのは至難の業なんです。
そこで言葉にする前にまずは文章化する必要性があると私は考えています。
ブログ記事で「所得控除のメリットについて」というブログをまずぶち上げてしまいます。別にこのタイトルで書く記事なんて大手企業が独占していて個人ブロガーが同じような内容をぶつけてもほぼ誰も見ないので、自分の知識を確認する場だとおもって書けばいいと思います。
全部が全部このような性質の記事ではありませんが、、
実はこの所得控除という言葉を説明するには、「所得」と「収入」は違うということも理解しなければいけないですし、税金の仕組みも理解しなければなりませんし、サラリーマンの社会保険についても理解しなければなりません。
いろんな知識が複合的に相まってこの、イデコの説明というのを始めて説明することができます。
あまりにも飛躍しすぎですが、自分がいつも意識するのは
アインシュタインが相対性理論という難しい理論を
「E=mc2」
で表現した。
ということです。
相対性理論がどんなものかについては、大して私も理解しているわけではありませんが膨大な研究をして法則を見つけ出した結果、上記の公式になった。ってすごすぎませんか?
まあ、話が飛びましたが、わかりやすく伝えるには膨大な勉強をしたうえで
反射的に言葉で出てくるようにならないと言葉にはできない。
と思っています。
セミナーを引き受けたらまずはブログを書いてみる
私は自分が全くやったことのない分野のセミナーも、よっぽどお門違いでなければ引き受けています。
少なくともFPに関すること(年金、保険、相続、不動産、運用、税金)については、全く今まで引き受けたことがない案件でも、依頼があれば引き受けてきました。
皆さんはどうでしょうか?
相続セミナー、イデコのセミナー、確定拠出年金のセミナー、奨学金についてのセミナー。
どれも、最初は全く実務で扱ったことはありませんでした。
しかし、セミナーの依頼があってまずは引き受けます。あとはどうにかなります。最初は本を読んで資料を作って、実務で扱っているFPの人に確認をしてもらって・・というやり取りをしていたのですが、
最近では依頼を受けたテーマについてはその辺の知識を全てまずブログ化します。
ブログは人に読んでもらうためのものです。どうやったら人に伝わるように書くことができるかを常に考える必要があります。
前述のイデコの解説の例で行けば、
大体FPの説明は①所得控除、②運用益非課税、③受取時のメリットがありますよーー。運用はまずイデコからやりましょう!
という内容になります。
聞いている人にとっては、所得控除って何なのよ!!と思っています。
この所得控除の説明に具体例をつけて、所得300万の人がイデコになったらこういうしくみで税金が年末に3万還付されます。還付を受けるためには、皆さんが生命保険料の年末調整を受けるのと同じような書類の記入が必要です。
というような実務を交えて説明をすれば、セミナー参加者はああ、そうやって節税になるのね・・と理解してくれます。
ところが、イデコのセミナーをしているFPの中には、税金が控除で戻ってくることや、年末調整の仕組みを理解していないFPもいます。
それでは言いたいことなんて伝わりません。
人前で話しをすることが苦手なのは、自分の伝えたいことが自分でも理解できていない部分があって、収拾がついていないからです。
何か話をしたいテーマがあるときはまずは文章にしてみましょう
必ずしもブログにする必要はなく、文章をノートやエクセル、ワードなどに打ち込むだけでも良いです。
まずは人前で何か話をしなければいけない機会があって、自分が話が下手だと思っている人がいたとしたらそれは誤りです。
繰り返しますが、話が下手なのではなく知識が不足しているだけです。
人前で話すテーマについてまずは文章化してみると、自分のあやふやな知識が浮き彫りになってきます。
そのあやふやな部分を調べて、理論武装をしていけば人前で話をしても、参加者から質問を受けても全く緊張する必要はありません。
人に何かを発信するべくやってみたいけど、しゃべるのが苦手。
文章が苦手という人も同様ですね。そのテーマについての理解が足りないだけです。
決して厳しいことを言うつもりではなく、逆に考えてみてください。
人前で話しをしたり、文章を書いたりするの緊張感などは継続していればすぐに慣れてきます。
セミナーや自己紹介、文章が上手く人に伝わらないのは才能がないからではないです。物事の理解が足りていないだけだからあきらめてはだめですということを言いたいのです。
むしろどっからでもかかってこいというような状態でセミナーに望めれば、緊張感も克服することができますよ。
この記事の著者
金子賢司(かねこけんじ)CFP資格所有者
これまでに1000件以上の家計の相談や住宅ローン、生命保険の相談に携わる。UHBなどテレビのコメンテーターや確定拠出年金、イデコのセミナー等年間50回程度のセミナーを行っています。 LINE@dli3529l Twitter @NICE4611 金子賢司 公式HP