資産運用のリスクを分散して低リスクで運用するために|リスクという言葉を理解しましょう
- 2017.01.07
- 資産運用
NISAやイデコ、資産運用はロボットアドバイザーを活用しましょう。など運用についてたくさんの情報があふれています。
正しい間違いではなく、そもそも私に当てはめたらどうなんだろう??と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
専門家に相談をしても、最終的には運用商品は自己責任で元本割れのリスクは負わなければいけません。
運用商品の「リスク」って・・・
運用商品にはリスクが付きまといます。リスクを英語辞典などで引くと危険、危険度という意味のほかに、「予想通りにいかない度合い」とあります。運用の世界ではリスクはこのような意味があります。
わかりやすく言えば、今回の運用商品でリターン3%を得たいと思ったとします。しかし経済環境が好転し保有している運用商品が+5%になりました。
極端にいえばこれも予想通りでないのでリスクです。これはリターンが増えたのでまだいいのですが、経済環境が悪化し、-5%になりました。これが皆さんが想定しがちなリスクです。場合によっては元本割れとなるわけです。
運用商品がプラス5%になるかも知れないし、マイナス5%になるかも知れない。このブレ幅のことを運用の世界では「リスクが高い」商品といいます。
「プラス5%になるかも知れないしマイナス5%になるかもしれない商品」と「プラス10%になるかも知れないしマイナス10%になるかも知れない商品」のほうがリスクが高い商品といいます。
運用商品でウマい商品はありません
リスクの振れ幅というお話をしましたが、運用商品でうまい商品はありません。継続的にずっと5%の運用益を出し続けるということはあり得ません。極端にいえば、5%の運用益が出るということはマイナス5%になる可能性もあると思って商品を運用する必要があります。
海外商品で運用益数倍・・・という商品も世の中には出回っています。5年前に比べて倍に!!という事例をだしているセミナーもありますが、それは逆もあり得るということです。ずっと新興国や高金利通貨はリスクがあるよあるよと言われながら、大きなダメージはなかったかも知れません。
しかし、今はアメリカの景気が回復し先進国にお金が集まり始めています。利回りが高いからリスクの高い振興国の商品で運用していたのですから、アメリカの景気が回復し利回りが良くなっているならだれもがリスクが低く安心してある程度の利回りを得られる商品を取り扱いと思うはずです。
そうなると新興国に運用商品がいきわたらなくなります。多少投資家からのお金が減っても、経済的基盤がしっかりしている先進国の商品であれば対して影響は軽微かも知れませんが、新興国は経済的にも脆弱なため一気に破たんするというリスクがあります。
コツコツ儲けてドカンと損する
投資経験の浅い投資家の典型例。「コツコツ儲けてドカンと損する」始めたばかりのころは1銭、1円の値動きを注視してしょっちゅう見てしまう。頻繁に売買をしたりして、利益をだして「私投資向いてるかも!!」と思ってしまいがちです。しかし、一度値下がりの場面に遭遇すると「いつか上がるかもいつか上がるかも」と思い結局もう我慢できず売却。。気づいたら大損。
いったん商品をきめたら一喜一憂しない
運用の秘訣は①長期運用、②積立投資です
①長期投資について
運用は短期売買は厳禁です。短期の基準は様々ですが、10年以上は保有するんだという気持ちで長期運用をすることがリスクを抑える秘訣です。短期売買は余裕資金の範囲内で。老後資金など用途があって運用をする場合は長期投資を心がけましょう。
運用商品は浮き沈みを繰り返します。1日や1週間、1年での値動きの結果で判断をしてはいけません。なぜなら、経済は常に動いており、予想もつかない出来事が起こります。予測もつかないプラスもあればマイナスもあります。トランプ氏が当選することは専門家の何人が予想したでしょうか?もしトランプ氏が当選したら、経済は大変なことになる。しかし今はどうでしょう。アメリカ経済は回復しつつあります。
しかし、まだトランプ氏は言葉が先行で具体的な行動はまだ起こしていません。今後この行動しだいではまた値動きする可能性があります。
EU離脱もそうです。なんだかんだいってもと鞘なんじゃないの?と思ったひとも多かったのではないでしょうか?
専門家でも予想がつかないのです。
短いスパンではなく、長い期間の運用で振り返ったら利益が出ていた。というのが理想的な運用です。
②積立投資について
一度に100万円という投資方法ではなく、毎月積み立てがリスク分散になります。
今月は100万から120万に増えた!やった!
これならいいですが、翌月は
120万から80万になっちゃった。。
毎月こんな一喜一憂をしたいですか?
これが毎月1万円投資だったらどうでしょう。
プラスも少ないですが、マイナスも少なくて済みます。これを長い年月をかけてミルフィーユのように積み重ねていくのが、運用のリスク分散の秘訣です。
公的年金だけでは生活できない時代がもうすでに始まっています。私は40代ですが、私が65歳になるころには今よりよくなっていることはあまり考えられません。
運用という選択肢は早いうちに一歩踏み出す必要性を強く感じます。
運用はすぐに結果は出ません。すぐに結果が出る商品はリスクが高いか、それにずっと張り付くという時間的投資をする必要がある商品です。
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