かんぽ生命の株価は今後どうなる?
- 2019.07.20
- ファイナンシャルプランナー(FP) ブログ 資産運用
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かんぽ生命の株価は今後どうなる?
郵政の民営化に伴い、親会社である日本郵政は子会社である株式を一部売却することになりました。
日本郵政は民営化に一歩近づき、経営の自由度が高まり事業が拡大するのでは?
という期待感があるかも知れません。
はたまた、このような超大企業の案件と聞いただけでかつての日本電電を彷彿とさせるのでは??
なんていう方はまさかいないと思います。
かんぽ生命の売り出し価格は2375円
この金額からスタートになります。単純にこの価格で飛びついて、今後どれくらい下がるのか、上がるのか?それを考えていくことになります。
最初は期待感もあるかも知れませんが、最初といっても本当に瞬間風速的にということです。
長期的には失速していく可能性が大きいを私は考えています。
※最終的な判断は投資のリスク等を了承のうえ自己責任でお願いいたします。
保険業界は今後縮小傾向
かんぽ生命に限らず、金融業は全体的に組織が硬直化しています。
契約者保護という観点で仕方ない部分もありますが、業務効率化が進んでいない世界です。
また、高齢な管理職も多く営業スタイルも一部企業を除いては、某東海地域の問題のあった銀行に
近いものがあります。決してその銀行だけが特別ではないような気が私はしています。
唯一よい商品だった終身保険も・・
終身保険(積立型)の保険がマイナス金利の影響により、貯蓄としての意味を待ったく
果たさなくなってしまいました。
そこで保険業界が真っ先に取った行動は、終身保険の販売または利率を下げるなどの実質値上げでした。
その後、保険会社が企業努力をして業務改革はAI化に取り組んでいるかと言えば
実は全く行われていません。
新商品も不発ばかり
各保険会社はこぞって新商品の投入も行っていますが、時代のニーズに合わせた商品を販売しました
と言いながらも不発ばかり。
本来の必要な保障をもっと低コスト構造にして保険料を安くしようという努力から目を背けています。
保険会社の体質的にも問題を感じます。
節税保険まで売り止めに
金融庁から散々指摘を受けていたにもかかわらず、法人向けの節税商品の開発、販売をやめませんでした。
何度金融庁からの指摘を受けても、その合間をかいくぐるような商品を開発。
黙認をしていることをいいことについに先日怒りの鉄槌がくだされ、各保険会社は販売自粛をされる事態に
追い込まれました。
人口も減少し、保険に加入する人も将来的には減る
周知の事実ですが、日本は人口が減少しています。保険に加入する人も今後は当然減ります。
各保険会社は海外に拠点を構え、海外の売上を伸ばそうとしています。
ところが、損害保険会社がいい事例ですが、海外展開すれば不測の事態も起こる可能性がより
高くなります。洪水、ハリケーン等の海外の自然災害により、保険金の支払い額が増え、結果
国内の火災保険の保険料に転嫁している状況です。
生命保険は人の命に関することで、災害等の頻度は関係ありません。
ただ日本程長寿な国でもないので、
他の国では亡くなった時の保険の保険料は高く設定しなければならなかったり、
日本だけでは考えられなかった不測の
自体が起こる可能性は高いです。
保険会社への投資はおすすめしません
最後に念押ししますが、かんぽ生命を始めとした保険会社への投資はおすすめしません。
売り出しは一瞬上昇するかも知れませんが、長期保有する株ではないと私は考えます。
参考までに。
※繰り返しますが、最終的な判断は自己責任でお願いいたします。
その後かんぽ生命は大変なことになりましたね。保険会社の体質はやはりそう簡単には変わらないでしょう。
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