老後2000万円の不足を安全に準備する方法
- 2019.06.13
- ファイナンシャルプランナー(FP) ライフプラン 年金、健康保険
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老後の2000万を安全に準備する方法
資産運用をするべきか?
一瞬にして老後2000万不足という言葉が拡散され、不安を抱えている人も多いかも知れません。
ファイナンシャルプランナーとして活動をしておりますが、この金額、実は間違っていません。そして、ほとんどの人が老後今のままの生活をしていては年金だけでは生活できず、退職後も働くことで生活費の不足を補っているのが現状です。
これは将来的にこうなる。というのではなく、
今すでに年金で生活している人でさえすでにそのような状態ということです。
金融庁はNISAやイデコといった資産運用をおすすめしています。
私も資産運用はやるべきだと思っています。いつまでもただ運用というとリスクがあるとか元本割れするというイメージで、運用はサギだとか胡散臭いと思っている人はもう古いです。
NISAやイデコでも資産運用が不安な人は・・
どうしても不安なら、100円~でもスタートできたり、5万、10万位から少額でスタートできごちゃごちゃせずに運用商品が3択しかないケースなど沢山あります。
100円運用のススメ
100円運用の投資信託は手数料がかかるものもありますので、資産運用としては非効率です。しかし、資産運用のとっかかりとして、またはたとえリスクがあったとしても100円です。毎月積み立てて元本がまるまるなくなってしまう可能性は物理的にあり得ないくらい低い仕組みになっています。
楽天証券やSBI証券などメジャーな金融機関でインターネット経由ですが運用を始められますので100円、1000円といった毎月少額投資からはじめてみてください。
その他少額からスタートできる資産運用は以下のブログで紹介しています。
おつりで投資をしたり、仕組みを理解するまでにちょっと時間がかかるかも知れませんが、商品が3品しかなかったり、5品しかなかったり。
中身は大変複雑で、リスクが無いわけではないですが、最大限効率的に運用できるノウハウが詰まった商品です。けっしてまわし者でもないのですが、この商品さえあれば、正直世の中の投資信託は必要ないくらい最大限効率的な運用ができる商品です。
毎月の手数料がかかりますので、初期投資の金額が5万から10万位はないと採算が合わない場合もありあますので注意してください。
NISAの制度が適用できない商品もありますので注意してください。
イデコのような税制メリットも受けられない商品もあります。
少額積立は、NISAやイデコのような優遇は受けられませんが少額からスタートできるということでリスクが少ないこと。
またウェルスナビやトラノコ、SBIや楽天証券など極めてメディアなどの露出が高く信頼性が高い企業が運用しているということもおすすめできる理由です。
金融機関から勧められた商品は絶対に買わない
わからないから知り合いや馴染みの金融機関から購入するのは絶対にやめましょう。大変ですが、自分で勉強して手数料の安いインターネット経由で手続きをするのが一番です。
長期運用は運用実績以上に手数料で差が出てくる場合もあります。
金融機関が販売している商品はそもそも手数料が高いですし、私達に合った商品を紹介してくれる可能性はゼロです。
金融機関の営業は信用しないようにしましょう。100%信用できません。
大変ですが、自分で勉強して選ぶしかないです。
資産運用はどうしても不安な場合は?
趣味を実益に変える方法
それでもどうしても資産運用はしたくないという方もいると思います。結論から言って、正直それでは難しいです。といっても話が進まないので、あえて言うならこんな方法がありますよという方法です。
その前に、長く働くという方法もあるかも知れません。
ところが、高齢になるとどうしても判断能力が衰えたりして、職場でケガをするリスクが高まったり、全員ではないにしてもIT技術が低く職場のお荷物になりがちです。
AIに仕事を奪われ単純作業はなくなっていきます。
長く働けばいいという選択肢はなるべくなくした方がいいです。
そう考えると、やっぱり老後は楽しく過ごしたいところです。
そこで趣味を実益にしましょうということを一つ提案です。
例えば女性なら、ハンドメイドが好きな人は作って毎月1万円くらい稼げるような状態を作ってみてはどうでしょうか?
毎月1万円じゃあ老後2000万の不足なんて焼け石に水じゃない!!
と思うかも知れません。
しかし、この2000万算出の根拠を今一度確認していきます。
65歳以降、もらえる年金よりも生活費の方が多いので、生きているだけで夫婦2人で5万円赤字ですよ。
毎月5万円×12カ月×30年※=1800万
※20年とは65歳から95歳までの30年という意味です。95歳まで生きると仮定した場合です。
この1800万にリフォームや介護などいろいろあるからざっくり2000万は必要だよね。という計算です。
では例えばハンドメイドで毎月1万収入を得られたとします。
これも単純計算になりますが、不足額は月5万円→月4万円になりますよね。
毎月4万円×12カ月×30年=1440万
2000万不足するというのは30年という長い期間をかけてということなので、毎月1万円の収益を上げるか、保険の見直しなどで減らすかで大分変ってきます。
毎月2万収入があれば不足額は3万円に減ります。
毎月3万円×12カ月×30年=1080万
だいぶ減りましたね。
ではこれめっちゃ働いたて得た収入かと言えば、ハンドメイドで自分で商品を作った事例です。インターネットを使って無料でスタートすることもできますし、今はクラウドワークスやランサーズというサイトで職場に行かなくても勤務しなくても仕事を自分で受注することもできます。
毎月5万稼げればそもそも2000万なんていう貯蓄が不要ということです。
働かなければいけないということになってしまいますが、どうせ働くなら趣味の延長で楽しくやりたいですね。
ハンドメイドでなくても、ダンスが好きだったら社交ダンスの講師や文化センターでの講師、ペン字や資格取得など、自分の特技は磨いておけば収入に変えることができます。
1年、2年という短い期間では人に教えられるレベルではないかも知れませんので、やはり現役時代のうちに自分のキャリアもそうですし、趣味も向上心をもって磨きをかけておけば自身の活動が収入になり、老後の積立不足を補う効果は十分にあります。
大変ですが、できれば全部実践してほしい
いろいろ紹介したのですが、できればこれらは全部実施してほしいです。
NISAやイデコ(イデコは年齢制限があります)もやり、少額投資もやり、趣味を実益にする活動も全部取り入れてほしいのです。
ファイナンシャルプランナーは資産運用の原則で分散投資をおすすめします。
一つの商品にドカンと投資をせず、異なる商品に分散しておけば一つの商品がコケても、他の商品でカバーできるという考え方です。
私生活でも、一つの職場に人生を賭けない。なぜなら倒産する可能性があるからです。倒産するから残りあなたの人生の給料を補償します。なんていう会社はありません。
定職につきつつ、副業も行い、資産運用もして、資格取得も備えておく。現役時代はできれば世帯の収入になっている人はこれぐらいしておきたいところです。
ということで老後の備えについても、NISA、イデコ、少額投資、趣味を実益に変える活動をし、できればアルバイト等の定期収入もある。このような状態を作っておけばどれか一つが欠けても、年金収入が減ったとしても他のどれかでカバーすることができます。
2000万不足というとお先真っ暗になってしまいそうですが、ほんのちょっと負荷はかかりますが、1万、2万収入を増やすことで状況は変わるということがお伝えできればと思いました。
ぜひ実践してみてください。
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