それって必要?FPからライフプランを作った方がいいといわれたら・・
- 2017.04.14
- ファイナンシャルプランナー(FP)
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ファイナンシャルプランナー(FP)がやっているライフプランって何なんですか?
ファイナンシャルプランナーのお仕事は家計の見直しをするのが仕事と思われています。これは人それぞれですが、こんな考え方もあります。家計の見直しをするのは最終的にはみなさん自身です。
ライフプランを作ることでまずは気づいてもらうことが非常に重要です。
ライフプランを作った方がいいのか?
こんな事例を挙げるので、ご自身で必要かどうかを検討してみてください。
例えばAさんが年収500万円の人がずっと20歳から60歳まで働いたとします。
生涯賃金は2億円です。しかし給料をもらっていればお分かりですが、まるまる自分が使えるわけではありませんよね。
そう・・所得税、住民税、社会保険等です。約25%差し引かれると仮定すると、2億の生涯賃金ですが、実際に使えるお金は(可処分所得といいます)1億5千万円。。
この1億5千万円から以下の支出を引いていきます。
①生活費
生活費は毎月20万円とすると
20万円×12カ月×40年=4800万円かかります。
②教育費
子供が2人いたとします
お子様一人当たり大学を卒業されるまでに1000万かかるといわれています。
1000万×2=2000万円
③住宅費
3000万の新築を購入したとします。
④保険料
働いている40年間の間にかかる保険料約500万円とします。
⑤車や旅行など大きな買い物費用
毎年20万として40年間で800万とします
⑥老後費用
必要最低限の生活をするために夫婦で22万が必要といわれています
60歳からセカンドライフを迎え、85歳まで生きたとすると25年間
22万×12カ月×25年=6600万円
では①~⑥を足していきましょう。
4800万+2000万+3000万+500万+800万+6600万=17,700万円
・・・あれ??
事由に使えるお金(可処分所得)は1億5千万でしたよね。。
現実に支出が収入を超えたら、、今回のケースでは収入が1億5千万なのにそれを超えた1億7700万らその世帯はどうなると思いますか?
そう・・破たんです。
家計が破たんしないためにはどうしたらよかったのでしょうか?
厳密には老後6600万をすべて自分で用意する必要はありません。突っ込みどころは細かく言えば満載のたとえではあります。しかし知っていただきたいのは以下のことです。
予め生涯賃金がわかっていたらこのAさんの家庭はどうなっていたでしょうか?
上記の①~⑥がなんとかやりくりできるように割り振っていくはずです。
③の住宅を3000万で購入してしまったら老後の資金が足りなくなるから、ここは2000万の中古住宅にしておこう・・
①の生活費を今から少し削減しよう
毎月1万を減らして12カ月で40年間1万円節約したら480万円の節約です。
現役時代の序盤でお金を使ってしまったしわ寄せは50歳や60歳に
「あれ、、老後一体生活していくお金が足りるのかな???」という不安となり訪れます。
まだそれでも50歳や60歳で気づけばいいですが、65歳の時点でもはや生活していくお金がない。
長生きの時代だけど生きていくお金がない。。
そんなことが実際にもう起こっています。
また節約のアイデアだけでなく、
子供の教育費を少しでも有利にするためにNISAをやってみよう(今は学資保険はあまりメリットがありません)
また、老後資金を増やすために今から個人型確定拠出年金の加入をしようなど・・
まずは自分の家庭のサイズを測り、その範囲でこれから訪れるであろう大きなお金のかかる出来事(ライフイベントといいます)にどれだけ予算を見込むかを考えるきっかけとなるのがライフプランだと私は思います。
毎月なぜか貯金がたまらないから家計を見直したという、「現状洗い出し型のライフプラン」もあると思いますが、私は人生全体でみてどのような資産配分で行っていくのか?またはどうしても譲れない将来の夢があるならどのように達成するよう収入を増やしていくのかということを考えていく、「マクロ的な視点でのライフプラン」を重視しております。
ぜひライフプランとは何なのかという疑問がありましたら参考にしてください。
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