人手不足倒産が起こる仕組みはとてもシンプルです

人手不足倒産が起こる仕組みはとてもシンプルです

人手不足倒産が起こる仕組みはとてもシンプルです

人を採用することができずに倒産してしまう企業、最近意外と多いのですが理由はいたってシンプルです。

結論からいうと、人手不足は単純に誰も行きたいと思わない企業だからです。

人はいるところにはいます。人手不足といっている企業に、仕事を探している人は入社するべきではありません。

仮に今自分に能力がない、能力に自信がない、子育てしていて当面は何とか生活費用の足しになればいいという理由で、人手不足だからとりあえず入社するならいいですが、それ以外であれば人手不足で困っている会社は人生の悪循環のはじまりなので行かないことをお勧めします。

以下は中小企業の人手不足倒産が4割増になったという、帝国データバンクと東京商工リサーチ発表のデータに対してコメントしたものです。

終身雇用が難しくなってくるであろう現代で、なるべく安定して仕事を継続していくためにはどうしたらよいのでしょうか?

経営者のレベルが低い

人手不足倒産の理由は単純にこれに尽きると思います。

私自身が中小企業にいて、倒産はまだしていませんがが入社してはやめていくサイクルを目の当たりにしています。

最初は希望をもってこの会社で一生頑張ろうとみんな入社します。

ところが、2年、3年すると会社に対して不満を覚え始めます。その矛先は経営者に対してです。

何が問題なのでしょうか?

結局何も進歩がしないからです。

よく経営者が学歴もない、人脈もなく1からやってきたことを美談のように語る人が多いのですが、学歴や能力はやっぱりあった方がいい経営者になるに決まっています。

大企業の経営者は比較的大卒の方が多いですが、中小企業の社長ましてや地方の中小企業で大学卒業なんて見たことありません。

学歴は全く仕事に関係ないのは確かにその通り。じゃあなんで学歴のない経営者を取りざたするのかというと、勉強ができることがすごい。

のではなく、そこで培った多少の知識や、何よりも勉強する習慣、勉強方法は社会人になってもいろいろなことで役立つのです。

経営者はリスクが高いので、大手企業のサラリーマンになるのは極めて合理的な手段です。ところが、今は大手企業でさえも安泰でないという風潮が広まりつつあります。

そこで今学生も起業したり、社会人になっても副業したり、中にはネットワークビジネスを始めたりという選択肢を選ぶ人が昔よりも多くなっています。

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話を戻します。

経営者のレベルが低く、昔の成功事例から脱却できません。

安定している中小企業の経営者ほどその傾向にあります。

例えば会社を起業して、苦しい時期をのりこえ、社員を雇えるようになったとします。こういう時は急上昇しますので、あっという間に社員が増えます。30代、40代のバリバリの社員を集めて、もう俺の会社の勢いを誰もとめる者はいないぜという気分になります。

皆さんが経営者だったらどんな気分になりますか?これが実は落とし穴なんです。

中小企業の経営者は恐ろしいほど勉強をしていません。多少勉強をしていれば、これから世の中はこうなっていく・・という本は山ほど出ています。

それらの情報をキャッチして、自分の今の仕事は今後どうなるんだろうか?今の業種をさらに発展して、今後将来性のあるビジネスはないか?ということを常に考えます。

そうしないと、変化の激しい今の時代あっという間に今の仕事が時代遅れになってしまうからです。

もちろん中小企業の経営者全員が勉強していないわけではないこともお伝えしたうえで、勉強していない経営者のもとではこんなことが起こります。

最初は30代、40代だった社員。10年たつと40代、50代になります。

経営者が勉強していないのですから、社員も勉強するわけがありません。社員も全く世の中の進歩を把握できていません。

ということで

レベルの低い経営者が勉強しない中で、いつの間にか勉強しない、プライドだけが高い社員が育っていきます。

新入社員が入ってきました

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さあ、そんな最中新しい社員が入ってきました。

大卒の新入社員など地方の中小企業に望めるわけもなく、大体社員のコネか社長の親族です。そのきっかけも、大体前職の仕事を辞めたいからという理由です。

別にどうしてもその仕事がやりたくて来るわけではなく、今仕事がないのでうちに来ない!みたいな社員の勧誘でやってきます。

面接などは特にありません。履歴書提出でその場でいつから入社が決まります。

さあ、ここからが社員退職までのレールまっしぐらになります。

入社→退社までの流れ|3つのウンザリ

会社の待遇に行き違いにウンザリ

毎月の給料は当然決まってはいるでしょうが、その他有給休暇や経費(営業の飲み会は会社持ち、自分持ち)、交通費はいくらまで・・、そんなのきちんと確認してから入社しなよと外部から見れば思いますが、そこまで入社の時に細かく話会いはしません。

前述のような細かい話の行き違い、社員は当然もらえると思ったものがもらえない。そのようなすれ違いが多く生じ、徐々に社員は不満を持ち始めます。

大企業は社内規定などが事細かく決まっています。社内向けのインターネット(イントラネット)などで確認できます。

しかし、中小企業の社内規定などは、あるにはあるのですがポンコツで安くやってくれる社労士に丸投げをし、内容が良くわかっていないでそのまま使っています。

一応、社内で誰でもみれる状況にしておかなければならないので、会社のどこかに掲示はしてあるはずです。中小企業にお勤めで、知らない人は宝探しのように探してみてください。

そして全く中小企業の社員は勉強しないので、そこに疑問を持つこともありません。

能力のないベテラン社員との会話にウンザリ

基本中小企業は経営者も社員も勉強しないので、会話も前向きではありません。

そしてやたら飲み会が多い。

長年会社にいるので頼んでもいないのに、自分のノウハウを叩き込まれます。

基本後から入社したあなたは能力がない人とみなされています。

いずれ会話をすることもバカバカしくなります。

無駄な作業が多い社内にウンザリ

基本このような中小企業の経営者はよくて60歳、下手したら80歳でまだ仕事をしています。明らかにボケているのに、自分はまだできると勘違いしています。

従って、昔ながらのやり方で変わるそぶりはありません。

得意先も、基本その経営者に合わせるので、企業が時代遅れになっていきます。

あまりの非効率な作業や無駄な会議を勉強をしないので、何の疑問も持たずに今までやってきました。

そして今後も変えるつもりはありません。

この3つのウンザリで、もうこの会社に未来はない。と思い会社に背中を向けるようになるのです。

気が付けば、社員は全員50オーバー。

若い人に来てほしいけどジェネレーションギャップ等をおそれ、雇うことに気が引ける。

下手をすると「若いにーちゃん、ねーちゃんに俺らの仕事なんてできるわけない」

最近の若い奴は本当にコミュニケーション能力ないなぁ。。

と思い込んでいます。

いえいえ、あなた(経営者)が相手にされていないのです。

ということで新しい社員は入らず、年寄経営者とどこにも行先のないベテラン社員だけが残り、効率的に運営して、安く商品を提供する強豪に客をうばわれ、売上利益は減り、会社は終焉を迎える。

人手不足倒産はおおよそ中小企業に限ってはこのような流れで間違いないです。

第二次世界大戦で、航空機での戦いが主流になっているにもかかわらず、船での戦いにこだわって、全くアメリカに歯が立たなくなった日本の姿によく似ています。

相手を勝手に見下し、いつまでも自分が強いと思い込んで変化しようとしないのは日本人の特性なんでしょうかね。

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人手不足といっている企業は入社してはいけない

人手不足になっているのは理由があります。

多少競争が多くても、面接があって、誰でも入れるわけではない大きな企業の方が受ける価値があると思います。

自分のキャリアも詰めますし、そこで頑張れば、そこで培った知識は必ず今後の糧になっていきます。

IT企業やベンチャー企業がオススメ

自分で起業するのも一つの手ですが、リスクはやはりありますのでそういう人はIT企業がおすすめです。ベンチャー企業は企業としての得体が知れなかったり、大失敗するケースも確率的には高いので、その業界が将来性があるのかどうかは本や新聞や信頼できる知人などの情報をたよりに検討していく必要があるでしょう。

ということで結論は

人材不足といっている会社にはいかない方がいいです。

多少競争があっても、たくさんの人に行きたいと思われている企業で働いた方が、将来的な自分のキャリアにつながる。

特にやりたいことがなければIT企業がベンチャー企業。

ただしITやベンチャー企業はリスクが高いので、業種の将来性については自分で勉強する必要があります。