次世代通信規格5Gの覇者は中国かアメリカか?
- 2019.05.03
- 経済
次世代通信規格5Gの覇者は中国かアメリカか?
次世代通信規格5Gが2020年からスタートします。IoTやAI,医療や超高速通信等を加速化させる大革命がおそらくこれを機にスタートします。
4Gの導入によってインスタ等の画像アプリが浸透したように、さらに高速通信が可能になったことで、遠隔操作、簡単な労働・・どころかある程度複雑な労働さえもロボットが行う時代。
そのインフラとしての通信網として、以前までは3G、現在は4G、そして2020年から5Gが開始となりその覇権を中国が握ろうとしています。
5Gの導入で大革命が起こります
超高速通信が可能となることから、今後は画像やテキスト(文字)主体のやり取りから動画主体のやり取りに変わります。動画は4Gでは重たくデータ処理が遅く2時間の映画等はとんでもない時間がかかります。また、今は通信量の規制もあり、Wifiがない限りはあっという間に動画を使えばギガ制限に引っ掛かってしまいます。
ということで動画コンテンツは4Gではなかなか普及しませんでした。
しかし5Gは通信量は4Gの100倍になるようです。
このことだけで大革命が起こります。
わかりやすい事例を言えば、
最近はドライブレコーダーが自動車事故で相手ともめているような時は決めてとなるケースがあります。
お互いが言葉や紙に書いて保険会社や警察に事故状況を説明していましたが、ドライブレコーダーにその事故状況が映っていれば私達は何もする必要がありません。
自動車事故でモメているときは、
私が悪い!あの人が悪い!あの人の言っていることは間違っている・・
というやり取りが今までは発生しまいます。
しかしドライブレコーダーがあれば証拠として残っていてぐうの音も出ません。
何が言いたいのかというと、
それだけ動画には多くの情報が入っているのです。
動画には1分間で伝える情報量は180万語に匹敵するようです。
ということは、効率的なものに人類は否が応でもシフトしますので、動画の方がはるかに短時間でたくさんの情報を得ることができるのです。
5Gの主導権を握るために各国がシノギを削っています
この5Gのインフラ(設備)を整えるのは果たしてどこの国か?
5Gのシェアがおそらく今後の世界の覇権を握るといっても過言ではありません。
アメリカが中国にいろいろいちゃもんをつけていますね。
例えば中国の大手通信機器メーカー「ファーウェイ」の副社長がカナダでアメリカの制裁下にあるイランと取引をしたということで突然逮捕されました。
イランと取引をしたという名目はあるもののいささか不可解な逮捕です。
また同じく中国の通信機器大手ZTEはアメリカから部品を購入することを禁止されていました。
なぜこの2社をこんなに目の敵にしているのかというと、5Gに関連する特許の出願数が非常に多くを占めています。この2社をはじめとして中国企業のシェアは34%です。
スマホのシェアって、世界ではアップルは3位になってしまったって知ってます??
1位はサムスン電子、2位がファーウェイなんですよ。
アップルもクァルコムと和解をし、アップル自体に5Gインフラに対応する技術が不足していることを露呈してしまいました。
5Gのシェアを奪われてしまうことを非常に危惧していると言えるでしょう。
日本が全く立ち遅れているのは悲しい限りですが、今後5Gの覇権をどこが握るかで資産運用の方向性も代わってくる。くらい実はインパクトがあります。
この動きを見逃さないようにしましょう。
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