老後の年金生活に不安を覚えたら考えておきたいこと
- 2017.04.15
- ファイナンシャルプランナー(FP) ライフプラン
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60歳以降年金だけでは生活ができません
もうご存知の方もいるとは思いますが、夫婦で通常の生活を送るためには年金だけでは生活をすることができません。
夫婦で約27万円必要と言われているのに対して、40年間夫婦でご主人が働いて奥さんが専業主婦というパターンでは受け取れる年金は22万が目安です。
すでに月5万円が不足しています。年間では60万円が不足。
60歳以降85歳まで生きるとしたら60万×25=1300万円
1300万円は少なくとも貯蓄をしておかないと必要最低限の生活をすることもできません。
不測の事態を全く考慮していません
しかし、これは必要最低限の生活を送る場合の生活費を想定しています。
もし、住宅のリフォームが必要になったり、リフォーム資金がないから引っ越しをしなければいけなかったり、家電製品などが故障したり、病気になったりしたらどうでしょう。あっという間に10万や20万のお金が飛んでいきます。
これらの金額は全く加味されていないのです。
そもそも必要最低限の生活でいいんですか?
不測の事態なんて脅かさないでよ・・何も起こらないよ。という楽観的な考えもいいでしょう。
しかし、必要最低限の生活でいいんですか?ということも検討してみてください。残りの老後、生きているのに何も楽しいことがないんですよ。いえ、、楽しいことをしたくてもするお金がないんです。働こうと思ってもなかなか思ったように体が動かず採用してもらえません。
このまま寿命を待つのか・・
そんな生活を送りたいですか?
そんなことないよ。。いえ、これは実際にすでに今の高齢者の何割かが迎えている現実なのです。
例えば現在70歳、貯蓄は400万あります。しかし毎月年金をもらっても生活費の方が上回って毎月3万円の赤字です。3万×12カ月で=36万円の赤字。
あと10年で80歳。貯蓄は11年後に底をつきます。いまの時代80歳まで生きることは十分考えられます。もう70歳になったら身体が思うように言うことをききません。
そんな中もし病気になったら、、暖房が壊れたら・・
これは不安をあおるような文面ですが、繰り返し言います。
今の高齢者の何割かが直面している現実なのです。
将来年金制度はもっと厳しくなっていきます。
それなのに、投資や保険、ライフプランなんて作っているひまがないと軽んじている人が多すぎます。
資産の取り崩しを抑える
年金額を生活費が上回ってしまうので、3000万円を老後までにためておきましょう。というセミナーもよくありますが、もしそれができればいいでしょう。ただ、貯蓄がそこまでできないと思ってももう一つの考え方があります。
毎月の収入を1万でも2万でも増やして貯蓄の取り崩し額を少しでも抑えることです。
副業のススメ
そこで副業のススメです。
ここはその他のビジネスの仲介サイトではありませんので、あくまでもアイデアのみです。
副業は不労所得と労働収入どちらがいいのだろうかという意見があります。
不労所得とは働かなくても毎月入ってくるお金です。
例えば、不動産を購入して人に部屋を貸していれば働かなくても毎月家賃収入が入ってきます。
投資信託を購入してその利息が定期的に受け取れればそれも不労所得です。
労働所得とは物を販売して利益を得るというように自分が働いていないとお金が入ってきません。
自分が例えばけがをして身動きが取れなくなったら、営業もできませんし、人に会って物を販売することができません。
理想は不労所得を得ることです。
若い段階から貯蓄をして不動産を購入し、家賃収入を得るという選択肢を身につけておけば老後は年金プラス家賃収入で悠々自適の生活をすることができるでしょう。
しかし、労働収入もばかにできません。
労働収入は単純に定年後も働くという選択肢です。
何も今までお勤めだった会社を継続する必要はありません。
勉強をして弁護士になった人もいます。弁護士のような立派な仕事にはなれませんでしたが、今までの食歴を生かした仕事を見つけて月10万程度ですが収入を得ているという人もいます。また私の親がそうなのですが、マンションの管理人で雇用をしてもらえれば60歳からも国民年金は払う必要がなく社会保険に加入しているので、配偶者も国民年金を払う必要がありません。
趣味を生かすこともひとつの手段
私は一つのアイデアとしてこんなことを聞きます。
趣味はありませんか?
??とお客様は言いますが、趣味を生かした仕事というのも検討してみては?ということをお伝えしています。いやいや趣味は趣味で責任を持つのは嫌だよ。という人もいますが、趣味で毎月プラス1万や2万の収入になるんならどんなにいいかと考える人は多いです。
趣味を10年20年続けていれば、たいていの人は人に何かお伝えできる水準になっています。例えばあなたがアクセサリー作りが好きでコツコツ趣味で作っていたとします。これを10年続けていれば人に販売できる水準に意外と達しているものです。
趣味で作っているものを販売して毎月収入を得ればいいのです。
ですのでアドバイスとしては今の趣味に磨きをかけてください。これだけです。
その気になれば老後の年金に上乗せして収入を得る一番簡単な方法であると思えるのではないでしょうか?
副業から派生する人脈も大切
副業する人って私の持論ですが意識が高いんです。そりゃそうです。現状に満足できず、試行錯誤をしている人なのですから・・そんな人たちと意見を分かち合い、共通の趣味やビジネスや投資の話で盛り上がればきっとよき友として今後も過ごしていくことができるでしょう。
今までは会社や同業の人しか知りあえなかったのに、副業というくくりで違う業種の人との交流も図ることができます。
いずれにしても、老後の不安に早く気付き、対策を打っておくことが大切なことは間違いありません。
自由で豊かな老後を送るために若いうちに一歩スタートしましょう。
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