奨学金を借りる前に見てほしい!返済の基礎知識

奨学金を借りる前に見てほしい!返済の基礎知識

奨学金を借りる前に見てほしい、返済の基礎知識

無事に大学や専門学校などを卒業して、就職先が決まってようやく初任給を受け取ったとしても、関門が待ち構えています。

基本給20万とかいてあったのに・・なんで17万ちょっとしか手取りがないの??

そうです、まず基本給がそのままもらえるのではなく、健康保険や厚生年金保険のような総称社会保険というものに加入をしなければならずその保険料が給料から天引きになります。

そこでまず驚く人がいるかもしれません。そこから今度は奨学金の返済がスタートします。

もっというと翌年から住民税の負担も出てきます。

自分が自由に使えるお金の少なさに愕然とする人も多いかもしれません。

奨学金利用の時にぜひ知ってください。

就職して初めてもらう基本給から、社会保険料が差し引かれます。そこから奨学金の返済額がかかってきます。さらに翌年の6月から、企業によっては給与天引き、給与天引きにならずに住民税の請求書が来るかもしれません。

いずれにしても住民税の負担が今後ずっと続きます。

基本給全額、自分が自由に使えるお金ではないのです!!

必ず知っておいていただきたいです!!

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奨学金の返済開始は10月27日~です

奨学金は就職した初任給からすぐに口座から引き落としになるのではなく、10月27日~スタート(金融機関が定休日の場合は翌営業日)です。

おおよそ月額いくら何年借りると毎年いくら、何年間返済するのかという目安が日本学生支援機構のホームページに掲載されています。参考にしてください。

日本学生支援機構の貸与奨学金の返還例

また、いくら借りたら返済額が将来これくらいになるということをシュミレーションできるツールがありますのでぜひ奨学金を利用するときに活用してください。

返還方法に2種類あります。

定額返還方式と所得連動方式です。返還方式は申込時に選択することになることに注意です

定額返還方式・・・毎月一定額を返還する方式

さらに定額返還方式は毎月定額で返済する月賦方式と月賦と半年賦併用返還があります。

半年賦併用返還はボーナス払いのようなもので、毎月定額に加えて1月と7月に少し大きなお金を返済するというものです。

所得連動方式・・・卒業したあと、前年の所得に応じた返済額で返済をしていくプラン

したがって、返済期間や返済額は一定ではありません。

所得が増えれば返済額が増えていくということになります。

第一種奨学金は定額返還方式と所得連動方式を選択できますが、第二種奨学金は定額返還方式のみです。

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返還方式は変更できます

奨学金の種類や毎月の貸与月額や利率の算定、返還方式は奨学金申し込み時に選択しますが、進学届の提出時や貸与中に変更ができます。

毎月の奨学金が残ってしまうようであれば、貯蓄する方法もありますが借り入れは将来的には少ないほうが返済は楽になります。なるべく借入額を少なくするように貸与額のコースも見直しを行いましょう。

返済が難しくなったら・・

返済が難しい場合はとにかく奨学金返還相談センターに連絡をしましょう。

減額返還制度と返還期限猶予制度という方法があります。

減額返還制度

毎回の返還額を減らせば返還できる人が対象、1回の返済額を半分や3分の1に減額する制度、返済する金額が減るわけではなく、その分返済期間が延びる。最長で15年まで利用できる。

給与所得者は325万円、それ以外の人は所得225万円以下のひとが対象。

返還期限猶予制度

現時点で返済が困難な人が対象で、返還を一定期間先延ばしにする制度。通算で10年利用可能。

給与所得者は年収300万円、それ以外の人は所得200万円いかが対象。

減額返還制度も返還期限猶予制度ともに毎年自ら申請して、日本学生支援機構の審査で承認されて可能になります。