健康増進型保険とは
- 2019.04.20
- ファイナンシャルプランナー(FP) 生命保険
Contents
健康増進型保険とは?
生命保険はみんなが保険料をすこしずつ出し合って、本当に困った人が出てきたらその人にお支払いしましょうというのが大まかな仕組みです。
悪くとらえれば生命保険で言えば、なるべく健康な人に加入をしてもらって保険料だけ払ってもらって、病気、ケガ、万が一のこともなく元気にいてくれればこんなによいお客様はありません。
せっかく保険に加入するなら、健康に対してのモチベーションも高めてほしい。ということで、
健康的な生活を送ろうと心がけている人には、割引をしようじゃないかという生命保険が表れ始めました。
それが健康増進型保険です。
もともとたばこを吸わない、健康診断の結果が良好、体系が標準体型などの条件を満たせば保険料が割引になる保険というものはありました。
しかし、さらに保険会社が健康な生活に踏み込んできました。
健康増進のプロセスを評価するタイプと健康診断結果を見るタイプ
健康増進プロセスを重視するタイプ
特に面白いのが住友生命のバイタリティですね。
通常の商品に、バイタリティの特約を付けると
フィットネスクラブに通った
健康診断を受けた
スポーツイベントに参加した
健康診断を受けた
などにポイントを付け、1年の間に一定のポイントをためると前年の保険料から1%、2%割引され、最大で30%割引になるというものです。
しかも、提携している企業のスポーツウェアなどが割引価格で購入できるなどの特典があります。
しかし、逆に運動をしないと割増になりますので要注意です。割増は最大で10%。割増は保険料が高くなるということですよ。
そう考えると、、なんだかムチを打たれるような気分になりますね。
日本生命も同様タイプの商品を販売しています。
健康診断を提出するだけで割引されるもの
第一生命と明治安田生命が同様のタイプに該当します。
第一生命は加入時に健康診断をみて、良好であれば割引が受けられるもの
明治安田生命は定期的に健康診断を提出して良好であればキャッシュバックが受けられるタイプ
ひまわり生命も健康チャレンジという制度を導入して、数年後に健康状態の改善が見られればキャッシュバックを受けられる仕組みを導入しています。
健康にも気を使うようになるし、保険料の割引やキャッシュバックも受けられるし、保険会社は健康な人が増えれば保険金の支払いが減るかもしれない!という加入者も保険会社もメリットがある仕組みなのです。
健康増進型保険のデメリット
住友生命はスマホやウェアラブル端末などの機器が必要となります。
運動をしなかったり、健康診断の結果に改善が見られなければ特約保険料をただ支払うだけになったり、保険料が割増になったり、割引が受けられないというただの高い保険になってしまうので要注意です。
どのような運動がポイントに換算されるのか?
健康診断のどの項目が改善されるのか?など非常に内容が複雑です。
加入前にきちんと要件を確認しましょう。
ある意味インターネットなどで、自分で選ばせないように内容を複雑化させているのかな??と勘ぐってしまいますが・・
ただ、今後は生命保険だけでなく自動車保険や火災保険も安瀬運転割引や、防災対策をしていれば割引をするという商品が登場する予定です。
- 前の記事
会社員の介護保険料が平均6%上昇 2019.04.19
- 次の記事
奨学金を借りる前に見てほしい!返済の基礎知識 2019.04.20