駐車場の事故|自動車保険では対応できないとき|ドアパンチの時
- 2015.11.11
- ファイナンシャルプランナー(FP) 損害保険 賠償責任保険
駐車場での自動車保険ではどうにもならない事故
自転車にのっていてケガをさせてしまった時、相手の物を壊してしまったときにこの特約を付ければ、自転車保険にはいる必要が無い。
というお話で最近この特約は脚光を集め始めています。
駐車場での自動車同士の接触は増えてきています。
意外とこの駐車場での事故は思ったような過失割合にならず、意外ともめるケースが多いです。
しかし今回はこんな事故でした。
某スーパーに駐車中、お店のカートから車に買い物した荷物を積み込み中にカートが動き出してしまいました。
2台くらい向こうにとめてあった車のドアに接触。
触れた程度なので、傷は数センチで、へたしたら見えない位でしたが、先方は新車ということでナーバスになっており、弁償してくださいと見積もりを提示してきました。
その額、税込で約7万円!!
加害者にしてみれば、カートがちょこんとぶつかっただけでそんなに!!と思うかも知れません。
しかしいろいろな修理工場に確認したところ、決して法外な請求ではないとのこと。
自動車保険でなんとかなりませんか??
残念ながら自動車保険は搭乗中の事故を補償するもので、通常に考えたら自動車保険ではお支払いすることはできません。
仮に対物賠償でお支払いしたとしても、この請求額で翌年から自動車保険が上昇することを考えると、使わない方が賢明でした。
ようするに自動車保険ではどうにもならなかったのです。
個人賠償責任保険は同居の家族のだれかが加入していれば補償される
私はこの契約者のその他の保険契約を調べました。
すると、この契約者の借家の火災保険が弊社であり、それに「個人賠償責任特約(日常生活賠償責任特約)」という特約が付いているのを見つけました。
これだ!!と思って、損害調査に確認。
こういうケース、支払いの対象になりますよね?
オペレーターはもちろんです。良かったですね。と答えてくれました。
さらに、お車修理中の代車費用もこのような場合は該当になりますので、被害者の方にお伝えしてあげてください。
わかりました。ありがとうございます。
保険会社は保険金を払うことをしぶるイメージがある方は、営業と損害調査でこんなやりとりがあるということを知ってほしいです。
保険会社は渋るのではなく、事実がきちんと給付の要件に該当すればお支払いしたい、保険を役立ててほしいと思っています。
少なくとも私はそう思います。
この個人賠償責任特約(日常生活賠償責任特約)は、使ったからといって保険料が翌年上がるわけではありません。
しかも、毎月たった200円前後で1億円までの損害賠償を補償してくれるのです。
しかもしかも、同居の家族なら、家族の誰かひとりがこの特約に加入していればよいのです。
世帯で毎月180円払っていれば、家族がうっかり相手にケガをさせた、相手のものを壊したときも補償してくれる。。こんなオトクな保険があるのだろうか。。
ぜひぜひ加入をおすすめします。また重複して加入していることも多いので、重複のチェックも重要です。
意外とこの特約は知らずに加入していることが多いです。
自動車保険、火災保険、ゴルファー保険にも
保険証券の欄に個人賠償責任保険特約、ですとか日常生活賠償責任保険特約という言葉がないか探してみてください。
皆さんがお持ちのクレジットカードにもついている場合もあります。
ドアパンチは一般的には自動車保険で対応
車のドアを開けた瞬間にとなりのドアにゴツン!!
これを私たちはドアパンチと言っています。
これはドアに乗っている状態なので、自動車保険での対応となります。
当然、静止している車にぶつけたわけですから、加害者が100%悪いということになります。
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