医療・がん保険の日額の考え方|FPが教える加入の目安

医療・がん保険の日額の考え方|FPが教える加入の目安

医療・がん保険の日額の考え方|FPが教える加入の目安

従来型のがん保険と、実損払いのがん保険の組み合わせる方法を紹介させてもらいました。

医療保険やがん保険などの選び方を引き続きいろんな角度から紹介していきたいと思います。

医療保険は何日型を選ぶのがよいか?

今回は医療保険は何日型を選んだらよいかについてを考えていきたいと思います。

医療保険は自分が病気になったときに手術代と入院代を保障するものです。

入院一日あたり、10000円支払われる医療保険に加入するとしたら何日間まで保障してくれるかどうかが選択のポイントになります。

医療保険60日型というような呼び方をしますが、1つの入院で60日まで保障する。最長で60日間、1日あたり10000円なら60万円まで。

30日型なら30日まで、最大30万円まで入院費用を保障してくれるというものです。

当然長い期間保障してくれる医療保険の方が充実しているのですが、毎月払う保険料は高くなります。

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病院が長期入院させてくれないので、短期間の保障で十分は本当か?

以下の表をご覧ください。見てほしいのは、退院患者平均在院日数です。

どの病気で退院まで平均どれくらい病院に入院していたかを表している表です。ざっと見ていくとほぼ30日以内で収まっているのがお分かりいただけると思います。

これを見れば、おおよその病気で30日以内の在院で済んでいるのがお分かりいただけると思います。

この表に反映されない、通院などもありますが健康保険の3割負担も考えれば30日型で問題ないと思われます。

しかしとびぬけて在院期間が長引いているものがお分かりいただけると思います。

具体的な病気は書いていませんが、うつ病、統合失調症などの精神的なもの全般がここに該当します。

心の病気については長期にわたる可能性があります。

心の病気もあらかじめ予測できるわけではないので、やっぱり迷ってしまうところではあります。

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入院が長期になるのは心の病、脳血管疾患、高血圧性疾患、結核

上の表では心の病は確認できますが、高血圧疾患、脳血管疾患、結核が長期にわたる可能性があります。平均値ではありますが、高血圧疾患と結核は約60日、脳血管疾患は約90日に及びます(生命保険文化センター傷病別、年齢別平均在院日数より)

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医療保険の終身保険と定期保険を組み合わせる

長期の入院もカバーするためには、

5000円の30日型と、もう一本5000円の長期型の医療保険を組み合わせるという方法があります。

5000円の医療保険を2本加入するというやり方です。3000円と7000円でも問題ありません。

3000円と12000円という組み合わせでもよいのですが、医療保険を1本にする必要はないということです。

医療保険は必ず1本で加入しなければならないわけではなく、

例えば

医療保険の30日型は終身保険、

長期型は10年ごとに見直せるように定期保険にして安く保険料を抑える。

というように2本加入しても問題ないのです。

10年ごとの定期の医療保険は10年ごとに保険料が上昇していきますが、50歳くらいまではほとんど変わりません。また定期保険は更新するときに病気になっていたとしても、加入を継続することができます。

精神疾患の長期入院がどうしても気になるという方は、このような加入方法をすることができます。

特に精神疾患の時の長期までは考えないという人は30日型でも問題ないかもしれません。

ただ医療保険も1入院あたり200日を超える期間保障してくれる商品はまれです。

長期入院は完全にはカバーできないこともご了承ください。

高血圧性疾患や脳血管疾患は特約で入院日数を伸ばせる特約もあります。

保険会社にもよりますが特定の疾病に該当した場合は入院日数30日から120日に延ばすことができる特約もあります。

まとめ

医療保険の日数はまずは30日型をベースに加入

脳血管疾患や高血圧性疾患など長期になりがちな病気が心配なときは7大疾病や8大疾病といった特約でカバー

統合失調症など長期にわたる病気まで心配にする場合は30日型など短期の医療保険と長期型の医療保険を組み合わせたり、共済などとも組み合わせる。

超長期の入院まで備えることは難しいことも知っておきましょう。