努力を「してはいけない」の本当の意味
- 2019.08.20
- ファイナンシャルプランナー(FP) ブログ
努力を「してはいけない」の本当の意味
努力はするべきか?しても無駄?という主張があります。自分がせっかく何かを頑張ろうとしているのに、ふとSNSのなんだかすごそうな人が「努力なんてしても無駄」という書き込みを見かけたりすると心が折れますよね。
結論は私は努力は必要だと思っています。努力を否定している人の内容をよく読んでみると、
「無駄な」努力をしてはいけないということに行きつきます。
比較するのは、ちょっとおこがましいですが、オリンピック選手で努力していない人はおそらく一人もいないと思います。
どんなに小さいときにちびっこ大相撲が強かったとしても、ゲームばっかりやって全く稽古をしない人が力士になれるかと言えばかなり無理な話だと思います。
努力の方向性が大切
してはいけない努力は私は2つあると思っています。
①キャリアにつながらない努力
②才能がないものに力を注ぐ努力
才能は無いけれども好きなことに時間を費やすのは悪いことではないと思っています。
それぞれ詳しく説明していきます。
キャリアにつながらない努力
自分の成長につながらない努力は無駄な努力です。例を挙げれば、毎日つまらない会社で単純作業をいやいややっている。
社内の業務報告書、会議資料の作成、日報など・・
これらの業務を我慢すれば、いつか出世して偉くなれる。
日本の年功序列の企業なら、それもあるかもしれませんが残念ながら年功序列は今後の日本の企業は減っていきます。
我慢すれば報われる発想は捨てましょう。
我慢していいのは、先に何か目に見えた成果が見えているときだけです。
りんごちゃんという芸人が、下積み時代にいろんな芸風を目指してイマイチパッとしなかった時、モノマネをやってみたら某有名芸能人にホメられて、自分の方向性はモノマネなんだ!と気づきそこに磨きをかけたというような事例です。
まずはたくさんのことに挑戦してみると、自分の好きなこと、得意なこと、または外からオマエこれ上手だな・・と言われることが出てきます。
そのちょっとした自分の得意分野を見つけたら、そこが突破口です。
それを磨いて、一気呵成に努力をする。
そんな気配もないのに、ただ一日一日を頑張るという努力なら、それは残念ながら無駄な努力です。
才能がないものに力を注ぐ努力
極端な話ですが、40歳で100メートルでオリンピックを目指すのは無理なのでやるだけ無駄です。これはちょっと極端すぎますが、
キャリアにつながらない努力のパートで述べたこととちょっとかぶりますが、
実は私がこのブログを書いているのも、できないことを切り捨てているからです。
私は文章を書くことが好きです。
そして、人前で話しをすることが好きです。
保険の営業の仕事をしていた時に、とにかくお客様にアポイントを取るのが嫌でした。保険の営業は基本嫌われているので、嫌われている前提でいろいろ言いくるめてアポイントを取ることが苦手でした。
「先日は名刺交換ありがとうございました、今度情報交換しませんか?」
「情報交換って、、保険の話するんでしょ」
と言われたときに、上手な人は
「保険の話は必要な時にかしません。今回の面談の際は、一切保険に関する資料などはお持ちしないことを約束します」
「いかがですか?」
一例としてはこんな感じです。
で、、実際は資料は持ってきてはいるのですが、この時に話をするのは
自分がなぜ保険の仕事をしているのか。という話をします。
このなぜ保険の仕事をしているかのストーリーを実は外資系の保険営業は叩き込まれています。これで相手の心を打ち、心を開いて信頼感をえて保険の話を聞ける体制にするというテクニックを使っています。
私もこのテクニックについては、ロールプレイングで徹底的に練習をしてきました。
ところが、私はどうしても結局は保険の営業じゃないか・・と大人の視点でいたために、せっかくのセールステクニックは生かされませんでした。
保険の営業は、これを平然とできる人が向いています。
要するに私はこのような典型的な営業スタイルには向いていなかったのです。
そこで私はセミナーと、当時はニュースレターを既存客に徹底的に送ることで紹介を広げていきました。
完全に面談のアポイント→応酬話法という営業の原則は苦手なので切り捨てた瞬間です。
その代りセミナーの話し方に徹底的に磨きをかけました。
第一のハードルはまずは、大勢の人の前で話をすることになれることです。
こればっかりは数をこなすしかありません。
みんなの目が自分に注目しています。
しゃべっている間に、頭が真っ白になってしまったり、、ちゃんと覚えて行ったつもりでも発している言葉が全然違うことを言って、お客様から大勢の前で起こられたり、そもそもセミナー参加者が大きな部屋に2人か3人しかいなかったり、プレゼンテーションのスライドの電源が故障していて真っ暗になってしまったり・・
数々の失敗もありました。
しかしそれを乗り越えれば、毎年50回近いセミナーをしてきました。多い年は100回近いセミナーもしてきました。
これだけやれば、みんなの前で自信をもって話せるようになります。
なぜならこれだけの回数をこなしている人は世の中にもあまりいないからです。
圧倒的な回数をこなせば自信になります。
繰り返しになりますが、やみくもにただ我慢することが努力なのではなく、自分に自信のあること、やりたいことを見つけてそれを見つけたら一気呵成にそのことに向かって努力をしましょう。
自分には取り柄が無い?
自分には取り柄が無いと思うかもしれません。もしそう思っているなら、もしかしたら挑戦することが足りていないのかもしれません。
やる前からあきらめていることが多い可能性が高いです。
自分の挑戦の始まりはスノーボードでした。遊びじゃん・・と思うかもしれませんが、最後までお付き合いください。
運動神経がもともとよくない私は、会社の同期がみんなでスノーボードに出かけるのをそんなの何が楽しいの?と冷ややかに見ていました。全くいきたくもありませんし、私は小さいころスキー合宿で無理やりスキーをやらされ、たくさんの人たちの中で一人だけ何回もやらされ泣いていました。
2度とスキーなんてやりたくない・・当然スノーボードもやりたくありません。
ところが、私の不甲斐なさで27歳の時に離婚を経験し、焦燥感にかられているときに、ふと同僚からスノーボードやろうよ。と連れていかれました。なぜその時行こうと思ったのか?本当にタイミングだけだったのかもしれません。
雪山の頂上にいきなり連れていかれ、当然降りれるわけありません。
ずっとお尻で山のふもとまで下りていく状態でした。
私はなぜかそれが以上に悔しく、一人で今はなくなっていますが真駒内スキー場のナイターに毎日仕事の後に通ってひとりで黙々と練習をしました。
その結果、人よりもうまくなりみんなと逆にスノーボードに行きたくなりました。自分が上手になった姿を見せたいからです。
自分にこんな負けず嫌いな気持ちがあったんだ・・
そして努力が報われるということをこの時人生で初めて経験したんです。
このことは仕事やあらゆる場面で生かされるようになりました。
強烈な願望、目標を持てば人は努力できます。
何をやっても長続きしないという人は、おそらくそんなに好きではないか、その努力をすることで自分が将来変われるという姿をイメージできていないからだと思います。
自分に取り柄がないと思っている人がもしいるのであれば、まずは今やってみたいけどできていないことに挑戦してみましょう。
何がきっかけで人生が変わるかわかりません。
今売れている芸人さんも、過去は本当に地道な営業をしています。
今売れている芸人さんの下積み時代が何年位あったのかを見てみるといいと思います。
サンドイッチマンも10年以上の下積み時代があります。先ほど例にあげたりんごちゃんも10年位の下積みがあるようです。福山雅治さんはピザやで働いていたというのも有名な話です。
努力はみんなしています。適切な努力をして、自分を輝かせましょう。
- 前の記事
お金持ちは安いお店に行かない理由 2019.08.19
- 次の記事
保険料の払い忘れはヤバイ? 2019.08.21