保険の仕組みをわかりやすく

保険の仕組みをわかりやすく

保険の仕組みをわかりやすく

生命保険を例にわかりやすく説明します。

こんなときに使うという事例から。

まずAさんが奥さんに内緒で金融機関に300万円借金をしていたとします。

そもそも借金をすること自体問題なのですが、Aさんはふと今自分が亡くなったらこの借金は奥さんが返さなければならない・・そう思うと不安になりますよね。

そんなとき、借金の金額300万と急に自分が亡くなったら生活費もかせがなければならないので、職探しをするのに時間がかかるだろう。

1年分くらいの生活費をもう少し渡したいと思い合計で1000万円の生命保険に加入したとします。

1000万円の亡くなった時の保険に加入したとすると

仮にAさんが亡くなったときに、渡したい人に1000万円を渡すことができます。

これでAさんの妻は借金300万を返済をして、残りの700万円を受け取って急に無収入になっても生活費とすることでしばらくは仕事を探したりする時間の猶予ができます。ただし、厳密には1000万円受け取っても妻はAさんが借金をしていることを知らないかもしれませんので思った通りに行くかは分かりませんが、、

要するに自分が亡くなったら残された人がお金に困らないように金額を指定して加入をするのが生命保険です。

保険の仕組みを100人村で例えると・・

Prawny / Pixabay

ここでも生命保険を例にとってみます。

生命保険は相互扶助の精神で成り立っています。ここに100人の住民がいる村があったとします。

みんなでお金をすこしずつ出し合って、誰かが困ったことになったらその人のために払うようにしよう!というのが保険の仕組みなのです。
あまりにも規模が大きすぎて保険の意味がピンと来ないのですが、要はこういうことなのです。

具体的にいえば、みんなで100円ずつ出し合って、困っている人がいたら100円×100人=1万円

1万円を困っている住民が現れたらその人にあげようということです。

生命保険は30代、40代といった年代によっても亡くなる確率や病気になる確率などが異なります。

30代男性の人が亡くなる確率、30代女性が亡くなる確率。病気になる確率。

60歳が亡くなる確率、70歳の人ががんになる確率など様々な確率を組み込んで私たちが毎月払う保険料を設定していますので、実際はもっと複雑です。

しかし100人村の規模を大きくしたらそれがそのまま生命保険の仕組みになると言えるでしょう。100人のこの村のお金の集金係と支払い係が保険会社の役割なのです。

損害保険であれば、火災保険なら家の構造(木造か鉄筋コンクリート造りか)や立地(北海道にあるか、東京にあるか、海のそばにあるか?)などで料金が変わってきます。

自動車保険なら車の車種は何か(プリウスやランドクルーザーなど)何歳の人が乗るかで保険料が変わってきます。

いろんな条件をもとに保険会社は保険料を計算して算出しています。

そしてその保険料を皆さんからお預かりして、お金を集めておいて困った人にお金を渡しする。

保険会社は万が一の時のことがあった人に払う為に用意しておいているのです。

そうすると告知の意味がわかってくると思います。

告知について

Tumisu / Pixabay

生命保険であれば、

保険に加入するためには健康状態を告知してもらって、告知内容によっては保険会社に加入できないことがあります。

加入できないとどうなるかというと自分が入院したら医療費は健康保険で賄って、それを超えたら自腹になります。

夫婦の大黒柱であるご主人が亡くなった時は、遺族年金を超えた場合は自分の資産と今後の収入だけで今後生活をしていかなければなりません。

先ほどの100人の村で例えます。100人の村でみんながお金を出し合って生活をしています。

そこに、どこからかどう見ても病気になりそうな人、または既に病気の人が村人にいたとします。

「私も100円払うから、万が一の時はそのお金くださいね」と言ったとします。

そうすると他の村人はどう思うでしょうか?きっとこう思うはずです。

「オマエ絶対全部持っていくだろ・・」

案の定その人がみんなのお金を総取りしてしまったら、どう考えても不公平ですよね。

ですので告知をして、あまりにも健康に問題があったりする人は保険料が普通の人よりも高い保険料に設定されたり保険に入れなかったりするのです。

これは生命保険だけでなく損害保険も同様の仕組みです。みなさんからお金を集めて本当に困ったことが起こった人にそのお金をお渡しするというのがそもそもの保険の期限です。
ですので相互扶助の精神と公平性の原則は生命保険の要です。

その他の保険もまったく同じ考え方です

生命保険は人の生命にかかわる保険ですが、自分の持ち物にかける保険がありますよね。損害保険です。自分の家が焼けた時、自分の車が事故にあったとき・・等。基本的には考え方は全て同じです。自分の建物が焼ける確率や、自然災害による被害などをある程度計算して保険料を決めています。自動車保険も同様です。

みなさんがお金を出し合って、困った人が現れたらその人にお金を保険金として支払う。これが保険の仕組みなのです。

みなさんがだすお金のことを保険料といい、困った人が出た時に払うお金のことを保険金と言います。まずは保険の初歩の初歩として、こんな仕組みで成り立っているんだということをご理解いただけたかと思います。