橋本病|バセドゥ病の人が医療保険に加入するためには
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橋本病やバセドゥ病は甲状腺の病気です
甲状腺とはのどぼとけに下あたりにある臓器で、体内に必要なホルモンを産生している臓器です。甲状腺ホルモンは食べ物から得た栄養をエネルギーに変え、体の新陳代謝をつかさどる働きをしています。甲状腺ホルモンの働きによって、水分や栄養素はうまく体内に吸収されるようになっています。
甲状腺の働きが強すぎると新陳代謝が促進され身体が消耗し、甲状腺の働きが弱すぎると新陳代謝は低下し、身体機能が低下傾向になります。
原因不明のバセドゥ病と橋本病
甲状腺は上記の通り、働きが強すぎず、弱すぎずの状態を維持して適正な新陳代謝を保っています。
甲状腺は甲状腺刺激ホルモンに刺激されることで甲状腺ホルモンを分泌すします。しかし、「免疫」という言葉を着たことがあると思いますが、免疫とは体内に侵入したウィルスなどを退治したり、無効化したりするものですが、この免疫が自分自身の身体の細胞や組織を攻撃することがあります。
甲状腺は本来身体の新陳代謝をつかさどる大切な臓器なのですが、この免疫が急にこの臓器を体内の敵とみなして攻撃始めてしまうことがあります。これを「自己免疫疾患」といいます。
この自己免疫疾患によって、甲状腺を絶えず刺激し続け、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され体の新陳代謝が活発になりすぎる病気がバセドゥ病。
逆に甲状腺の細胞を攻撃し、甲状腺の働きを弱めてしまい新陳代謝を阻害してしまうのが橋本病です。
橋本病やバセドゥ病は保険に加入できるか?
基準は保険会社によって異なります。あくまでも目安としていただければと思います。
バセドゥ病と甲状腺機能亢進症について
治療や経過観察中、全治している場合で加入の有無は異なってきますが、全治の診断を受けてから1年程度経過していれば亡くなった時の保障、医療保障(入院保障)、がん保険いずれも加入できる可能性があります。
経過観察、治療中の状態では亡くなった時の保障、医療保障(入院保障)については加入は難しいでしょう
加入ができる場合でも、特別条件(通常の保険料より高い保険料で加入ができる場合)や、保険金額を制限されることがあります。
後遺症や合併症がある場合は極めて加入は難しいです。
がん保険は加入できる可能性は高いでしょう。
橋本病、甲状腺機能低下症、慢性甲状腺炎について
バセドゥ病とほぼ加入の要件は変わりません。
こちらもがん保険に関しては加入できる可能性は高いです。が通常の亡くなった時の保障、医療保険(入院保障)に加入できる可能性は期待できません。
医療保険に関しては、告知緩和型医療保険(限定告知型医療保険)という通常の医療保険よりも保険料は高いですが、加入の要件が緩やかな商品があります。
必要性を吟味して、こちらの商品を検討してみるとよいでしょう。亡くなった時の保障に関しては、大きなものに加入するのは難しいので、誰でも加入できる終身保険で万が一の場合に少しでも備えを用意しておくことも検討しておきましょう。
この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー金子 賢司
これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー、公式HP
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