高齢者や持病があっても入れる医療保険

高齢者や持病があっても入れる医療保険

高齢者や持病があっても入れる医療保険

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各生命保険会社は医療保険を続々よい商品をだしてきてあとだしジャンケン状態。

つぎからつぎへと二ーズにあった特約が生まれなによりも保険料が値下がりしています。

特に需要の多い年齢30~50代の女性に関してはとりわけ安く設定していたりするなど、ピンポイントでターゲットを絞って保険料を設定している保険会社もあります。

もうみんな保険に加入してお腹いっぱいなので、これからは今まで保険に入れなかった人をターゲットにしていこうという商品が現れています。

持病があっても入れる可能性のある医療保険があります

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Rohvannyn / Pixabay

難しそうな商品名ですが、最近の病気でもはいれる医療保険というのは告知緩和型医療保険(こくちかんわがたいりょうほけん)といいます。

保険会社によっては、限定告知型医療保険と言ったりしますが、内容は同じです。

よく読むと告知緩和した、あるいは医療保険とは入院や手術を受けた時にお金が受け取れる保険のことを差します。

告知を緩和するというのはどういうことでしょうか?医療保険だけではありませんが、生命保険に加入する際には、

現在の健康状態を被保険者(保険の対象になる人)さまに告知をしていただきます。今の健康状態を自分で告げて知らせるという意味で「告知」といいます。

なぜこんなことをするのかというと、

誰でも同じ保険に加入できてしまうと、同じ保険料を払っているのに病気がちでいつも保険を使っている人がいたりしたら、

保険という制度の仕組み上

全く健康で保険を使っていない人にとっては不公平だからです。

告知をした結果、あまりにも保険を使う可能性が高かったり、確実に保険を使うと思われる人は、保険には入れないことがあります。

保険に加入することができないということは、万が一の時の入院や遺族が亡くなった場合、健康保険または年金以外から保障をうけることができないことになってしまいます。

病気などの既往症があっても入れるが割高です

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3dman_eu / Pixabay

そこで、通常の医療保険よりも保険会社に伝えなければいけない内容を少なくして、加入しやすくした保険。これが告知緩和型医療保険、あるいは限定告知型医療保険です。


ただし、通常では加入できない方を引き受けるのですから、

その分毎月の保険料は多くはらってくださいねー

という仕組みになっているわけです。


したがって、通常の医療保険よりかは割高になっています。

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高齢者の医療保険の加入はよく考えましょう

この告知緩和型医療保険は高齢者にとってはありがたい保険です。

ある程度の年齢になると病院にかかっていない人はいないくらい、何かしらの健康上の問題を抱えていることが多いです。そのようなケースでも、万全ではないのですが、要件を満たせば医療保険に加入できてしまします。

だたし、、
ただでさえ、この告知緩和型医療保険は加入する際の月々の保険料が通常の医療保険よりも高いのに、

高齢者はさらに輪をかけてこの保険は月々の保険料が高額になります。

この保険で注意をしなければいけないのは、病院にお世話になる機会が多いがゆえに、医療費の負担をカバーしてくれるこの医療保険にありがたみを感じてしまっていることです。

保険会社はこの告知緩和型医療保険は単価が高い商品なので、積極的に高齢者にセールスをしてきます。

単価が高く保険会社の売上を上げるのに効率的なのです。

保険会社は高齢者をターゲットにこの保険を売り込んで来い!!と裏では声を上げている管理職もいます。

ちなみにとある保険会社の医療保険は80歳で加入することができますが、(原状85歳まで加入できるものがあります)

告知緩和型医療保険の保険料の目安(一例)


80歳で加入できる告知緩和型医療保険は60日型で、日額5,000円で終身払いで

なんと!

月10,685円!!

かりに90歳まで生きたら、払い込んだ金額の総額は

128万円!!

この金額をどう思うかはみなさん次第です。

75歳をすぎて後期高齢者医療に加入している方は、医療費の負担は1割負担(一部除く)であります。

はたして毎月医療保険の保険料をはらって、この先,医療費は将来いくら使うのでしょうか??

それは誰にもわかりません。これから先この告知緩和型医療保険に加入をして、一体いくら払うのか?

あの営業の人が何回も足を運んでくれるから、、、という理由だけで加入をすると本当に保険料をむしり取られてしまいますよ。ダメな商品とはいいませんが、採算を考えた上でよく考えて加入しましょう。

これから、将来いくらこの保険に保険料を払っていくことになるのか?その総額をまず見て、健康保険や後期高齢者医療なども加味して果たしてそこまで必要か?

年金だけで生活をするのはカツカツで、月にいくら3割負担や2割、1割負担で医療費が済んだとしてもバカにならないケースも考えられる時代になってきているからです。

絶対にいらないというわけでもありません。ここの状況に応じて相談に乗ってくれる保険営業から加入するべきだと思います。判断がつかない場合は一度ご相談ください。

金子賢司

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー金子 賢司

これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー公式HP