医療保険(入院保険)は終身型?かけすて型?選び方とおすすめ
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医療保険(入院保険)は終身型?かけすて型?選び方とおすすめ
医療保険は生命保険の一種なのですが、生命保険は人が亡くなった人に遺族にお金を残すものですが、
医療保険は自分が入院した時に手術代や入院費用を自分が受け取れるというものです。
医療保険は入院して亡くなった場合は一定額が保険金として受け取れるものと、
受け取れないものがあります。
医療保険(入院保険)はただ安いだけで比較をしないで
一般的に格安の医療保険には亡くなった時は何もない掛け捨て、
ん?相場よりかなり高い商品だな?とおもったら実は亡くなったときの保障がついていることがありますので注意が必要です。
同じ内容でも、亡くなったときの保険金もついているがちょっと保険料が高め
亡くなった時の保障がないタイプと全く保険料が違い、当然亡くなった時の保障がついていない
ほうがはるかに安いですが、一概に比較はできません。
予算も含めて自分にあった方を選びましょう。
医療保険(入院保険)にも定期保険と終身保険があります
生命保険には定期保険と終身保険があります
先日CMで医療保険のCMをやっていて、
保険料がずっと変わらないのよ!!
なるフレーズを耳にして、、終身保険なんだから当たり前じゃないか。。そう思ったのですが、
保険料が一生変わらないってそんなに珍しいことではない
「保険料がずっと変わらないのよ」っていうのがとれも珍しいこと
みたいに思われるほど、保険の仕組みはまだまだ知られていないんだなあ
と実感しました
定期保険は掛け捨ての保険です。加入した時は毎月の保険料は激安です(年齢にもよりますが・・)
しかし、定期保険は満期が来たときに同じ内容で更新すればその年齢での保険料で再計算されます。
当然同じ保険内容であれば、年齢が上の方が保険料が高い。
保険は10年ごとや5年ごとに保険料が上がっていくという方が
まだ当たり前に思われているので
保険料が変わらないというのは結構びっくりするのかも知れません。
保険料が値上がりをするのは10年ごとに満期があるなどの定期保険を更新したときのお話です。
逆に加入している間ずっと保険料が上がる事が無い終身保険というものはもともとちゃんとあります。
定期保険と終身保険の違いがあるということを踏まえて以下解説していきます。保険料はあくまでも目安です。
①定期保険タイプ
保険期間は10年で、10年ごとに更新していくタイプ
40歳時点で、保険料は月1,920円
50歳で同じ保険内容で更新をすると保険料は月2,590円
60歳でさらに同じ保険内容で更新をすると保険料は月4,000円
70歳でさらにさらに同じ保険内容で更新すると保険料は月7,760円
80歳まで更新し続けたとしたら、総額払込保険料は約195万円です。
※保険料はあくまでも目安です。
②終身保険タイプ
一生涯保険料を払い続けるタイプ(保険料が一生変わらないタイプ)
40歳加入時点では月3,710円
保険料は変わらないのでずっとそのままです。
80歳まで加入し続けたとしたら、総額払込保険料は約178万円になります。
こちらも保険料はあくまでも目安です
年代/保険種類 | ①定期保険(月額) | ②終身保険(月額) |
40歳で加入 | 1920円 | 3710円 |
50歳で更新 | 2590円 | 3710円 |
60歳で更新 | 4000円 | 3710円 |
70歳で更新 | 7760円 | 3710円 |
80歳直前までの払込総額 | 約195万円 | 約178万円 |
①定期保険は10年更新するたびに保険料が上昇します。80歳まで生きたとしたら、②終身保険のほうが総払込金額が少ないことがお分かりいただけると思います。
加入するときに安い定期保険を選ぶか、総払込金額が少ない終身保険を選ぶか?
加入をするときにこれをどのように考えるかです。
もちろん80歳より前に亡くなってしまったような場合は定期保険のほうが有利です。
長生きすればするほど、終身保険のほうが有利なのです。
③終身保険の支払いを前倒しした場合
保険期間は終身、払込期間を60歳にした場合
②の終身保険は一生涯払うパターンでしたが、払込を前倒しにして保障は一生涯というように設定もできます。その場合の保険料も加えてみました。
年代/保険種類 | ①定期保険(月額) | ②終身保険(月額) | ③終身保険(払込期間は60歳で終了) |
40歳で加入 | 1920円 | 3710円 | 7270円 |
50歳で更新 | 2590円 | 3710円 | 7270円 |
60歳で更新 | 4000円 | 3710円 | 7270円 |
70歳で更新 | 7760円 | 3710円 | 7270円 |
80歳直前までの払込総額 | 約195万円 | 約178万円 | 約175万円 |
40歳時点での支払額は③の終身保険が一番高いですが、長い目で見れば総支払額が一番少ないのがお分かりいただけます。
医療保険は定期保険、終身保険は長い目でみて検討しましょう
保険料が変わらない保険はただの終身保険のことを指しており、
安易にずっと保険料が変わらないから。。とか当初の保険料が安いからだけで判断できるものではないということです。
払込総額なども確認をして、定期保険と終身保険をよく知ることで、自分に適したプランを自分で選択できるようにしましょう。
この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー金子 賢司
これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー、公式HP
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