医療保険は特約で加入してはいけない

医療保険は特約で加入してはいけない

医療保険は特約で加入してはいけない

一般的に生命保険というのは亡くなった時に遺族の方がお金に困らないようにするために、遺族の生活費を補う目的で支払われるのが主な役割です。

生命保険は人の生存に関する万が一の時の保険と、入院した時に手術や入院、最近では通院にかかった費用をカバーする医療保険の両方を指すのが一般的になっています。

厳密には損害保険という物にかける保険をと、人の命に保険を掛けるものの中間に位置するので、第三分野の保険なんてちょっと難しい言い方をします。

この医療保険は主契約で扱われる場合と、特約で扱われる場合があります。

この扱いは亡くなった時の保険よりも医療保険の方が注意を払う必要があると私は思っています。

住宅ローンの●大疾病があるから医療保険やがん保険はいらない?

考え方は人それぞれですが、一般的に住宅ローンを利用すると、団信という保険に加入します。

住宅ローンを借りている人が、万が一のことがあった場合お金を貸している銀行がローンの残債を回収できないと困るので住宅ローンを利用する人は保険に加入をする必要があります。団信は万が一(亡くなった時)、高度障害のときのための保険です。

しかし、がんや心筋梗塞やその他病気で働けなくなった場合、生きているとはいえ働くには厳しい環境のため銀行は残債の回収が難しくなります。そうならないように生きてはいるけれど亡はしていないけど特定の病気や状態になった場合に残債が0になる保険を団信に上乗せすることができます。

一般的には8大疾病保障付き、、云々という商品名で住宅ローンの金利にこの保険料分上乗せすることで加入ができます。とても保障の割には安い金額で加入できるので、加入はした方がよいと思います。

しかしこの保険に加入したから医療保険やがん保険はいらないというのは私は違うかなと思います。

この8大疾病保障付住宅ローンは、特定の状態になったら

「残債を払わなくていい」だけのことです。

その治療費や入院、通院費用は特にその他なにも準備がなければ自己負担です。

いざとなったら、住宅ローンが残債がなくなるのでその不動産を売却して、治療費や生活費に当面は充てればいい。そこまで考えが及んでいるなら問題ありません。がそうでなければこの8大疾病付住宅ローンのほかに用意をしておく必要があります。

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住宅ローンの返済が残るのが一番困るのでやっぱり医療保険、がん保険はいらない?

たとえいざとなっても、住宅ローンの残債が残っちゃうのが一番困る。医療費なんて健康保険や高額療養費制度があるから自腹でいいや。医療保険やがん保険なんていらない!!

わたしからしたらなんてファンキーな人なんだ!!

と思います。

厚生労働省の公表している生涯医療費というデータをのぞいてみてください。

人生で使うであろう医療費の半分は70歳以降使うことになります。

なんだ半分て大したことないでしょ。

こう考えるのは全くお気楽な人です。

長生きの時代とはいえ、90歳、100歳になればもうなくなっています。

70歳から90歳という20年の間に生涯医療費の半分を使うということです。

これから長寿の時代が来れば、ますますこの構成比は高くなっていきます。

住宅ローンを払い終わるのは皆さん大体遅くても65歳までですよね。

ということは65歳以降はこの住宅ローンにくっついていた保険は消滅するということです。

また繰り上げ返済をしても消滅してしまいます。

新しく加入しなおせばいいじゃない。

そうですね。その時にその方が健康であれば・・

医療保険は誰でも加入できるわけではありません。

傷病歴を保険会社に告知して、保険会社が認めなければ加入することができません。

もし65歳までに何かしらの病気やケガ、がんなどを患い、住宅ローンにくっついていた8大疾病などの保障が消滅したら。。

医療保険に加入できない人生がスタートします。

これから70歳、75歳と年を重ねるごとに、自腹で(健康保険、後期高齢者医療保険はありますが・・)手術や入院、通院費用を賄っていく必要があります。

ということで、医療保険、がん保険は住宅ローンとは別で備えておくことをオススメいたします。

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医療保険、がん保険は特約にしない!

冒頭説明した

亡くなった時の保険の特約として医療保険特約、がん保険特約といったものが付いていることがあります。

私はこれもおすすめしていません。

亡くなった時の保険は亡くなった時の保険、医療保険は医療保険、がん保険はがん保険とそれぞれ主契約としてもっておいた方がいいと考えています。

例えば10年間の定期の亡くなった時の保険に加入していて医療保険特約がついていたとします。

40歳で更新して毎月10000円の保険料でした。毎年10年ごとに更新して60歳時点でこの保険を更新するためには毎月20000円を支払わなくてはならなくなりました。

もう子供も独り立ちしたし、住宅ローンも返し終わったので別に葬式代くらい迷惑かけないくらいの保障でいいんだけど・・。もっというと葬式代くらいのお金はあるので、万が一の時の保障はいらない。と思ったとします。

ところが、特約だとこの亡くなった時の保障を解約した時にすべて一緒に無くなってしまいます。

亡くなった時の保障の特約で医療保険特約、がん保険特約としている場合は主契約の亡くなった時の保険を解約すると全部なくなってしまうのです。

また入りなおせばいいじゃない。

そうですね。その時に保険に加入できる健康状態であれば・・

ということです。

もし新しい医療保険に加入できないとなれば、今後使うことが多いであろう医療保険を維持するために必要のない

亡くなった時の保障を持ち続けて保険料の負担をしなければならないのです。

亡くなった時の保障、医療保険、がん保険はそれぞれ主契約で持っておいた方が、ある程度取り扱いが自由になります。

考え方は人それぞれなので、これが正しいわけでもありません。

ただ人よりもちょっと多く他人の保険内容をみてきて思うことを、お伝えしてみました。