ライフプラン事例|老後のお金のシミュレーション

ライフプラン事例|老後のお金のシミュレーション

ライフプラン事例|老後のお金のシミュレーション

私が受ける個別相談の大半は

生命保険の見直し、または新規加入、

いくらの住宅ローンを組むか、変動金利にするか、固定金利にするか?

そもそも老後資金いくら必要か?

だいたいこと3つに絞られます。

最終的に私はライフプランを作ってみましょうという話をします。

ライフプラン・・日本語に直すと

人生計画です。将来のシュミレーションを行うことです。

人生計画って・・人生ゲームですかッッ!!(古い)

私もあんまり人生ゲームをやったことはありませんが、

人生ゲームはサイコロをふってここマスにとまったら子どもが一人増えるとか、

このマスにとまったら破産とか事故とか・・

サイコロで物事が決まってしまいますが、実際の人生はある程度は自分で決められますよね。

ライフプランは

人生の大きな決断をする判断材料になる!

と思うんです。

シミュレーションを作ってわかること

①人生の転機で決断ができる

ライフプランを作ろうと思う人はたいてい何かお金の不安を持ってやってきます。

ほしい家を買うためには3000万円借り入れが必要だけどもそんな大金借りて返済していけるだろうか??

テレビで老後破産なんていう言葉を聞いて、老後の生活費を積立てしたいがいくらくらい必要なんでしょうか?

私が退職したら公的年金はいくらくらいもらえるのでしょうか?

収入があるうちは使い過ぎても、また翌月給料が入ってくるのであまり問題は感じないかも知れません。

30歳で貯蓄ゼロ・・まああと退職まで30年以上あるし・・

そうこうしているうちに40歳になりました。

住宅ローンや教育費が以外とかかるなぁ・・

でも毎月お給料あるし・・

あと20年あるし・・

年収も増えてきたので大丈夫でしょ。

50代を迎えました・・

住宅ローンも残りわずか・・

子どもも2人とも社会人になった・・

やれやれ・・

しかし・・

親が介護状態に・・

またお金がかかる!!

そうこうしているうちに60歳を迎え、気づいたら老後の貯蓄が全くできていなかった。

これが人生ゲームならやり直しがききます。

しかし人生は本チャン一度きり。20代に戻って・・ということはできないんです。

給料があるうちは、あまり問題に気づかず退職がみえて給料がなくなって公的年金に収入を頼ることが見えてきた瞬間に不安を感じるものです。

この時に住宅ローンの借り入れは2000万にしておけばよかった・・。

もっと資産運用をマジメに考えておけばよかった・・。

ではおそいのです。

②人生の転機を迎える際の判断材料になります

職業が変わる、

退職する、

結婚をする、

逆に離婚して一人になる、

住宅ローンで大きな買い物をする、

事業をスタートする。

これらの大きな決断をするとき、大抵お金の不安が付きまといます。

住宅ローンの購入に話を絞ります

話が広がりすぎてしまうので、住宅ローンの相談に話を絞ります。

自分の希望の家を購入するためにの住宅ローンの借入希望額が3000万+利息だったとします。

30歳の方が借入をして毎月の返済額は10万位になったとしたら、

毎月それでも貯蓄可能か?

赤字になってしまうのか?

仮にこの方が毎年の年間収支はプラスだったとしても、60歳時点でもし

貯蓄が300万しかなかったら、

今の公的年金の状況からして大変生活を退職後強いられることになります。

この方が毎月10万の住宅ローンを返済しつつ、

老後60歳時点で貯金が5000万残せるくらいなら、

この住宅ローンの借入額はGOサインと言えるかも知れません。

ただこの人が老後めっちゃ贅沢な生活をしたいということになれば話は別です。

逆に60歳時点で貯蓄が300万くらいしかなかったとしても、両親が大金持ちで遺産が億単位でもらえることが確定しているなら相続税なども踏まえても問題ないかもしれません。

まずは毎年の年間の収支をみて、単年でどれくらい貯蓄ができるのか?

家計のシミュレーションの見本

一部ですが、家計の収支のシミュレーション表は以下のようになります。

これを私達ファイナンシャルプランナーはキャッシュフロー表と呼んでいます。

cashflow

これはエクセルで作っているのでその気になれば誰でもエクセルで作れてしまいます。

家族の氏名をそれぞれ記入、そして年度と各家族の年齢を記入していきます。

そして大黒柱このケースはのご主人の収入と奥様の収入があれば追加で記入していきます。

その他収入のところには保険の満期金や投資信託の満期等わかるものを記入していきます。

ここまでが収入の部です。

そしてそこから下が支出の部になります。見本なので生活費の項目がかなりざっくりですが、生活費を細かく記載しても大丈夫です。そしてその下に住宅ローンを組んだかたは住宅ローンの金額が入ります。

そしてお子様がいる方は教育費、結婚援助資金等を記載、その他支出は定期的にかかる大きな買い物(車や家具購入や帰省旅行、普通の旅行、車検、リフォーム等)の支出が通常は入ります。

これらを入力してまず単年で見ていきいます。

1年目(2019年度)は収入497万円、支出が476万円になっています。

したがってその年の貯蓄は収支(A)-(B)のところで21万になっています。

保有金融資産残高は貯蓄の累計(積み重ね)です。上の表で行けば、

1年目は21万円の貯蓄、2年目は20万の貯蓄、3年目31万円の貯蓄。

3年目の合計は21万+20万+31万=72万になります。

保有金融資産残高は簡単にいえば想定の貯金額になります。

ここが赤字になると実際の人生では

借金をする

ことになります。

単年では赤字でも、累計が赤字にならなければその家庭は何とかやっていけます。

シミュレーション表で確認をすること

家計が単年で赤字でも不安にならない

日常過ごしていくと、住宅ローンやこどもの教育費などが並行してお金がかかってくる時期が訪れます。

お子様が複数いれば、次から次へと支出がやってきます。

単年で赤字になってしまう年もあるのではないでしょうか。今年は貯金できなかった、、いや毎月貯蓄ができずに取り崩し、ボーナスで補っている。

一体こんな生活を続けていていいんだろうか?

ですとか、こどもが高校、大学になったらどうしよう。。

という不安だけが残ってしまいます。

しかしライフプランでシミュレーションをしておけば、支出のピークがいつでご主人が54歳までは(表にはありませんが)貯金ができない、または少ないけどそこから先はたくさん老後に向けて貯金ができる。

ということがわかっていれば、その年や翌年が赤字でも安心できるのではないでしょうか?

以下の表は概算ですが、こどもの学費のグラフです。緑が上の子(太郎君)の学費、黄色が下の子(一美さん)の学費になります。2030年~2033年が最も学費がかかる期間になります。

教育費シミュレーションのグラフ

ここに向けて、備えて2035年からは完全に一人分の学費になり、2037年には完全に教育費としての費用はかからなくなります。

先ほどのキャッシュフローを改めて表示しますが、住宅ローンとお付き合いしながら、教育費もねん出して貯金ができる家計であることがわかります。

cashflow

しかしこのケースでは課題アリです。

60歳退職後は約3000万~4000万の貯金が無いと老後の生活費が賄えないといわれています。

このペースで60歳まで過ごしていてはとてもそんな貯金額を作ることができません。

老後のシミュレーション

一概に3000万~4000万と言っても、実際にこの夫婦が将来年金をいくらもらえるのかがわからないと何とも言えませんので、お二人の職歴をもとに将来もらえるであろう年金額を計算します。

nenkin

このケースでは、2人あわせて奥様が63歳の時点で年間約218万円が受取れます。しかし

月に直せば約18万です。この金額で生活できるかどうかを考えなければなりません。

もしできないとなれば、夫婦力を合わせて働いたり、ご主人が65歳まで雇用延長したり、

近年ではさらに働く方法を探したり、年金受取りを65歳より後にずらして

もっと多くもらえる繰下げ支給を利用する等で対応していく等の対策を立てていきます。

シミュレーションの結果をみて、老後までの家計をサポートします

ライフプラン表をつくって将来をシミュレーションすることでただ漠然といつまでこの出費が続くんだろう。どうしたら解決するんだろう。という対策をまだその時を迎えていないうちに検討することができます。

もちろんライフプランは日々変化しますので、都度作成し直す必要がありますがライフプラン表を作成することで漠然とした不安を形にして、やるべきことが明確になります。

遠くのものほど視界は不透明になります。

人生80年から、人生100年時代となりさらに先を見通すことが難しくなっていきいます。

ライフプランを作って長生きの時代も全うできるサポートをさせていただきます。

無料で作れるライフプラン作成ツールのご紹介

最後にまだライフプランがイマイチピンとこないという人は9つの質問に答えるだけで大まかなライフプランを作成できるツールがあります。

まずはこちらを確認してみるのもよいかも知れません。

FP(日本ファイナンシャルプランナー協会)FP作成ツール

一般社団法人 全国銀行協会

金融庁のサイト

この他にも金融機関がライフプランツールをサイトで用意しています。今紹介したものもそうそうたる組織ですよね。それだけライフプランを作る重要性を国が後押ししているともいえます。

ぜひ取り組んでみてください。どうしてもわからない、時間が無い時はFPに相談するという流れで私はよいと思います。