会社を辞めたいと思った時に、気をつけておきたいこと(経験者が語る)

会社を辞めたいと思った時に、気をつけておきたいこと(経験者が語る)

私はもと食品会社に勤務していました。特に次に何がやりたいわけでもなく、ほんとうに現状がイヤで、無気力になりやめてしまいました。そこそこの会社に勤めていたので退職金は当時300万程度。次探すまでに何とかなる・・そう思っていました。

会社員は本当に恵まれている

FP(ファイナンシャルプランナー)的視点で考えて、お勤めしている企業を辞めるということはかなりの勝算がないと難しいです。私の経験談をお話します。入社3年目や4年目などまだ社会人としての経験が未熟だとほんとうに苦労します。私は入社10年目32歳の時に退職をしました。食品関連の職種にいたので、これまでのキャリアを生かして独立・・。全てうまくいくと思っていました。しかし、すぐにそんな夢物語から現実を突き付けられます。

国民年金の請求がきた

ある日郵便ポストを開けると、何やら封筒が、、開けたら請求書が・・それは国民年金の請求書でした。日本国民の20歳から60歳までは年金を全員支払わなければなりません。

約1万6千円が毎月請求されます。

払わないという人もいるかも知れませんが、年金額が減らされるというしわ寄せが将来やってきます。

なんでこんなものが急に・・

今までは厚生年金という形で会社が払ってくれていたのです。国民年金+厚生年金を払ってくれたので、将来ずっと勤務していれば65歳以降受取れる年金は、国民年金だけよりも倍以上もらえるはずでした。

それを私は知らなかったのです!

給与天引をしてもらっていて、さらに国民年金だけよりもさらに大きな年金額がもらえる厚生年金を受取るチャンスを私は不意にしてしまいました。さらに国民年金は今後は自腹で収入の中から払わなければなりません。

40-50

国民健康保険の請求がきた

また請求書が来ました。

今度は国民健康保険です。

今までは会社の健康保険に加入していて、その保険料も給料から天引きになっていました。その金額もおおよそ1万円前後でした。これも今後は自腹になります。

健康保険に加入していないと、医療費が全額自己負担になります。病院にいくと健康保険証出してください。と言われて提出します。これ当たり前のようですが健康保険に加入していないと健康保険証をうけとることができず、これが無ければ全額自己負担ですよ!!

健康保険は一般的には3割負担です。

10万病院で医療費がかかったら、健康保険適用になれば3万円で済みます。しかし加入していないと10万円まるまるかかります。病気になるかならないかなんてわかりません。だから国民健康保険も払わないわけにはいきません。

勤務しているときは毎月額面で32万円、手取り26万円くらいでした。

額面32万円から厚生年金と健康保険+税金が天引きされて手取り26万円でした。

ちゃんと会社が払ってくれていたんです・・

私はなんてことをしてしまったんだと思いました。

会社を辞めてから何とか食いつなごうとアルバイトをしました。アルバイトでは頑張っても月に手取り15万程度です。そこから健康保険や国民年金で3万弱。そして来年から住民税がかかってきます。もはや最低限の生活をするのが精いっぱいです。

住民税はその年の収入をベースに計算して翌年に税金が請求されます。

ということはアルバイトをしているときに、勤めていた時の収入分の税金が来るのです。

私は日々お金に悩む生活を強いられました。多額の借金も経験しています。何か資格を・・と思っても学校に通ったりするようなお金の余裕はありません。

まさに負のスパイラルに落ちていきました。

幸いこの経験で社会保険の勉強の知識が身に付きファイナンシャルプランナーをして何とかやっていくしかない。それしかないということで今があります。

しかしこれまでの道のりはほんとうに苦難の道のり、お金に常に困る生活。そしてお金が無くて何もできずもはや抜け出せなくなっていきます。

新入社員はすぐにやめてしまうという話題が新聞などでよく見かけますが、無計画でやめるとほんとうに人生の長い期間を棒に振ることになりますのでよく考えて・・

私の経験をもとに・・