日本はもはや後進国「MaaS(マース)」とは?

日本はもはや後進国「MaaS(マース)」とは?

日本はもはや後進国「MaaS(マース)」とは?

MaaS(マース)とは「Mobility as a service」(モビリティアズ・ア・サービス)の略でそれぞれの頭文字をとったものです。

この制度を推進するのは総務省で、総務省はホームページでこのMaaSについて以下のように定義しています。

自動運転やAI、オープンデータ等を掛け合わせ、従来型の交通・移動手段にシェアリングサービスも統合した次世代の交通

総務省HPより引用

MaaS使用例

bus-inside

具体的にはこんな感じです。

自分は出張が多く、札幌から例えば京都の 「国立京都国際会館」というところに 行きたかったとします。京都の人にとっては有名な場所かもしれませんが、私にとってはまず京都はどこの空港で降りたらいいのかがわかりません。

どんな電車に乗ったらいいのかがわかりません。JRなのか、地下鉄なのか、市営なのか?京都府だから府営??府営ってあるんですかね??くらいのレベルなのです。

そこで自分はどんな行動をとるかというと、

私は検索エンジンはグーグルを使うのですが、交通経路についてはヤフー路線情報を使います。

この経路検索は、出発と到着の駅名を知っている必要はなく、自宅の住所と行先の「国立京都・・」くらいまで入力すれば「国立京都国際会館」が選択肢で出てきます。

自宅住所とこの行先を入力すれば、新千歳空港から伊丹空港まで行って、伊丹空港から高速バスで(他にも方法はありますが・・)京都まで行き、京都から
京都市営烏丸線急行 という電車に乗って「国際会館」という駅で降りればいいそうです。

これをもって私は飛行機を予約し、飛行機で伊丹空港で到着したら、高速バスに乗るので予約したり、何時のバスがいいのかを調べたりします。

そして京都駅から地下鉄が何時に来るかを調べて・・ということをそれぞれやっていきます。

ヤフー路線情報も電車の時間などは正確に出てくるのですが、さすがにバスの予約まではしてくれません。

さらに最近ではライドシェアという方法があります。日本ではまだ浸透していませんが、Uber(ウーバー)というタクシーアプリがあり、このアプリを使ってどこからどこまで行きたいと入力したら、その辺のオジサンとかがあなたを迎えに来て、希望の場所まで届けてくれるのです。

(もちろんその辺のオジサンとはいえ、Uberで登録されたれちゃんとした人です)一番近くにいる人が、呼んでいる人を迎えに行く仕組みです。

こんなサービスも含めて、自宅から、国立京都に何時に到着したい!

と入力すれば、経路が全部出てきます。(価格優先か、移動時間が短い経路を優先するかも選べます)ここまでは、今でも可能です。

今はこの先、これらの経路全部の移動経路の決済が済んでおり、予約が必要なUberや高速バスなども予約が完了している。

これがMaasの仕組みです。

一見ビジネスや忙しい人向けにというイメージですが、実はこのMaaS浸透することで、都市部の交通渋滞や、環境問題、過疎地でなかなか交通機関が来ないような場所や、毎日杖をついて病院やスーパーに買い物に行っているようなお年寄りなどには便利なサービスになります。

そして、今の事例のように定期的に病院や買い物に行っているような場合は、毎日予約をしなくても、定額(サブスクリプション)利用(月例えば3000円で乗り放題)をすれば手間なく、安価でこのMaaSという便利なサービスを利用することができるのです。

日本はやっぱり物事が進まない・・・

asia

総務省もMaaSを推進するべく、ホームページなどで実は告知はするのですが日本というのは何事も物事が進まない国でして・・

キャッシュレスやビットコインは日本では危ないだのなんだの言っている人がいるのですが、アジアなどではとっくに導入されています。

Uberのようなライドシェアというサービスももはや普通に利用しています。

先進国首脳会議なんてアメリカやドイツ、フランスなんかと肩を並べているようですが、実はテクノロジーの分野ではとっくにマレーシアや香港のようなアジアに抜かれているって知ってます??

例えば規制の事例と言えば、

まずUberのようなライドシェアがそもそも日本では認められていません。これは、タクシー会社から、圧力がかかっているからです。タクシーが仕事を奪われてしまうことを恐れて反対をしています。

先ほどの定額制や、それ以外にも需要がある時期は運賃を上げたり、利用者が少ないときは利用促進のために運賃を下げたりできるダイナミックプライシングなどの導入をすればもっと利用者も交通機関の人もWin-Winの関係になれると思うのですが、

運賃が認可制で、バスと地下鉄が定額で利用できたとしたら、お互いの取り分はいくらなのか?運賃は認可性となっており、簡単に決められない制度になっています。

制度がすでに出来上がっていたり、大きな権力が働いてなかなか物事が進まない。日本はどの分野でもそんな感じですよね。

日本は先進国ではなく、アジアですでに取り残されている立場だということを認識するべきだと思っています。

若い人は、世界をもっと見渡して必ずしも日本で就職したり、日本に永住することを考える必要もないと思います。最先端を負うことが必ず幸福ということでもないのですが、若い人が、高齢者や権力者がしがみついていつまでも時代遅れの設備や制度の中で生きるのは非常に勿体無いです。

日本は時代遅になっているということを認識をしっていただく事例の一つとして今回はMaaSを話題にさせていただきました。