投資は最初は失敗します。投資の上手な始め方
- 2019.07.22
- ファイナンシャルプランナー(FP) ライフプラン
投資は最初は失敗します。投資の上手な始め方
初心者が投資を始めても最初はものすごい確率で失敗します。
投資でいう失敗とは元本割れをして、あきらめてやめてしまうことを投資の失敗と定義します。
投資は商品の分散と時間の分散(毎月1万円のように一定額を投資する方法)と長期投資さえ心がけていれば、絶対はありえませんがほぼほぼ損をすることはありません。
基準価格10000円で購入した投資信託が例えば基準価格(株式でいう株価のことを投資信託は基準価格といいます)8000円になってしまいました。
でもこの投資信託を8000円で他の人に売らなければまだ、実際は損が発生していない状態です。これを含み損といいます。
逆に基準価格10000円で購入した投資信託が翌月12000円に値上がりしていても、実際に2000円の収益を得るためには12000円で誰かに売却しなければなりません。この場合はこの2000円を含み益といいます。
投資信託や株式、債券という商品は値上がり、値下がりを繰り返しながら含み益、含み損を行ったり来たりしながら長い年月をかけてじわじわと上向きになっていきます。
逆に昔の暗号資産(仮想通貨)などはリターンも大きいですが、流出したり、価格が3分の1になったり・・長期投資では補えないリスクがあるので、初心者は手を出さない方がいい。今でも流出のリスクはまだ否定できないので長期運用でもリスクはあります。
ただ、余裕資金でやっていくぶんには問題ないでしょう。暗号資産の長期投資は投資、ではなく現状は骨とう品の買い物・・と考えた方がいいです。
株式や投資信託等は上下するといってもたかが知れています。ある程度下落や上昇の上限は標準偏差という考え方で、予測が付きます。
なので長い年月の間には価格が回復する局面に達する可能性も高いので長期投資に向いています。
投資はなぜ失敗するのか?
これは私自身もそうだったのですが、長期投資なのか?短期投資なのか?スタンスがはっきりしないことが失敗の要因と思われます。
長期投資で毎月10000円ずつ積み立てをするつもりが、値動きをみたら翌日10500円になっていた!
長期投資のとらえ方はそれぞれですが、10年を超えるくらいの運用が長期投資、数分、数秒、1週間くらいの売買を短期投資(短期トレード)ととらえていただければと思います。
これ売ったら500円儲かるじゃん!!
ということで1日後にすぐに10500円で売却。よっしゃ500円儲かったぞ!
この調子でいったら、1日500円だから、60日で3000円。年間18000円儲かる!!
もしやオレって投資の天才??
こんな錯覚が起こります。
ところが、2000円位儲かったところで、よしこの調子でいこうと思ったら予想外にも下落。価格は上下するんだからいずれ戻ってくる・・
そのままにしておこう・・
1時間、2時間しても価格は戻るどころがダラダラと値下げ。
その日10000円だったのに、最終的に8500円になってしまいました。
せっかく値上がりで2000円儲かったのに!1500円の損に・・
これが初心者あるあるです。
最初うまくいって、俺って天才!!
って思ってしまうのですが、初心者が簡単に儲かるほど市場は甘くありません。
予想もつかないような、要員で世界のどこかで起こった些細な出来事が原因であることが多く、
投資をちょっとかじったぐらいの人では
何がこの値下がりを招いたのか?逆になんで値上がりしたのかなんてわかるわけもありません。
もっというと、この市場はヘッジファンドというものすごい規模でお金を動かしている人たちがいて、その人たちの手のひらである程度は転がされているとわかっていながらも自分なりに予測を立てて運用をしていく必要があります。
長くなりましたが、要するに初心者は投資は失敗します。
このケースの場合は長期で運用するつもりでスタートしたのに、ちょっと利益が出始めたらいつの間にか、ちょこちょこと売ったり買ったりという短期トレードになり始めました。
短期トレードで少しうまくいきましたが、ちょっと損失が発生し始めたらいつか値上がりするかも・・?といつの間にか長期トレードに変わっている。
最初、コツコツと長期で投資をするって決めたじゃないですかーー!
コツコツ儲けてドカンと損をする。初心者投資あるあるです。
冒頭言いましたが含み益や含み損がでていても、実際に売買をしなければ利益や損失の確定にはなりません。自分のスタンスを決めたら、少し我慢をして様子をみることは重要です。
失敗とは、確定をして損失が発生した場合のことを指します。
プロでも7割勝てればいいほうです。
投資でこれからやっていこうという人は、この失敗する確率を減らすことを心がければ、収益が増えて行きます。
この感覚が分かれば、あとは投資額を増やせばお金は倍々ゲームで増えて行きます。
ということで、多少短期で利益がでていても、初心者は腰を据えて商品の分散、時間の分散と長期投資を徹底するべきです。
投資だけでは不安です
先日こんなツィートをしました。
投資に分散投資は必須なのですが、分散投資をしていると私生活でも分散クセがつきます。
— オカネノカネコ (@NICE4611) July 22, 2019
サラリーだけだと不安だから、副業する、副業もコケたら不安だから投資もやっておく。みたいな。ハタから見ると大変そうですが、いつ何があっても大丈夫なので、ストレスはない。
分散投資が身についてくると、私生活でもいろいろなところにリスクを分散したくなってきます。難しい言葉はリスクヘッジといいます。
リスクに対応できる対策を取っておくことを言います。
投資を完全予測することは不可能です
ちょっと難しいですが、投資の値動きには法則があります。チャート分析というものです。これを勉強すれば、原則勝てるはずなのですが、実際にそうではありません。
何度もこのブログで言っていましたが、投資では何が起こるかわかりません。
実際にやってみればわかります。
トランプ大統領がぽろっと一言発言すれば、、アップルやマイクロソフトの決算発表次第で・・、
とある国が偵察機を撃墜・・
こんなことが発生すれば、投資商品の値動きが起こってしまうんです。
有名人のtwitterで値動きが左右されているんです。
そんなのめったにないよ!
という人もいるかもしれませんが、このような事態はほぼ毎日起こっています。
そんなわけで、投資に初心者は全力投球をするのは控えてほしいです。
もちろん全力で勉強はしてほしいですし、時間が許せば値動きの動向などを追うべきだと思います。
収入源も分散させましょう
決めつけで申し訳ないのですが、投資は必ず最初は痛い目を見ます。
それを今後の勉強料と割り切るためにも、その他の収入も並行して確保していくことが望ましいです。
投資だけでなく、副業、労働、全部組み合わせて・・要するに収入源の分散です。
何があっても大丈夫なライフプランを作ってほしい。ということを言いたいのです。
いろいろな意見はあると思いますが、
投資でお金を稼ぎたいという人でも、労働と並行してやっていくことをまずはお勧めします。
労働とは、サラリーマンやパート、個人事業主や経営者なら普段のお仕事のことを指します。これは、自分が病気になったり、ケガをしたりしたら収入に直結してしまうので、これだけに特化することも私はリスクだと思っています。
そこで副業で補います。
いろんな仕事をして汗水たらして働けってこと!?
いえ・・そうではありません。
副業といっても本業のほかにスタートするのは、レジや清掃といった労働収入はダメです。ただ疲れて忙しくなるだけになってしまいます。
ブログの広告収入やアフィリエイトやYouTube、インスタグラムのように、自分で一度つくったら履歴として残り、収入を毎日もたらすものを選択しましょう。
一度作り上げたら、それが自分が寝ている間もお金を毎月生み出してくれるもの。
アパートを購入して、それを人に貸し出せば家賃が毎月入るイメージです。
賃貸アパートの場合は購入するのにある程度まとまったお金がかかりますが、
SNSやブログ、動画などは無料ではじめることも可能です。
ただしこれも、賃貸アパートのような資産に作り上げていくまでは大変な苦労が必要なことも覚悟してください。
投資でうまくいかなくても、ブログ等の副収入が補ってくれますし、ブログも投資もうまくいかなくても、労働収入があれば生活に困ることはありません。
かりに労働収入でリストラにあったとしても、ブログや動画の収入や投資の収入があれば安心です。
変化が激しい令和の時代なので、投資だけでなく収入源も分散して何が起こっても万全な家計を一つの考え方としてみてください。
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