なりたい職業ランキングをみて思うこと

なりたい職業ランキングをみて思うこと

なりたい職業ランキングをみて思うこと

日本FP協会が作成した、小学生のなりたい職業ランキングです。男子児童の6位にユーチューバーがランキングしてますね。保護者の立場にある方はちょっと信じられないのではないでしょうか?

1位、2位、3位は順当といったところでしょうか?

ちょっと今風というところではゲーム制作関連というのも注目です。

naritaisigoto
日本FP協会HPより抜粋

周りも適切なアドバイスを・・

自動車整備士になりたいという知り合いがいまして・・

本人に直接伝えたのですが、あまり言いすぎるのも角が立ちますし、本人は固い決意だったのであまり強くは引き止めませんでした。

職業に優劣はもちろんないのはわかってはいるのですが、今の時代の流れで行くとなかなかこれからスタートするのは厳しい業種なのではないでしょうか?

実際にやったことはないので、あくまでも推測なのですが

今の自動車を取り巻く現状として、

急速な人口減少で車の需要が減っています。

車に乗らないという選択肢を選ぶ人が増えてきています。

車の安全性も高まり、事故を起こさない車が増えてきます。

ということは車の事故も少なくなり、故障をしたり、修理をする頻度も減っていきます。

今実際に自動車整備士をしているひとも、この仕事があと何年あるか

不安に思っている人はたくさんいます。←これは私も損害保険の営業をやっていていろいろな自動車販売業者や修理業者と接する中で本当によく聞きますので事実です。

トヨタのライバルは良く知られている日産やホンダではなくなってきています。

どこだと思いますか?

グーグルやアマゾン、テスラといった企業です。

ソフトウェア開発を手掛けているIT企業です。

要するに車の車体を開発するのではなく、地図や自動で動く仕組みを作る企業が最大のライバルになってきています。

車に話かければ、自動的に行きたい場所に連れて行ってくれて私たちはハンドルも握らずに本を読んでいても、スマホをいじりながらでもいつの間にか行きたい場所に連れて行ってくれる。

自動運転はそんなすべてもITにゆだねて危険すぎる!

事故が起きたらだれの責任になる?ハッキングされたらどうする!

などいろいろクリアしなければいけない問題はあるにせよ、あと2~3年で、

SF映画に出てくるような自動運転が開始されると私は思っています。

2~3年ではないかもしれませんが、必ず自動運転の時代はやってきます。

自動車整備士は今後無くなりはしないと思いますが、請け負う人は減っていく可能性はかなり高いです。

私が言うことが正しいとは限りませんが、私がもし自分の子供が何をしたいか迷っていたとしても、自動車整備士は間違いなくお勧めはしません。

保護者だって将来を見極める目が必要

career

自分の子供が一体何を目指していったらいいのかという進路に悩んでいるときに、私たち親は純粋に安定した職業として公務員やサラリーマンを選んでよいのでしょうか?

公務員も効率化で徐々に人員削減されていきますし、サラリーマンも同様です。

トヨタ会長が終身雇用が難しいと発言↓↓

トヨタは売上ではなく利益を2兆円だしているとんでもない企業です。

このトヨタ自動車が、終身雇用が難しいと言っているんです。それくらい企業は生き残りをかけて戦っているということです。

まだ、サラリーマンや公務員はそこまで切羽詰まっていないでしょと思っている人もいるかもしれません。

では定年まで無事に働けたとします。

すると先日こんな問題がありましたね。

そう、、老後2000万円不足問題です。

一般的な大黒柱と専業主婦(夫)という世帯であっても、老後は貯蓄を取り崩しながら生活をすることになり、2000万円が必要というお話です。

私はこれはさまざまな方のライフプランに携わってきて、決して大げさな数字でもなく、これでも不足する世帯さえいます。

一般的にサラリーマンや公務員に安心と思ってい人は、このことをまだ現実として受け入れられていないか、知らないかどちらかです。

仮に高校卒業や大学卒業後、サラリーマンや公務員として1つの組織に人生をささげても並行して何らかの努力をしなければ安泰ではないということです。

並行して何らかの努力とは何かというと、

①配偶者の協力(パートや就労)

②投資

③副業

などです。

ユーチューバーという職業もピンキリです

例えば、私の知人の娘の彼氏がユーチューバーという人もいます。

私の知人はとてもその彼氏に対して不信感を持っていました。

正直どのような内容の動画を配信しているのか不明なので、なんとも言えませんが、

私もよく見ているインフルエンサーの方々の動画は大変ためになり閲覧数も数万という方もいます。

おそらくこれくらいの規模になると月に数十万は稼いでいると考えられます。

やり方によっては、月で数百万という金額も決して不可能な収入では無いようです。

そう考えると、一概にそんなユーチューバーなんてわけのわからん仕事!!と言っていると、

いやいや・・あんたこそわかってないでしょ。と思われてしまいます。

今でも日本の教育は、学校で決められた勉強をして、

安定した会社に就職するのが幸せだというイメージがあります。

しかし、現代はどんどん仕事がロボットなどに奪われて単純作業がなくなっていきます。事務職がいまだ人気職業に入っていますが、いずれここは無くなっていく可能性が高いです。

いつまでも自分の仕事があるとは限らない、、

いつまでも自分の職場があるとも限らない、、

特に後者は深刻です。

人手不足で若い人材を大量採用しているので、もしかしたら問題を感じていない若者やその保護者も多いかもしれません。

ただ、私自身も一部上場企業で働いていた経験をもとにお話をすると、

一般企業に勤めると、個人で生き抜く力が削がれていきます。

入社すればわかりますが、

社員に割り振られていく仕事は、上司がやる必要がない仕事です。

要するに雑務です。

もっと簡単に言えば、

そんなもん部下にやらせておけという仕事です。

企業の一部で働いていて、例えば独立をしようとしてもその企業の看板があったからできていた仕事というのも多く

1からスタートするとなると、

人脈から、集客から、私の場合は人格も・・

全て見つめなおさなければいけなくなります。

大手企業にいたので、私の話を周りの取引先は聞いてくれていただけで実際は、私はただのわがままな人間だということに独立して気づかされることになります。

人格に関しては私だけかも知れませんが・・

スキルや投資は常に継続しておく

learning

サラリーマンや公務員など一般的にお勤めになった場合でも、

上記のような、今自分がやっている業務は会社を支えるためにやっている仕事であり、

一歩表にでたら、役に立つ仕事かどうかを意識することも大切です。

資料作成のコピーは誰でもできますが、資料作成をする際の表計算ソフトの使い方や、表の作り方は、会社をでても役に立ちます。

私もサラリーマン時代は無駄な仕事など本当に多かったのですが、エクセルの関数やデータ加工の手法、分析方法等は今でも役に立っています。

会社から一歩でても役に立つ技術はせっかくの機会なので、独学で勉強して積極的に社内業務に取り入れていく等の努力をしていけば、会社からの評価も高まりますし、

仮に独立しても役に立ちます。

副業でも生かされます。

このような事例も含めて、自己投資をすることはとても重要です。

また、お金の投資も大変重要です。

全く関係ないかもしれませんが、投資は世の中の経済の流れを知る勉強になりますし、どのようなことが起こったから、日経平均株価が下がった、上がった。

為替が円高になった円安になった・・

という想像力を働かせるのは、

マーケティングという点で、どのような仕事にも生かされます。

儲かった分については、税金もかかったりすることもありますが、

NISAやイデコというように税金がかからない制度もあります。

イデコは日本の年金との密接なかかわりがあるので、年金制度を勉強するきっかけにもなります。

投資は社会保障や税金等、お金に関する情報感度を高めるうえではとても重要です。

本業に加えて、そういう意味でも私はお金の投資は必ずだれもがやっておかなければならないくらい大切なことだと思っています。

なりたい職業、ランキング上位の職になれれば最高です。

しかし私たち保護者がいままで安泰と思っていたサラリーマン、公務員もそれ一本でやっていくのは危険です。

ユーチューブやこれまで触れませんでしたが、e-スポーツという分野もかなりお金を生み出している分野です。

保護者が狭い視野で、これから伸びない仕事を勧めてしまい貧しい生活を遅らせてしまう可能性も高いです。

そういう意味でも誰もが情報感度を高めて、子供のやることを一概に否定せずにまずは調べたうえで相談に乗ってあげるようにしましょう。

将来性のない仕事を子供に選択させ、かえって貧しい人生を遅らせてしまう可能性もありますよ。