就職活動で自分に取り柄がないと思っている人へ
- 2019.06.17
- ファイナンシャルプランナー(FP) ブログ
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就職活動で自分に取り柄がないと思っている人へ
取り柄もやりたいこともないのが普通だと思います
今はファイナンシャルプランナーとして活動しておりますが、私は大学を卒業してサラリーマンとして10年間働いていました。ずっと我慢の連続でした。いつも辞めることばかり考えてました。
なかなか志望する業種や業界は人気もあり、狭き門なので採用されることもありませんしそもそも学生の時に何をやりたいかなんて決まっていない人もたくさんいると思います。
自分が就職活動をしていたのは平成10年ごろです。この時期は採用が有利で、学生は選別されていました。体育会の主将や活発に学生生活を過ごした人は青田刈りといわれて声がすでにかかっており、ほぼ内定前提で採用が進んでいる人種も存在していました。
私は体育会に所属していたものの、昔から運動も苦手で(笑)じゃあなんでやっていたんだという話もありますが・・
あまり自己PRとしては使えないので正直就職活動は苦しい思いをしていました。
最終的に三菱食品株式会社、当時は株式会社菱食という会社に入社しました。
資料請求は200社くらいハガキを出して、書類選考はある程度通るのですがやっぱりどうしても有名企業に行きたいので、知名度重視で応募してしまいます。
しかし知名度重視で特にやりたいこともなく、かといって特別何か功績を残したわけでもなく、才能があるわけでもない・・
知名度のある企業はどんどん落とされてしまいました。
伊藤忠商事や三菱商事、丸紅、フジテレビ、サントリー・・やっぱりそういう企業は優秀でリーダーシップのある人を採用したいんですよね。
まあ受ける企業が無謀だろ!という意見もあるでしょうが、そうはいってももしかしたらと思っていましたが、大体一次面接で落ちました。
それを繰り返すとだんだん気持ちが折れていきます。
今の学生さんは、人手不足だからそんなことはないのでしょうかね?どうなんでしょうか??
今考えれば、必ず翌年の4月に就職しなくてもという選択肢もあったかもしれませんが、どこにも就職できなかったら人生終わりみたいな脅迫観念に駆られていました。
本当に全人格を否定されているような就職シーズンでした。
今もし取り柄がなくて悩んでいたり、何をしたいのかわからないという方がいたら、私の周りだけかもしれませんがそんなもんですよ。みんな。
いつも同じく就職活動をしている仲間とお茶したりしながら、何が向いていると思う?みたいな話して不毛な時間を過ごしていましたから(笑)
興味のない会社に入社することになった
そして私は菱食に入社することになりました。
最終面接まで初めて行った企業で、最終面接を終えて数日間連絡がなかったのでたぶん本当はダメだったのだと思います。
しかしもう就職活動をしたくなかったので、もう御社に合格したらリクルートスーツを置いて帰ります。と人事の人に連絡をしました。
それが加味されたのかどうかわかりませんが、内定し入社することになります。
しかし、、毎日残業で、土日は店舗の販売応援。一日中品物の補充に駆り出されます。今はなくなっていますが、全く休みがありませんでした。一部上場企業なのでそこそこ規模も大きい会社だったので、もっとキャリアが積めるのかと期待していたのですが、実態はただの肉体労働に近いものがありました。
5月病になる気持ちや入社3年で辞めたくなる気持ちは痛いほどわかります。
一気に会社に行くのが嫌になった時期があります。
趣味が人生を変えました
私の場合は趣味が人生を変えました。入社3年目くらいの5月だったと思います。スキューバダイビングのチラシを受け取りました。あまりに熱心にその人がおすすめしてくるので、話を聞きに行きました。ちょっとやってみようかなと思いスキューバダイビングを始めて人生感が変わりました。
あまりにも好きすぎておまけにスキューバダイビングはお金がハンパなくかかります。私は借金に手を染めてしまうことになるので、これは注意してください。
参考にするならお金のかからない趣味にしましょう。
ただそこで知ったのは趣味がある人って前向きなんですよね。話す内容とか、、そもそも明るいし面白いんです。会社にいるとなんだか飲みに行って仕事の話しかしないのでくだらないなと思っていたのですが、こういう世界があるんだなぁということも初めて知りました。
私は大してやりたいことも、能力もないクソみたいな社員だったのですが、趣味持って初めて仕事頑張ろう!と思えるようになりました。
繰り返しになりますが、だからやりたいことがなくても、能力がなくても
ソレ、普通ですよ。
テレビとかで有名な人とかを見てしまうので自分と比べてしまいますが、
特にやりたいことがなければ就職なんてする必要はないし、今は通年採用もありますしね。
とりあえず就職しても、何かがきっかけでやる気が出ることもあります。
それは自分の場合は、趣味がきっかけだったということです。
大学でてはいるけれど・・
一応大学は出ているのですが、むしろその過程で自分への自信のなさが育ってしまったような気がします。
実は私ずっと小学校からエスカレーター式の私立一貫校に通っていました。
それを言うとみんなボンボンだね、、
みたいな言い方をするのですが・・うちは親がかなり苦労をして学費を稼いでいました。
それでもいい学校を出てほしいという思いを非常に強く感じていたので、外れるわけにはいかないという思いがあり結果、道を外れることができなかったのです。
でも実際に私立一貫校で小学校からずっといる人たちって本当に恵まれている人が多いんですよね。
勉強もできて運動もできて、、毎日親が会社で送り迎えして・・
うちは毎日20分徒歩だよ・・
あまり世の中には見かけないような人たちがたくさんいました。
ということであまり接触することもなく、ひっそりと過ごし、
成績もまあそんな人たちと比べられるので、下の上くらいの位置を常にキープ。
小学校から都内の私立で大学までエスカレーターだよ、
という話をすると
100%ボンボンだね。と返事が返ってくるので
自分の過去の話もすることをいつからかしないようになっていきました。
今はそこそこ顔もだしたりしてそこそこ活動してますけどね。
紆余曲折あって、今があります。
大学に行かなくてもいいとは思いますが、学校の勉強ではなく今自分がやらなければならない目の前のことを誰よりも勉強することだけで、何とかやっていけると思います。
今就職活動で、やりたいことが見つからない、なんの能力もないと思っている人。。
それがふつうですから。
社会人になってからいくらでも挽回できます。
誰もがみんないろいろな悩みを抱えて克服しています。
どうしても悩んでいることがあったら、改善する方法をめっちゃ調べて実践して改善していけば、今の状況から脱出することができます。
企業の将来性が大事です
とはいえ、そこそこ大きな会社に入ることができたのですが途中でやめてしまい、その後は本当に苦労しました。
何のために大学出たんだろ・・
そんなくやしさもなんとも言えない気持ちで10年くらい過ごしました。
皆さんはそんなことはないとは思いますが、企業選びは知名度よりも今後その企業や業種が延びると思うところを選びましょう。
今何気なくテレビを見ていて、CMでお母さんが最初仕事人間できらいだったけど、最近は早く帰ってきて楽しく話ができるようになった。
なんでだろうと思ったら、会社でMJSという会社の商品を導入して業務効率化されたから見たい。
というCMでした。
働き方改革という言葉が今取沙汰されることも多く、企業も業務や人材配置、シフトの見直し等を課題に持っている企業も増えてきています。
または5G関連の部品提供やソフトウェア開発をしている企業。
などです。知名度が高い企業は規模が大きく、柔軟性もないので業務内容も社内にいる人材も硬直化し、たぶん飽きてきます。
変更しようにもベテラン社員が既得権益を奪われたくないので抵抗して変わりません。
給料が少し安くても、業界、業種に将来性があったり、将来伸びる企業や業種を選択したほうがやりがいを感じます。
やりがいを感じると一生懸命スキルやキャリアを身に着けるように努力するので、仮にその会社を辞めても次の会社にそのスキルやキャリアも持ち越せるので徐々に転職するたびに給料が上がるよい循環になります。
逆に大手だと、雑用(上司の資料のまとめやコピー、接待、飲み会、無駄な会議)などが多く、次の会社に持っていけるようなスキル、キャリアがなく転職をすればするほど、何とか食つなぐためにお願いだから雇ってくださいという立場になり、転職をすればするほど給料が下がっていきます。
就職で悩んでいる方へ結論です
自分に取り柄がない。やりたいことがない。
それが普通です。
できれば、企業の知名度ではなく、将来性や成長できるかで選択しましょう。
初任給で選んだりするのはあとあと自分の価値を下げます。
たとえ入社して、結果ブラック企業だったり思っているのと違うと思っても、すぐにやめて大丈夫。いくらでも取り返しがききます。
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