値上げラッシュ局面では攻めの家計で行きましょう
- 2019.06.16
- ファイナンシャルプランナー(FP) ライフプラン 年金、健康保険
値上げラッシュ局面では攻めの家計で行きましょう
すでにカップラーメンやアイスクリーム等一部値上げがスタートしていますが、まだまだ値上げラッシュは続きます。
一番大きいところでは2019年10月からのハガキや手紙の値上げではないでしょうか?最近ではハガキや手紙は減ったとはいえ、個人で仕事をしている人などは、まだ手書きの請求書を郵送したり、パソコンで打ち出したものを郵送したり、DMを郵送したり。。
ちなみに
ハガキは62円→63円に
手紙は82円→84円になります。
金額は大したことがなくても、年間で出す郵便物の量は企業などではかなり多いはずです。個人でも仕事をしていたり、ネットが普及した最中気の利いた手紙なんかを武器に営業している人もおそらくいると思うので、そういった方にはダメージがあるかもしれません。
そしてさらに値上げしたばかりの火災保険がさらに値上げする予定です。
2019年の1月に値上げしたばかりなのに、また一部の火災保険が値上がりの対象となるのだとか・・さらに、意外と火災保険で利用価値の高かった「臨時費用特約」という特約の支給額の上限が今よりも制限される保険会社もあります。
ちなみに臨時費用保険金とは、火災保険に該当する事故があったときに、保険金に一定額上乗せされて支払う特約です。
家が一部やけて、50万の損害が出ました。この50万がまるまる保険金としてしはらうことがきまったら、この金額に上乗せして10万支払います。
合計60万うけとれる。。というようなものです。
積立の保険も大してプラスにもならないし、定期預金も大して増えないし、
インフレはこれからが本番
私たちが資産運用の大切さを話すときに、必ず話題にするのがこの「インフレ」という言葉です。言葉で説明をするとインフレってピンとこないと思いますが、まさに今起きているような状況が「インフレ」です。
世の中が全体的に人手不足感が高く、時給や給与アップしないと人が集まらない。でも企業利益を出すしかないので、商品の価格を上げて企業の利益を確保しないと・・というわけです。
でも、一方で東芝や富士通、JDIのような企業は45歳以上の年代あたりをターゲットに早期退職を募集しています。
本当に企業がやりたいことは、人件費の高い人、そこそこキャリアが身についてしまって、企業変革をしようとしても自分の利益を守るために反発してくる年代を一掃し、都合よく安く扱える若い社員をちょっと今までより給料に色をつけて雇った方がいい。というだけの話です。
人手不足という世の中の流れをいいことに、人材の一掃を図っている気がしてなりません。
多くの大手企業はお金が余っていて、かといって給料を増額するといざ景気が悪くなったときに下げると社員の反発があって大変なので、余ったお金は自社の株式を購入するようになります。そうすると株価が上がって、自分の会社に出資をしてくれた投資家が儲かる。投資家を手なずけたのでうるさく言われない。投資家にいい顔ができる。。と企業はますますいいことづくめになっていきます。
すぐ話がそれてしまいますが、なんだか腑に落ちない値上げラッシュなのですが、様々な商品が値上げになり、私たちの家計に影響を及ぼすのは事実です。
人件費が高騰したという名目で値上げしているのですから、本当にその企業が社員に賃上げをしたのかというのは見た方がいいですよ。本当に優良企業はきちんとつじつまが合っています。
値上げをして、全く賃金が上がらないような企業は企業体質が不透明と判断して、投資は避けるべきです。
値上げをした企業はその後の、売り上げや利益の動向なども注目です。うまく値上げが導入できた企業は投資対象。うまくいかなければ要件等という判断になります。
話が脱線しまくりですが、
世の中の物価が上昇傾向なのでまさに今の日本の状況をインフレというのです。
逆にかつて私は冷凍食品の営業をしていたのですが、どこのスーパーに行っても全品半額セールが行われていました。
各店舗でどんどん値段が下がり、価格競争をして、物価が下がっていくのがデフレです。これもついこの間まであったような気がしますが
実際に物価が上がってみるのを体験して、どう思いましたか?
世の中の値段が上がっても、給与は増えていませんよね
インフレの一番の問題はここです。
物価が上昇したって、給料が変わらないから私たちの生活はどんどん苦しくなるじゃないか!!
インフレってそういうことなんです。
じゃあ月にもう1万、2万円分頑張って働くのか?サラリーマンの給料は物価が上昇したから、会社がその分上げてくれるわけではないからです。
必ずしも働いて稼ごうと思わないでください。
いつも同じ話になりますが、働かなくてもお金を増やす方法があります。
それが、副業や資産運用です。
副業はアルバイトや清掃などの労働ではなく、一度仕組みを作ってしまえば定期的にお金が入ってくるものを選んでください。
または資産運用です。
資産運用は毎月定期的にお金が入ってくるというものではありません。
そういう商品はあるのですが、そのような毎月分配型という運用商品は内容を理解していないと、トータルで見たら大してプラスになっていなかったり損失が発生する場合もあるので注意してください。
ということで基本的には毎月お金が入ってくるわけではなく、長い期間運用することで、元本よりも大きく増やすことが可能です。
金融庁のサイトで毎月いくらの積み立てを利回り●%で何年間運用したら、いくらになるというシュミレーションをすることができます。
ちなみにこのサイトを使って計算をしてみると、
毎月1万円を利回り2%で10年運用すれば、元本120万円で約133万
20年後は元本240万にたいして約295万、
30年後は元本360万にたいして約493万
になります。
長く運用するとその増え幅が大きくなっているのがお分かりいただけます。
こうなると一時的に運用している商品の価格が下がったところで、長期運用でその損を打ち消してしまうくらいの効果があるのです。
リスクがないわけではありませんが、きわめて長期運用と積立運用でそのリスクを抑えることが可能です。
短期では運用は怖いですが、長い期間で見ればあまり恐れる必要はないのです。
今は物価が上昇して、給与が増えずにおまけに資産運用にお金を出さないといけないなんて、そんなお金がない!と思うかもしれませんが、将来シュミレーション通りには当然ならないのですが、ただ現金を持っていたり銀行に預けていたってなにも変わりません。
そして、資産運用は長く運用すればするほどその効果に拍車がかかります。
雪の塊がだんだん大きく、だんだんスピードアップして崖を転がり落ちていくようなイメージです。
インフレでも給与は増えない、銀行に預けても増えない。一体どうしたらいいの?という歯がゆさがあるのは皆さん同じです。
資産運用や副業という選択肢をいよいよ考える良い機会だと考えます。
この記事の著者
金子賢司(かねこけんじ)CFP資格所有者
これまでに1000件以上の家計の相談や住宅ローン、生命保険の相談に携わる。UHBなどテレビのコメンテーターや確定拠出年金、イデコのセミナー等年間50回程度のセミナーを行っています。 LINE@dli3529l Twitter @NICE4611 金子賢司 公式HP
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