投資 確定拠出年金(DC)401k

専業主婦も運用しよう!まずはiDeCo(イデコ)から

更新日:

Pocket




運用を始めてやる人には最適の制度

Brett_Hondow / Pixabay

我が国の老後もらえる年金の制度は3階建てといわれています。

1階はすべての基礎となる国民年金

2階主にお勤めの方が加入する厚生年金

3階部分としてさらにお勤めの企業で独自に制度を用意する企業年金というものがあります。この企業年金の種類の一つとして

確定拠出年金

があります。
確定拠出年金とは、自らが給与の中から掛け金を拠出して運用を自助努力で行い、その運用成果を将来の年金として受け取るというものです。

20万円の給料がもらえるとしたら、その給料とはまた別に、またはその20万円のうち一部を会社が一定額を将来の年金として拠出をしてくれてこのお金を自分で商品を選んで運用をしていくというものです。

20万円のうち1万円を拠出するといった定額のパターンもあれば、20万のうち数パーセントを拠出するというような定率で供出をするパターン、またはなんとこの制度のために一定額上乗せしてくれる企業もあります。

確定拠出年金には もともと確定拠出年金には会社単位で入って、その従業員が加入をする企業型と、個人で入る個人型がありましたが、個人型に関しては自営業者や企業型確定拠出年金のない会社に社員に限られていました。

この企業の確定拠出年金には加入するのは、強制加入のケースもありますし、社員が選択して加入するしないと選ぶケースもあります。

そのため、現代は様々な働き方があるにしても専業主婦になる可能性が高い女性については、せっかく企業の確定拠出年金に加入しても専業主婦になったら続けられないじゃん・・ということでなかなか企業の思いとは裏腹にこの制度を活用しようという社員がいなかったのです。




iDeCo(イデコ(個人型確定拠出年金))に専業主婦や公務員も加入できる

そんな背景の中、個人型確定拠出年金、通称イデコ(iDeCo)という愛称もでき、これまでは入れなかった人も加入できるようになりました。それが

主婦と公務員

です。
私はこれはすごい法案だと思いました。

なぜなら、私は確定拠出年金は利用できる人にとっては最強の運用商品ではないかと思っているからです。

確定拠出年金は加入をすると原則60歳まではおろすことはできません。その代り強力な税制上のメリットがあります。
・拠出額には課税されないこと※専業主婦は所得がないので、この拠出額に課税がされないメリットはありません。
・運用益には課税されないこと
・年金として受け取る段階でも税制上のメリットがある

確定拠出年金とNISAがよく比較されますが、NISAは運用益が非課税なだけですし、しかも限度額、期間にも制限があります。本来運用が一番力を発揮する長期投資には向かない商品ということが弱点でした。

ただしNISAと確定拠出年金は併用できますのでそれぞれのメリット、デメリットを理解しながらいいとこどりをすることも可能です。

個人型確定拠出年金(iDeCo(イデコ))とは

日本の年金制度では老後の生活費が不足するため、自身の判断で加入して年金に上乗せできる制度。加入者が掛け金を払い(拠出し)、商品を選んで運用をしてその運用した資産を60歳以降受け取ることができるというもの。

運用なので当然増えることもあるが、選択した商品によっては資産が元本割れする場合もあることに注意が必要です。

従来実施されていた企業型確定拠出年金は会社が掛け金を拠出し、会社が金融機関と契約をして商品も用意して投資教育、導入教育なども会社が実施してくれました。費用も会社負担でやってくれていました。

しかし、個人型確定拠出年金は導入していない企業にお勤めの方や、専業主婦の方が金融機関に申し込んで個別に商品を選ぶ制度です。企業型のようにお勤めの企業が導入の手引きなどを時間を割いて研修を用意してくれるわけではないのです。

せっかく興味を持って始めようとしてもちんぷんかんぷんで手数料もかかり、挙句の果てになんだか運用という言葉を聞いて損をしそうだからなかなか手が出ない・・ということになりかねません。

個人型確定拠出年金(iDeCo(イデコ))がなぜ注目なのか?

拠出をするとそのお金は原則60歳まで引き出すことはできませんが、大きな税制優遇措置が設けられています

①拠出した掛け金は、生命保険料控除のような還付が受けられること

所得控除のメリット

②運用によって得た利益については非課税であること。(通常運用益は約20%の税金がとられる)

運用益非課税のメリット

③公的年金控除、退職所得控除という大きな控除が60歳以降の受け取りの段階で受けることができる

公的年金控除、退職控除のメリット

 

 

企業型確定拠出年金でしか受けられなかったメリットが同様に受けられる!

とにかくこの確定拠出年金制度は国が公的年金を補うための制度として、普及に努めているため手厚い税制優遇制度が設けられています。通常に運用するよりかはまず、個人型確定拠出年金(イデコ)とNISA(ニーサ)を活用した運用を始め、その限度額を超えてさらに運用をしたいということであれば通常の投資商品を用意するのがおすすめです。(投資経験のある方は各々の考え方ですすめていただいて結構です)

 

専業主婦はメリット少ないって聞いたわよ!

はい。その通りです。専業主婦の方はそもそも所得がないので上記3つのメリットのうち①のメリットがありません。

所得のある人よりもiDeCo(イデコ)のメリットは少ないのは間違いありません。元本割れしない商品だけを選んで控除のメリットだけを受ける方法もあるのですが、専業主婦または103万の範囲内で働いている人はそのメリットがないので、運用メリットを出して運用益非課税と受け取り時のメリットを最大限に活用していく必要があります。

【参考までに】なぜ専業主婦に所得控除のメリットがないのか?

こちらは興味のある人だけ読んでください。

専業主婦またはパート103万以内の方は税金を払っていません。

この103万とは一体何なんでしょうかということを理解する必要があります。

通常は所得300万円の人がいたとしたら、これに税率●●%という税率がかかって税金を納めます。仮にこの人の税率が15%だったとしたら、300万×15%で45万円が所得税になります。

この人がイデコに年間20万加入したとします。

するとこの20万を所得300万から引くことができます。するとこの人の例であれば280万×15%で=42万円です。先ほどの45万円より3万円安くなりました

じゃあこの年間20万円はどこか行ってしまったのかというと老後にちゃんと資金として運用されているわけです。貯蓄または運用したお金が節税になるとはこのような仕組みが働くからです。

300万円の所得から20万円の所得を控除しているので、これを所得控除と言います

専業主婦または103万未満の人に話を戻します。

103万円で抑えるのはなぜなんでしょうか?

所得を得る人は誰でもまず38万円の基礎控除という所得控除が認められています。すると

103万ー38万円で65万円。

さらに給料をもらっている人は給与所得控除といって65万円の控除があります。

65万ー65万円で0円。

所得が0円になってしまいました。

0円に税率をいくらかけても税金はかかりません。

この人がイデコに20万円分、年間加入をしても、所得0円なので引きようがないのです。これが専業主婦が所得控除を受けられないという意味です。

所得がない専業主婦の方も同様です。そもそも所得がないので、税金がかからないからです。

 

運用初めてでやっぱりそんな危険なことできない!という人もまずはイデコの仕組みをしっかり知ることでハードルは低くなると思います。イデコはとっても運用の中でもハードルの低い商品なんです。




運用に関してはプロにお任せ商品がズラリ

確定拠出年金の大きな特徴は自分自身で商品を選んで運用をすることになります。その商品群はプロに投資をお任せできる投資信託と比較的リターンは少ないもののリスクが少ない保険、定期預といった商品群が中心となっていることです。

通常の貯蓄ではなかなか資産を増やすことができないこの時代、比較的リスクをおさえてリターンを出すことができる制度といえるでしょう。

今はマイナス金利が導入され、保険商品でも定期預金でも全く利回りが期待できません。元本割れのリスクはあるにせよ、通常の定期預金や保険商品では不可能な利回りも期待できます。

iDeCo(イデコ)の仕組み自体にリスクをおさえる運用の仕組みが詰まっている

リスクは当然ゼロではありません。ただ限りなくリスクを抑える投資の秘訣が、この確定拠出年金には詰まっているのです。

①分散投資

よし何か株でも初めて見るかとおもって株を持ったものの、その企業の株しかもっていなかったら、その企業の業績に一喜一憂しなければなりません。そこで値動きの特徴の異なる・・相反する企業の株を持っていればそのような値動きを打ち消しあう効果があります。

円高になると株価があがる企業と円安になると株価が上がる企業の株を持っていればよい・・ということです。しかし円が逆に動けば上記企業は株価が下がるということも言えます。

じゃあ両方持っていたらプラスマイナスゼロじゃないか・・と思うかもしれませんが、株式や債券のリスク資産は何も売り買いの差額だけで利益を出すわけではありません。保有している期間の配当金や利息も収益になるということを忘れてはいけません。

確定拠出年金では商品ラインナップが投資信託なのですでにプロが運用してさまざまな株式や債券に投資をしてくれるというところでリスクは抑えているのですが、さらに投資信託を分散することでさらにリスク分散をすることができます。

②時間の分散

一度に10,000円分株式に投資をしたとします。翌月これが12,000円になりました。

これはよし!と思います。が、、そのさらに翌月一気に8000円に下がりました。

その翌月は7000円に・・

こんな株式があったらどうでしょう。事例として額が少ないのでまあいいんじゃないと言ってしまえばそれまでですが、これが100万とかだったら本当に気が気じゃありませんよね。

この分散投資の時間的分散を利用すると、値下がりのリスクを味方にできてしまうのです。

バランス型投信で初心者もプロにお任せ

どうしても運用は初めてなので苦手、、という人はバランス型投資信託というものがあります。

バランス型投資信託とは。とくに投資経験がなく投資信託でも分散投資の役割を果たすのですがさらにプロへの依存度を高めた運用方法がバランス投信となります。

アセットミックス型、リスクコントロール型、ターゲットイヤー型のバランスファンドがありますので、それぞれご紹介していきます。表現が難しいのですが、要は運用されている商品の中で一番お任せできて自分が関与しなくてもいい商品と思ってください。

ただし、完全ほったらかしはだめですよ!

ここから下は興味がある人だけご覧ください。

①アセットミックス型

運用をする際には1.保険や定期預金といった元本確保型商品 2.債券 3.株式という3つの資産があります。この中で最もリスクが高い資産は株式です。リスクとはその資産は増えるかもしれないけど、その半面資産価値が下がってしまうかも知れないというブレ幅のことをいいます。

元本確保型は満期まで持っていれば原則元本割れはしませんが、株式は元本割れする可能性があります。株式を持っていれば持っているほどよりチャレンジ性の高い運用を選択しているということになります。

アセットミックス30型、アセットミックス50型という商品があったとしたら、その投資信託のうち株式の比率を常に30%に保ってくれるのが30型、株式比率50%に保ってくれるのが50型です。

当然株式比率が高い方がリスクが高いがリターンも期待できるということになります。

うっかり確定拠出年金の運用成績に目を通しておらず、たまたま順調で株式の商品がうまくいくと自分が持っている資産のうち株式の比率がどんどん高くなってきてしまいます。

とある日どこかの金融機関がドカーンと破たんをして株式が下落するようなことがあったらどうなるでしょうか?みなさんの資産は大損害をこうむります。

ですので資産配分を常に一定に保ってくれる・・これがアセットミックス型投資信託です。

②リスクコントロール型

みなさんは運用に適正なタイミングはご存じでしょうか?そんなの分かればこっちが聞きたいよ。

運用のタイミングはプロでも難しいのです。したがって比較的市場が荒れているときはどんな運用をし、穏やかなときはどんな運用をすればいいか・・運用を勉強しているならともかく全く初めてという人は分からない。それをコントロールしてくれるのがこのリスクコントロール型投資信託です。

市場が荒れているときはプロでも運用は難しいので、資産配分を安全資産の比率を高くして市場が穏やかなときは攻めの運用をするといったようなことをプロが行ってくれるのです。

これがリスクコントロール型です。

③ターゲットイヤー型

若いうちは運用で攻めの運用をしたとしても、取り戻す期間がまだまだあります。しかし極端な例ですが58歳の人が60歳から支給可能な確定拠出年金に加入しているケースで、「よし!最後にひと花咲かすぞ」と今持っている確定拠出年金資産に危険度の高い株式に80%投資比率を変えたりするでしょうか?

人それぞれ考え方はありますが、かなりの確率でしません。運用の原則という点では×な行為です。

最初若いうちは攻めの運用、そして時間がたつごとに攻めの運用の資産配分をプロが考えて減らしていってくれる。これがターゲットイヤー型です。

運用が怖い、やったことないという方はこのバランス型投資信託から挑戦してみてはいかがでしょう。認知度が低いですが、必ずこの制度脚光を浴びます。ぜひ知っておいてください。

専業主婦もiDeCo(イデコ|通称:個人型確定拠出年金)に加入できるようになるわけですが、専業主婦は23,000円まで毎月掛金を拠出することができます。

専業主婦の受け取りのメリットとは?

さて、このイデコですが細かい特徴等は再三こちらで案内させてもらったので今日は退職所得控除に絞ってお話をします。

運用期間中に運用した結果を60歳以降受け取ることができ、その受け取り方は「年金形式で受け取る場合」と「一時金でまとめて」うけとる方法があるというおはなしもしました。

「年金形式で受け取る場合」は「公的年金控除の対象」になります。

「一時金で受け取る場合」は「退職所得控除の対象」になります。

問題はこの退職所得控除の計算根拠です。

退職所得控除とは?

勤務している人が長い期間働いて働いてその慰労の意味もこめて退職金として大きなお金をもらっても、大きな控除を用意してあまり税金がかからないようにしているこの制度。控除額は勤続年数によって異なります。

勤続20年未満の場合

勤続年数×40万円=控除額になります。

勤続15年の人が1000万円の退職金を仮にもらえたとしたら、

15×40万円=600万円

600万円までは非課税です。残りの1000万ー600万=400万円の2分の1の200万が所得になります。

1000万円にまるまる課税されたらたまったもんじゃありませんよね(*_*;

通常の所得が1000万だったら

1000万×33%-1,536,000=1,764,000

176万円も退職金から税金がひかれたらどう思いますか?せっかく長い期間働いてきたのにショックですよね。

勤続20年以上の場合

800万+(勤続年数ー20)×70万が控除額になります。

ここで問題はiDeCo(イデコ)は専業主婦も加入することができます。という点です。

一つ素朴な疑問が出ますよね。

専業主婦の勤続年数って??私勤続していませんけど・・

専業主婦もとても大切なお仕事だと思います。しかし勤務しているわけでもなく、どこかの会社に雇われているわけではありません。それなのに専業主婦がiDeCo(イデコ)に加入をして60歳から受け取るときに退職所得控除がもしや受けられないってこと!!せっかく積み上げた老後資産が所得税で持ってかれちゃうの??ということになるかも知れません。

しかし安心してください

専業主婦が退職所得を適用する場合はそのiDeCO(イデコ)の加入年数が勤務年数とカウントされます。専業主婦から企業に就職し、また退職ということもあるかも知れません。やはりそういうときも通算加入年数が勤続年数としてカウントされます。



 

専業主婦の方のiDeCO(イデコ)加入の注意点

ただし3つのメリット所得控除、運用益非課税、受け取り時控除のうち、所得控除は専業主婦はもともと所得が0のため使えないという点があるのは変わりがありません。

個々の税金に関しては必ず税務署や税理士にお問い合わせください。

しかし、それを抜きにしても運用益非課税のメリットと受け取り時の控除だけでも大きなメリットです。ただし、選択する商品が、元本確保型商品オンリーという選択肢で運用した場合は利息が少ないので手数料だけでiDeCOをやっている意味がない状態になってしまうかも知れません。

ちなみにこんなことは考えられませんか?

103万の壁を考えてみる。イデコに加入することで所得を減らせるのであれば、例えば毎月1万円イデコに掛金を拠出したとします。年間12万円です。

103万に加えて12万円で115万円まで働いてもいいのでは・・と詳しい方は考えるかも知れません。

115万から確定拠出年金の掛金12万円を引いて103万。という風にはできないの??

結論からいってこれはできません。

多少専業主婦の方はメリットが不足しますが、老後資金を合理的に積み立てるという意味でフル活用することをお勧めしたいです。

 








-投資, 確定拠出年金(DC)401k

Copyright© FP(ファイナンシャルプランナー)をもっと身近に|札幌のFP金子 賢司 , 2017 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.