イデコの商品選びのポイント|ロボアドを活用しましょう
- 2019.07.03
- イデコ、確定拠出年金(DC)401k ファイナンシャルプランナー(FP) ライフプラン
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イデコの商品選びのポイント|ロボアドを活用しましょう
金融庁の老後2000万円必要な問題で、金融庁が退任を発表しました。
理由は定年としているものの、金融庁の長官はおとがめなしで、実際担当した局長が退任までしなければいけない。実際は責任を取らされたのでしょうか?と疑念を持たざるを得ません。
ただ、老後年金だけで生活できないことは繰り返しこのブログでもお伝えしていますが、事実です。
自助努力と金融庁は言いますが、資産運用は山あり谷ありです。
資産運用は長期で我慢強くとも言いますが、保険と同様内容の見直しをすることも可能です。
今回はイデコにおいて、最初の商品の選び方と、選んだ商品の運用がうまくいかない時の対応について解説していきます。
イデコに限らず資産運用は基本いじらない
いきなり身も蓋もないですが、株式やFXなどの値動きで利益を出しているスタイルでない限りは資産運用は長期運用をしないとメリットがでないのであまり1年や2年という短いスパンで持っている資産の見直しはNGです。
イデコは毎月最低5000円から掛け金を選んで、そのお金で商品を選んで運用をしていきます。
商品ラインナップは金融機関によって違います。
中には多すぎて、なかなか選べないという方もいると思います。
10~20くらいしか商品がない金融機関ならよいのですが、30~40と商品ラインナップがある場合はどれを選んでいいか迷いますよね。
イデコの商品の選び方
基本はロボットアドバイザーに従いましょう
個別に金融機関と相談ができればよいのですが、各金融機関はイデコは儲からないので積極的に窓口販売は行っていません。おそらく、金融機関の窓口にいっても、インターネットで申し込みできますよ。と申込書を渡されるだけで処理されてしまいます。
ということで、イデコは書類も煩雑ですし、商品も自分で選択しなければいけないという本当に自助努力中の自助努力をしなければいけない商品です。
金融庁が推すのなら、もうちょっと整備してくれよ・・とも思いますけどね。
ただ、商品選択は純粋にロボットアドバイザーに従いましょう。
手数料は断然ネット銀行がオススメなのですが、ネット銀行はロボットアドバイザー機能がなかったりするところがあったり、わかりにくかったりするので私自身はイオン銀行が手数料的にも、ロボットアドバイザーの機能としてもわかりやすくお勧めです。
イオン銀行は店舗でも相談受け付けているみたいです。ネットで調べて今知りました・・
イオン銀行のHPで利用できるのは、みずほ銀行のスマートフォリオDCという機能なので混同しないようにしてください。
まずは質問に答えていきましょう
年齢、年収、投資の勉強をしているかどうか、投資のスタンスについて2つで合計5問聞かれて、皆さんに対してのオススメの資産配分が決まります。
資産配分とはどの商品にいくらお金を配分するかを決めることです。
商品AからFまであったとしたら毎月の掛け金例えば5000円のうち、
Aに1000円
Bに1000円
Cに1000円
Dに2000円
合計5000円(厳密には手数料が差し引かれたあとの金額が割り振られます)
このような場合は、あなたどんな資産配分しているの?と聞かれたら、
A、B、C、D商品を持っています。
とか毎月5000円をA、B、Cに1000円、Dに2000円で分けて資産配分しているんだよーー。分散投資してるんだ(資産を複数もつことを分散投資といいます。)
と答えると、お!ちょっと詳しいなと思ってもらえます。
みずほスマートフォリオで実際にやってみました
任意で入力した結果、自分の場合は以下のようになりました。
リスク許容度が高いのは、元本割れする可能性もありますが大きな収益を狙いに行く運用方法を表します。
元本割れは1年2年という短い単位では考えられますが、10年20年という長期で運用すれば、元本割れリスクは徐々に薄まって小さくなっていきます。
私の場合は資産構成比は
国内債券11%、海外債券23%、国内株式18%、海外株式19%、国内REIT15%、海外REIT14%、元本確保型0%という結果になりました。
以下のグラフは左の折れ線グラフが、2009年5月からこの資産配分で運用していたら、100万円がいくらになっていたかというものを表します。
小さいので見づらいですが、213万ぐらいになっています。倍以上に増えているということです。
そして右の表はこの運用を行った場合の、値動き幅の可能性を色付けしたものです。目盛りがないのでわかりにくいですが、色付けの範囲内で価格が上下しますが、最終的に約159万になりますよ。ということを表しています。
以下の表は自分が商品を選ぶことで、どれだけの国に投資をしたことになるか?
ということを表にしたものです。これは投資でリスクを抑えるのは一つの商品や一つの国にまとめて投資をせずに分散をするのが原則なので、ちゃんと分散できていますよ。と確認していただくだけの表になります。このスマートフォリオの結果のあと、具体的な商品提案があります。その通りに実行すると以下のような国に分散できていることを表します。
具体的な商品を選択してみましょう
バランスファンドと元本確保型でもよいです
具体的な商品を選択する前に、今回の質問に対しての結果で
国内債券11%、海外債券23%、国内株式18%、海外株式19%、国内REIT15%、海外REIT14%、元本確保型0%という結果になったわけですが、
この資産配分をひとつひとつ商品を選ばなくても、1つの商品に国内債券、海外債券、国内株式、海外株式などがつまった幕の内弁当というかギフトセットのような商品があります。
唐揚げ、サラダ、魚、ごはんのように1つずつお惣菜を買わなくても、全部入ってお弁当になっているというイメージの投資商品がバランスファンドです。
それをバランス型ファンドというのですが、毎月掛け金5000円だとしたら、国内債券の商品に11%、海外債券23%・・のように分けなくてもよく、一番近いバランスファンドを選び出してくれます。
私の場合は以下のようになりました。
野村マイバランス70DCという商品に85%、元本確保型(定期預金の商品)に15%に毎月5000円を分けてみてはいかがですか?という提案をしてくれます。
ぶっちゃけ、これで商品選択は私は十分だと思います。ただ、場合によっては該当するバランスファンドはありませんと言われてしまいますのでその時はこれから説明する単一商品を選んでいくしかありません。
単一商品を選んでいく場合
国内債券は11%ですが、イオン銀行の場合は国内債券は1つしか商品がないので、Oneたわら国内債券に11%配分することになります。
ロボアドの結果海外債券は23%運用してくださいね。と言っているので5000円のうち23%配分していくのですが、海外債券については3つ商品があるので23%のうちさらに3つに分けてもいいです。10%、5%、8%というようにしてもよいですが、イデコは運用金額が小さいので信託報酬がポイントになってきます。投資信託はプロが自分の代わりに運用をしてくれるので、手数料を払わなければなりません。
この金額が意外とバカにならないので、手数料が安いものを選択するのが原則です。なので、一番安いOneたわら先進国債券という商品に23%すべて配分する選択が自動的になっています。
以下国内株式、海外株式・・など同様に商品選択をしていきます。
簡単ですが、掛金を決めて、この通りに商品を割り振っていけばよいと思います。私のような職業でこのような言い方はどうかと思いますが、ぶっちゃけ長期で運用していけば、どの商品を選んでもあまり変わりません。
手数料を重視して、資産配分ができていれば少なくとも大怪我はしません。
なのでこの通りに商品選択をして、まずは腰を据えて運用をしていきます。
1年、2年では元本割れする場合がありますが、まずは我慢です。
次回はそれでも資産配分を見直したい場合の方法についてご案内します
投資商品は元本割れをする可能性があります。最終的な判断はご自身でお願いいたします。
この記事の著者
金子賢司(かねこけんじ)CFP資格所有者
これまでに1000件以上の家計の相談や住宅ローン、生命保険の相談に携わる。UHBなどテレビのコメンテーターや確定拠出年金、イデコのセミナー等年間50回程度のセミナーを行っています。 LINE@dli3529l Twitter @NICE4611 金子賢司 公式HP
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