イデコも内容の見直しが可能です

イデコも内容の見直しが可能です

イデコも内容の見直しが可能です

個人型確定拠出年金(イデコ)は資産運用を長期にわたって行っていく前提での制度なのですが、内容の見直しをすることが可能です。

イデコの見直しには

・金融機関を変更する場合

・運用商品を見直す場合

の2パターンがあります。それぞれについて解説していきたいと思います。

金融機関を見直す場合

イデコは金融機関を見直すと大きなデメリットがあります。おそらくこのブログについた人はすでに加入をしていて、見直しをしたい方がほとんどとは思いますが、イデコは最初の金融機関選択が大事です。

イデコはとにかく品ぞろえと毎月の手数料がポイントです。

しかし初回の手数料2777円は必ずかかりますし、

毎月手数料ゼロとうたっている金融機関もありますが、ゼロは運営管理機関の手数料だけがゼロという意味なので注意してください。かならず毎月167円はかかります。また商品選択で投資信託を選んだ場合は信託報酬が必ずかかります。

楽天証券やSBI、イオン銀行等が比較的安めです。このあたりを選んでおけば間違いありません。あまり今の金融機関のお付き合いでイデコを選択すると手数料が高かったりするので注意してください。

そうはいっても金融機関自体を見直したいという人は、

変更手数料がかかる金融機関があることに注意してください。

金融機関によっては最低4000円(税別)の変更手数料がかかりますので注意が必要です。かからない金融機関もあるようです。

今まで扱っていた金融機関と、これから変更しようとする金融機関両方に変更手数料を確認したほうが良いです。

また、イデコに加入した経験がある方はわかると思いますが、スタートするまでに2~3カ月かかります。

その間、運用をすることができませんし、これまでの資産を新しい金融機関のイデコのラインナップに割り振る作業も必要です。

こちらは大した手間ではないかもしれませんが、金融機関変更のメリットはあまりありません。

イデコで金融機関変更の必要があるのは、

運営管理機関の手数料が掛かっているときだけだと思います。

繰り返しますが、その他毎月かかる手数料167円はどこも必ずかかります。

イデコの手数料が167円(月額)でなければ見直す必要性はあると思います。

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信託報酬も一応チェック

投資信託の手数料はどこもかかります。今の扱っている金融機関の投資信託の信託報酬が他社よりも著しく高い場合は、見直す必要はあるとは思いますが差が0.1%以内のような場合はそこまでカツカツで見直す必要はないと考えます。

信託報酬も冒頭紹介したネット銀行やイオン銀行が優位なので、こちらとこまめに比較してみることをお勧めします。

手続きは新しい金融機関主導で行う

イデコの金融機関変更の手続きは新しい金融機関主導で行います。そちらの手続きが完了すれば、今までの運用商品は強制的に売却されて、現金で新しい金融機関に現金が引き継がれます。

売却のタイミングで値下がりしていたら損をしてしまうので、その際はスイッチング(後述します)などで元本確保型商品(利益も少ないが、値動きもほとんどしない商品)に変更しておけば、強制売却されて値下がり局面でも心配しなくて済みます。

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イデコの運用商品を見直したい

金融機関は満足しているけれど、資産配分を見直したいというケースがあるかもしれません。最初は節税目的で定期預金で全額運用していたけれどやはり投資信託を始めて資産を少し増やしてみたいと気が変わるかもしれません。

そんな時に2つの方法でイデコの運用方法の見直しをする方法があります。

スイッチング(預け替え)と配分変更という方法です。

配分変更とは

今までイデコで毎月5000円を運用していて、そのうちA商品に3000円、B商品とC商品に1000円を投資していたとします。

「うーーん、もうちょっと攻めの運用したいなあ・・」

と思ったとします。例えばB商品が定期預金などのリターンが極めて小さい商品だったとしてB商品を来月から海外株式投資信託のD商品にしよう!!

と次月から購入商品を変更する。

これが配分変更です。

今までA,B,C商品を毎月購入していたのですが、次月からA,B,D商品に変更になります。

ただそれだけです。

スイッチングとは

配分変更とは全く異なる仕組みなのですが、どうしても混同しがちです。

長いことイデコを続けていて、これまでずっと積み上げてきた資産がA商品に300万、B商品に100万、C商品に100万あったとします。

もう60歳も近いし、あんまりもう増えたり減ったりするようなリスクのある商品はやりたくないなぁ・・でもイデコは60歳まで受け取れないし。

と思ったとします。

A商品300万、B商品100万、C商品100万を全部売却して、定期預金のD商品を500万円分買いなおす。これがスイッチングです。

こうすることで定期預金は収益は少ないですが、元本割れする可能性が極めて少ない商品なので安心して60歳まで保有することができます。

または一部でも大丈夫です。

A商品300万円分だけD商品に買いなおし、B、Cはそのまま継続ということもできます。A300万のうち、100万分だけD商品を購入ということもできます。

毎月A商品、B商品、C商品を買い付けていることは変わらないので、今後もずっとA商品とB商品とD商品で運用をしていく場合は、スイッチングもして、資産配分も両方行う必要があることに注意が必要です。

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配分変更とスイッチングは「基本」は手数料が掛かりません

配分変更とスイッチングは手数料はかかりません。またいつでもできます。イデコは初心者向けの制度とはいえ、やっぱりリスクがあるから怖いという人でも、一度スタートしたらもう商品がずっと変えられないわけではなく、気軽に商品は変更できるんです。

信託財産留保額や保険商品はに注意

商品の中には投資信託の信託報酬の他に信託財産留保額という手数料が発生することがあります。投資信託の中に、まれに信託財産留保額という欄に手数料表示がされている商品がありますので、その際は費用が掛かります。大した手数料でもありませんが、費用がかかることはかかりますのでよく確認をしましょう。

また定期預金や保険商品は満期まで持っていれば元本割れしない商品なのですが、5年満期等の商品は満期にならない段階で、途中で預け替えすると若干デメリットが発生することがあります。

定期預金は5年後に約束した金利にならないだけで、元本割れはしませんが、保険商品は途中で解約をすると「解約控除」という手数料が発生し、元本割れする場合があります。

スイッチングという行為ではあるものの、途中で売却するので「解約」という扱いとなり、このような呼び方になっています。

保険商品についても、解約控除が発生する可能性がある商品は摘要欄に表示があります。

スイッチングについては行為そのものに手数料が掛かるわけではありませんが、デメリットが発生するケースがありますので注意です。

運用は基本はあまりいじらない

ここまで説明してきて、いまさらですが基本イデコの運用はあまりいじらず、1年2年という短い単位で一喜一憂しないのが長期投資の原則です。気長に資産を育てていけば、金融商品特有の複利という効果で損失も打ち消してしまう効果があります。

見直しを検討するケースは生命保険と同様たくさんあるのですが、

私は

・年齢とともに運用方針を変更していきたいとき(元本が減るリスクは抑えたい年代)の時

・最初よくわからないで初めてしまったけどもうちょっと良い商品があることに気づいたという

くらいが見直しのタイミングなのかなと思います。

10年、20年たって自分の資産の増加をニヤニヤしながら眺める・・そんな日が皆さんにもきっときます。