お金を働かせる人、お金に働かされる人

お金を働かせる人、お金に働かされる人

お金を働かせる人、お金に働かされる人

世の中のお金持ちは、全員ほぼ間違いなくお金を働かせる術を知っています。

お金に働かされるとは、どういうことかというと端的に言うと借金をすることです。

借金という表現だと必ずしも消費者金融とかカードローンというイメージがあるかもしれません。

しかし

住宅ローンやクレジットカードのリボ払いも借金です

お金に働かされるとは?

借金をするとなぜお金に働かされるようになるのでしょうか?

家を購入するにあたり、住宅ローンを組んだとします。

毎月10万の返済を30年返済しつづけていくことになります。

では質問です。

なせ10万円を30年も返済できる住宅ローンを契約したのでしょうか?

もちろん返せるアテがあるからですよね。

そもそも返せないなら銀行も貸してくれませんし。

サラリーマンが銀行にとっては最も安定した、お金を貸してあげたい客層です。

でも、これがあなたの人生の選択肢を失くしていきます。

一度ローンを組んだら今の会社を辞められません。

ただし、サラリーマン勤務は安定していますが、勤務を継続するうえでリスクになることがあります。

  • 福利厚生のカット
  • 残業が減ることによる年収減少
  • 新しく配属になった上司からのパワハラ
  • 新しく配属になった部下がモンスター社員
  • 働き方改革による残業代の減少
  • 業績が悪くボーナスや毎月の賃金カット
  • 早期退職の募集

まだまだ今の職場環境で自分の収入や立場を揺るがす出来事はたくさんあります。こんなことが起こったらどうしますか?

特に収入にかかわる部分は重大な問題です。

毎年ジワジワと収入が減らされたら・・

まあ大丈夫、大丈夫・・といつまでもいたらいつの間にか生活できるのがやっとの状態になっていた。

そしてこんな報道が・・

老後は夫婦で2000万円を用意してくださいね。( by 金融庁)

今生活がカツカツなのにそんなに準備できない。

これは今の職場で果たしてずっと勤務していてもいけないのではないか・・。

そう思い始めます。

もう少し、収入の良い職場はないものか??

実はこれがすでにお金に働かされる負のループの始まりです。というよりももう入っています。

住宅ローンなどの返済があると、いざというときの選択肢に制限を与えます。

脱サラしたい!と言った時に回りはまず何を心配しますか?

ローンの支払いどうするの?
こどもの学費はどうするの?

これは当然のことです。

こどもの学費については、高校大学がピークなので何とかがまんして今の職場で耐える。という方法も考えられます。

ただ、住宅ローンや慢性的に生活費をカードローンなどで補ってボーナスで返済しているような場合のように先の長いタイプの借金は人生の選択肢を狭めてしまうのです。

ようは返済の為に働いている。

これが

お金に働かされている状態です。


お金を働かせる人とは?

では多くのお金持ちが実行している、お金を働かせる人とはどういうことを実行している人なのでしょうか?

これはズバリ言って

資産運用をする人


です。

資産運用をすると利息が付きます。その利息は、銀行や今の保険の比較ではありません。

なによりも複利の法則が働きます。

お金を運用すると利息が発生します。その利息がさらにお金を生み出すという良いループを生み出していきます。

10000円を運用して10%の利息がつけば1000円増えて、11000円になります。

その増えた分の1000円がさらに100円を生み出してくれます。

複利といは実はこういうことです。

この事例では10000円というショボい単位でお話をしましたが、

100万円だったらおおきな差になると思いませんか?

今大きなお金を持っている人は、資産運用を早くから初めて働きながら少しずつお金を残して、いつの間にかお金が生み出す利息だけで生活ができる状態を手に入れた人たち

なのです。

こうすると後は生活費が働かなくても入ってくるのですから、お金が余る状態になってきます。

これがお金を働かせている状態。

お金もちがなぜどんどんお金持ちになっていくのか?

簡単なタネ明かしなのでした。

お金を働かせる人と働かせない人の差

お金を働かせる人と働かせない人の差はどれくらいあると思いますか?

住宅ローンを年の金利1%、2%で30年かけて1000万を利用するケース(要はお金に働かされている人)

1%、2%で複利で元本1000万を30年運用するケース(お金を働かせる人)

あくまでも単純計算ですが参考までに見ていきたいと思います。

 住宅ローン1%住宅ローン2%資産運用1%資産運用2%
▲1192万▲1365万+1348万1811万

当たり前ですが、住宅ローンを組んでいる場合はマイナスですし、資産運用をしている場合はプラスになります。

どう見ても資産運用の方がいいようには見えてしまいますが、

もちろんずっと1%、2%のリターンで推移できることは補償できませんし、

住居も資産運用している人は用意しないといけないので一概に比較はできません。

1000万円を借りるのと、1000万円を運用をするのとではこれだけ開きがでるということも知っていただいたうえで、本当に借金をする必要があるかを考えましょう。

住宅ローンなどで借りようとしている頭金、そのお金を運用をすれば大きな開きがあるということです。

お金を働かせるという段階に入れば、正直お金は余って使い切れない素晴らしい世界が待っています。

その段階に入ってからローンを組むほどの大きな買い物はいくらでもできるようになります。

金子賢司

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー金子 賢司

これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー公式HP