FPになるにはどうしたらいいですか?
- 2019.12.06
- FP 独学 ファイナンシャルプランナー
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FPになるにはどうしたらいいですか?
個人相談をした後に良く聞かれる質問。
FP(ファイナンシャルプランナーの略)になるにはどうしたらいいですか?と聞かれます。
ちょっと意地悪ないい方をすると、
ただこれは半分冗談ですが、半分本気です。
なぜなら、FPは特に資格がないとできない仕事ではないからです。
ただし、保険や証券などの金融商品を販売したり、不動産の重要事項説明等を行う際は資格が必要です
ここで言うのは
FPが顧客の相談業務については、とくに必要が無いということです。
FP相談は誰でもできますが注意するべきこと
FP業務すなわちFPは別に資格が無くても正直なれます。
ただし注意すべき点があります。
相談業務を受けていると、
だったり、もっと細かいところでは
年末調整のハガキ渡すから書いてくれない!?
コーヒーくらい御馳走するから!!
実はこの辺の話はとてもよくある話です。
何がいけないの?と思う方もいるかも知れませんが、この分野は税理士の分野なのです。
税理士資格がないと個別のアドバイスはしてはいけないことになっています。
上記の質問に対しては例えば確定申告の事例であれば、
だったり、
年末調整の事例であれば、
これなら○です。
何が違うのかというと、税理士や弁護士などの他の士業と呼ばれる人たちには独占業務があります。要は資格がないと行ってはいけない業務があります。
要は
個人の具体的な相談に入り込んではいけない。あくまでも、一般的な事例の解説にFPはとどめておく必要があり、必要であれば相応の専門家を紹介するということが必要になります。
なんだ・・意外と制限されていて面白くないな・・FPって
と思いました??
ところがこんなに制限があってもFPへの相談のニーズは多いんですよ。
FP資格を取ってからちゃんとやりたいよという人へ
と思った方、すいません。
何せ私はFPという資格は相談業務だけでは最初は正直生活できないと思っています。
ということで手順を踏みましょう。
FP3級をまずは取得
まずはFP技能士3級を取得しましょう。
しかしこれではおそらく相談の案件はきませんし、あっても満足な回答ができるレベルには達していません。
ということで3級を受けるかどうか迷っている人は時間の無駄です。
受験料の問題もありますが、FP3級はざっと読んでさっさと試験を受けるとまぐれで取得できるくらいのレベルです。
FP2級があれば相談業務は可能
FP2級またはAFPの資格があれば、通常の人よりも少しお金に関する知識は豊富です。顧客も満足する回答ができるでしょう。
FP相談業務をするには、資格はなくてもできるとは言ったものの、まずFP2級を取得する、、要するにFP2級の資格はなくてもこれに匹敵する知識は必要ですよ。ということです。
ただしFP相談業務では食っていけない
ただし、先ほども言いましたがFPの相談業務だけでは食っていけません。
資格を取得しながら、副業で知人への相談業務で仕事を得て、ある程度相談業務を経る中で、保険の相談や投資信託等の案件が出てくるようになったら、保険会社や証券会社に就職。
このように段階を踏むことで、大きく収入を増やせるチャンスが出てきます。
かくいう私がそうだったのです・・。
私の場合は、相談業務に加えてセミナー業務を得意としていました。
これも本当に神がかり的なお話ですが、
あまりにも仕事がなくてブログやツィッターをやっていたら、テレビ局から声がかかり、出演させてもらったのがきっかけです。
FP相談でもっとも多いのは何だと思いますか?
あくまでも私の肌感覚なので、心もとない数値ではありますが自慢ではありませんが、結構な相談件数なのでそんなに外れていないと思います。
資格を持たずにFP業務をやりたいということであれば、参考までに以下の相談件数ランキング(私基準ですが・・・)を確認してください。
1位、2位、3位ともにFP資格が無くても答えられるよということであれば、やっていける可能性はあります。
ただし、資格が無い時は生命保険や金融商品の販売や個別の商品紹介はできないことを改めて留意してくださいね。
FP相談で多い相談ランキング
生命保険相談【1位】
ダントツ1位が保険相談です。ただ最近では知り合いに見直しをお願いしたのだけれど、この内容で本当にいいのかどうか確かめたいという相談が多いです。
あとは銀行の窓口で紹介された保険が、ほんとうにこれに入っていいのかどうかという確認作業的なものが多いです。
いかに保険の営業の信頼感がなくなっているかが残念ながらわかりますね。
資産運用の基本相談【2位】
今までは住宅ローン相談が2位だったのですが、ここ1,2年で急速にニーズが高まってきているのが資産運用相談です。
イデコやNISAという制度ができたことや、
老後2000万円問題の営業もあったからかも知れません。ただ、このお話は2019年の6月の話なので、少しずつ前から資産運用への興味は高まりだしていたのでしょう。
既にイデコ、NISAという言葉は知っていて、多少は勉強しているけどなかなか購入に踏み切れないから詳しく教えてほしいという相談が多い傾向です。
相続に関する相談【3位】
これもここ1、2年で激増しています。
相続というと年配の方、というイメージがあるかも知れません。
しかし、相談者はだいたいその子どもか孫であるケースも多いです。
相談者も裕福な方が多く、この分野に詳しくなれればFPとしての活動は十分可能です。
ただし、ケースバイケース過ぎて似たような案件というのはまずありません。
このケースはこの間体験したから、もう大丈夫ということがおそらく永遠にないのではないでしょうか?
FPとして活動するのであれば、ここに切り込んでいければ大チャンスです。
そのあとに住宅ローン相談、ライフプラン相談と続くというのが私の中での相談件数のランキングでした。
FP資格を取らなくて相談業務に関しては可能です。ただし、このランキングにでてくる案件に対応できることが要件です。
少なくとも保険相談ができない人は、正直難しいです。
これらの代表的な相談案件を網羅できればできるほど、FPとして活動の幅が広がると考えてください。
この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー金子 賢司
これまで1000件以上の家計、住宅ローン、生命保険、損害保険、資産運用の相談に携わる。UHBなどのテレビのコメンテーターや確定拠出年金等のセミナーを毎年約50回実施。CFP資格保有者。TLC(生命保険協会認定FP(TLC資格とは))、損害保険トータルプランナー、公式HP
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