FPの作るライフプランとは、その意味と考え方

FPの作るライフプランとは、その意味と考え方

ライフプランとはいつどのようなライフイベントが起こるかをあらかじめ予測して人生計画を立てるというものです。

ライフイベントとは多くな支出を伴う出来事をこの場合はさします。

例えば出産に伴う教育費、車の購入費、住宅購入費、老後資金など・・ちなみに教育費、住宅購入日、老後資金は人生のなかで極めてお金がかかるイベントで、これを人生の三大支出ともいいます。

三大支出を始めとしたイベントにそれぞれいくらかかるかわかりますか?

偏見があるかもしれませんが、年収300万円で子供3人ほしい!全員に大学に行かせたい!という希望があれば、かなり覚悟をしなければいけませんし、年収1000万円の方なら何とかその希望もかなうかな??と漠然とですが思えるかもしれません。ただ、このように極端なケースならできるかできないかの判断は誰でもできると思いますが、簡単に判断できるケースは少ないです。なぜでしょうか?

理由①老後何歳まで生きるかはわからない

老後の資金はなかなか想像がつかず何歳まで生きるのか誰もわからないからです。お金が無くなったからじゃあ私はこの場でこの世を去ります。なんてそんな簡単にも人生は行きません。生きたはいいけど医療費がどんどんかさんでいく老後になるかもしれません。

理由②人にはどうしてもやりたいことがある

仕事も真面目にやっていて収入がある。でも、将来は海の見えるところに家を建ててゆっくり過ごしたい。とにかくリタイア後の生活費を充実させたい。旅行が好きで今の生活を大切にしたい。

人間はどうしても楽しい、自分がやりたいことを優先してしまいます。収入があるうちは老後の事はあまり深く考えずに趣味や旅行、多少大きな金額でも家を購入しようと思うかも知れません。しかしあまりに今やりたいことを優先しすぎてそのしわ寄せが老後にいってしまい、老後にツケが回ってくるということになってしまいます。

実際にライフプランを作ってみて、自分のやりたいと思ったことに使う支出を全て盛り込んでも老後生活をするための貯蓄が用意できるのかを実際にシュミレーションします。

もし、老後の生活が難しければ、対策を立てる必要があります。

その方法は必ずしも、節約ばかりではありません。副業をする、2%の利回りで運用を始めてみる。極端なことをいえばキャリアを生かしてより収入の高いところへ転職する等も考えられませう。

ライフイベントに係る費用の目安を知る

人生には様々なライフイベントが控えています。

結婚費用、教育費用、住宅費用、老後資金などまとまったお金が必要になるため、どの程度の費用が必要なのかをある程度決めておくことが必要です。結婚は親から援助がもらえるのか?そもそもどんな結婚式にしたいのか?人生に1度きりのセレモニーなので沢山の人を招いて、豪華にやりたいですとか、逆に身内だけでお金をかけずにやりたいというよう検討する余地があります。これが教育資金だったら、こどもをどんな学校に行かせたいか?大学まで行かせたいのか?私立か公立か?など選択肢は多岐にわたります。住宅費用、老後資金に至ってはさらに様々な嗜好があるでしょう。

ある程度の方針を決めて費用の目安を把握しておくことが重要です。

ライフイベントに必要なお金を計画的に備える

ある程度イベントの金額が把握できたら、あとは実行するだけです。

実行とはその金額を用意するための具体的なアクションを取ることです。しかしライフイベントは順番にやってきてはくれません。

気がつけば住宅ローンと、教育費のピークが同じ時期に・・そしてなおかつついでに老後の資金がどうなっているかを見てもらったら、老後の生活費の為にいまから積立も必要・・と同時進行で訪れます。

家庭の支出のピークが一体いつなのか?お子様が例えば3人いらっしゃって、3人目の子が独り立ちをしてようやく支出がおちついて貯蓄ができる時期は一体いつなのかがあらかじめ分かっていれば、それに向けて準備をしておけばいいのです。

仮に支出が収入を上回ってしまい、貯蓄を取り崩す時期があったとしても、ライフプランを作って、今の時期が大変だということが分かっていけば不安になる必要がありません。

何年後にこの支出が大きい時期が終わるかも全て計画に織り込み済みだからです。

とはいえライフプランは時に、病気や不測の事態で変わってしまうことはあります。メンテナンスをすることが大切ですが、まずは一度長期的な視点で現時点でのライフプランを作成してみることをおすすめいたします。

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