消費税増税の延期が現実味のある理由

消費税増税の延期が現実味のある理由

消費税増税の延期が現実味のある理由と株価への影響

自民党の萩生田氏が、6月の日銀短観の結果次第で増税延期もありえるとコメントしました。

菅官房長官が「リーマンショック級の出来事がない限りは予定通り引き上げる」と火消しに走りましたが、あまり日経平均株価などに影響を与えたということもなく、世の中は萩生田氏のコメントに、

まさか今更増税延期はないでしょ。。

と思っているという見方が大半と思われます。

このコメントをなぜインターネットニュースというメディアに幹事長代行の萩生田氏がしたのか?発信方法も発表した人も(失礼ですが・・)中途半端な感じです。

失言のような報じられ方をしておりますが、一部経済界と野党が大騒ぎしているものの不思議なほど平然としています。

日銀の短観って言ったって次の短観は6月ですよ!!そんな時に判断をするには遅すぎです。

菅官房長官の火消し、以外はまったく無風なのがとても気になります。

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一部増税延期の探りを入れたという見方も

あまりの増税に向けての軽減税率等の混乱に実は政府は、増税を延期→中止したいのではないかと勘ぐってしまいます。増税延期でどのような反応が出るかを見たかったという見方をする人もいます。

過去に増税延期をした事例としては

2014年の11月に延期となりました。その時の理由は消費と地方経済の弱さを理由としていました。

そしてもう一つ、サミットの議長国であるということです。

2014年はG7サミットの議長国、今回はG20の議長国です。

世界経済の景気減速が懸念されているのに、ジャパンは増税なんてずいぶん景気のいいこと言っているじゃないか??

なんて言われかねません。

増税をやめるなら国民の信を問うことになる?

と解散総選挙をにおわせました。野党がどう騒いでも、今の野党では全く勝ち目がありません。世界を見渡せば明らかです。

アメリカのライトハイザーさん、ムニューシンさん、そしてトランプ大統領と渡り合える人が野党にいるでしょうか?並んでいる姿が全く想像ができません。

増税ありきで進んでいた幼児教育や保育無償化

を始めた法案をひっくり返してしまうわけですから、弱者見殺し!!と野党から猛反発をうけること必至ですが、それでも勝てるかどうかを見極めているのではないかと思っています。

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今後財源はどうするの?

もともと8→10%の増税で、それにともないキャッシュレス化の導入や前述の幼児教育は保育の無償化等さまざまな施策で、増税した分のお金はそれらの施策の財源として消えてしまい、

国の財政が大赤字なのは全く改善されません。

それよりも、今いろいろ年金制度の改正が騒がしいと思いませんか?

在職老齢年金の廃止、年金の繰下げ支給年齢の引き上げ、

厚生年金の70歳以降も加入(←後日厚生労働大臣がそんな話はないと否定)

一番の問題はやはり高齢化にまつわる問題なので、高齢者は今よりも長く働いて、健康保険も介護保険も年金も納めて、年金は65歳よりももっとあとでもらってください。

という方向に持っていきたいのだと思います。

確かにそのような大鉈(おおなた)を振るえれば年金の財源、医療費の財源、介護の財源全て解決に向かいます。そしてキャッシュレス化だけはちゃっかり導入された。こんな状態になったら国としてはベストです。

増税よりも社会保障改革。

阿部総理最後の大仕事になるのでしょうか?